まだむ日記

マダムの日常生活と大好きな旅行の日記です。

禁酒の国・イエメン2

2008-08-30 | 日常

 イエメン南端の港町アデンには イエメンで唯一アルコールが飲めるホテルがある。

そのホテルが我々の泊まるホテルである。

隠れて飲むより 堂々と飲む酒の味は格別・・・とか(呑ん兵さん曰く)

コソコソでなく 堂々としっかり飲んだ夕食後 「話の種にホテルのディスコへ行くといいですよ・・・」の

添乗員さんの話に 覗いてみる事にした。

いや~ 凄い! クーラーでガンガンに冷えた部屋で この時とばかり飲んで、踊っている。

ここのお客さんはほとんどが お隣のサウジアラビアからわざわざ お酒を飲むために来ているのである。

サウジアラビアの女性は真っ黒いアバヤを脱ぎ 肌を出し、顔を出して踊っている。

しかし イエメンの女性はアバヤは脱いで肌は出しているが 顔は隠している。
(例の頭巾の様なものは取らない)

何とも 不思議な光景である。

あまりの寒さに我慢できず すぐ出てしまったが・・・

ここアデンは かって日本の文豪達も船で欧州へ行く時に必ず立ち寄った港である。

その名残だろうか イスラム色濃いこの国で唯一お酒が許されているホテルがあるのは・・・

ここの国では 男性は隣の奥さんの顔をも一度も見たことが無いのである。

要するに 幼い少女、妻以外の女性の顔を見ることが出来ない国である。 

イエメンの男性  かわいそ~!

(シバの女王の月の神殿)


禁酒の国・イエメン1

2008-08-29 | 日常
 イエメンへ行った時 

この国はイスラム色の強い国である。

女性は真っ黒いアバヤ(ドレス?)に顔は目の部分だけ細く開いているシャターラ(頭巾?)着用 

アルコールは禁止 荷物検査は厳しくないから 夫はいつもの如くトランクにはウイスキーを・・・

ディナーの時にお酒を布袋に入れ持参 椅子の背中か足元に置き ボーイさんの目を盗み 

ノンアルコールのビールのグラスに注ぐのである。(ノンアルコールビールはどのホテルにもある)

この旅で出会った 大阪のKご夫妻は揃ってお酒好き この方もアルコール持参である。

Kご夫妻のウイスキーは超高級品 どうぞ、どうぞと進めて下さるが

堂々とテーブルの上をやりとりするわけにはいかず 

合図をしてから テーブルの下で受け取ったり、返したりするのである。

キョロキョロ見回して ボーイさんが見ていない隙を見て その行動をするのであるが 

受け取って チラッとボーイさんの方を見ると ジィ―ッとこちらの手元を見ている? 

返す時も やはり ジィーッと見ている?? 

ボーイさんがあっちを見ている時にやっているのに なんで~・・・である。

それを とがめられるわけではないが 後ろめたい気持ちがあり いい気持ではない。

これがご縁で Kご夫妻 とは5年余になるお付き合いを戴いている。

このご縁をくれた イエメンに ありがとう! 感謝! 感謝! である。 

(写真はシャターラ)

当たった バチとは・・・

2008-08-27 | 日常

 リビアの砂漠を毎日車で移動しながらテント泊で太古の岩絵を見て歩くのであるが

空気が乾燥しており 手が荒れてしまうので綿の手袋をしている。

移動中 時々手袋をはずしてハンドクリームを塗るのであるが

指輪が邪魔 そこで指輪を外し 膝に置きハンドクリームを塗ったまではいいが

指輪のことを忘れてしまい 手袋をしてそれっきり・・・

夜 洗面器に水をもらい顔を洗う時 オヤ??? ない??? 頭が真っ白!

胸がギユーッと締め付けられる感じで苦しくなった。

それも この指輪がとんでもないお値段のものである。

ゆうに3桁のお値段のを2個である。今でも思い出すと悲しくなってくる。

夫は身代りになってくれたと思えば安いものだ・・・と言ってくれたが

いずれも 夫からのプレゼントである、夫に申し訳ない・・・

なぜ砂漠へそんなのをして・・・と思うが これは旅のお守りであった。

左手の薬指と右手の中指にそれをしていれば無事に旅が出来る・・・ 

一度しないで行ったら旅先で寝込んでしまった。それからは 必ずセットではめて旅していた。

帰って 娘に話したら 夫と全く同じことを言われた。身代わり? そう思いたいが・・・

アルコールの代償が高いものであった。 

やってはいけないことをした バチ が当たったのである。

(BC8000年頃の岩絵)



残った ウイスキー・・・

2008-08-25 | 日常
 命がけで隠して持ち込んだ高級ウイスキーは結局飲みきれず 

捨てるのは惜しい・・・??

砂漠の移動は毎日乗る車が替わるため 全員のドライバーやスタッフとも親しくなる。

何日も一緒に行動していると言葉は通じなくとも会話は出来るものである。

私共の最後の日のドライバーは若くてかわいく、旅仲間の女性達には人気NO1の青年であった。

その ドライバーにウイスキー入りのペットボトルのふたを開け匂いを嗅がせ

貴方にプレゼントする・・・というと にっこにこの 何とも言えない嬉しそうな顔をして

「ラマダンアフターに家で飲む・・・」と言って足もとのぼろ布にくるんで隠した。

その顔は久しぶりで口に出来るアルコールへの 喜び と見えた。

彼らは いくら禁酒の国とは言っても何処かで闇のアルコールを手に入れ飲んでいる・・・と思う。

でもそれも 年に何回かであろう。

禁酒の国は沢山あるが その厳しさから言ったらリビアは3本の指に入るでしょう。

(本物の彼はもっともっとイケメン)

リビアの不思議

2008-08-23 | 日常
 砂漠で5日 遺跡等で5日の旅も終わり

帰りのトリポリ空港で出国手続を終え 免税店を覗いていた時 何やら慌ただしい場内放送

意味が分かるわけではなし そのままブラブラしていると

添乗員さんが慌て来て 「早く飛行機に乗って下さい!」 とのこと?

乗客全員 急いで乗り込むと 飛行機は慌ただしく なんと40分も早く飛び立ってしまった。

飛行機が遅れるのは何処の国でも当たり前のようにあることだが

早く それも40分も早く飛び立つ・・・と言うのは初めてである。

その理由は どうもカダフィ大佐が来るから 空港を空にしなくてはならない・・・らしい。

それは定かではないが そう聞けばそんな気もする。

彼が国民の為にやっている事の凄さをこの目で見てきたばかりであるから・・・

例えば 砂漠の真ん中で地下水をくみ上げ 壮大な麦畑 直径1キロの円形の畑が1か所に70もある。

500Mのスプリンクラーが24時間に1回 円を描くように常にグルグル回る仕掛けである。
(この技術はアメリカの技術とか・・)

それが 何か所にもある。

飛行機で上空から見ると円形が縦、横に整然と並んで模様の様である。

 凄~い! 凄~い! の光景 

収穫した麦はヨーロッパへ輸出され 国内では 所得の低い人、

年金暮らしの人には主食である小麦粉、砂糖を安く支給、

そして 国民のために 彼は常に国中を回っている・・・とか

リビアでは カダフィ大佐はアッラーの神は別として、神様的存在の人である。

それを考えれば空港を空にする・・・なんて あ・た・り・ま・え でも???

(アメリカ製スプリンクラー)

砂漠の不思議

2008-08-21 | 日常
 旅先から20~30枚の絵ハガキを出すのが習慣になっている。

毎晩数枚ずつ書くのであるが、砂漠のど真ん中 テントの中でも・・・と

手元に明かりが当たるようにテントの天井?から懐中電灯を紐で吊るして

腹這いになり いざ書こうとしたら 何故か吊るした懐中電灯が

直径10センチ位の円を描くようにクルクル回るのである。

手で静止しても またクルクルである。何べんやっても同じである???

これではとても文字を書くことは出来ずやめてしまったが

何とも不思議な現象であった。

後に思ったが 磁場か? 地下水脈でもあったのか? 今に至って分からず仕舞いである。

テレビに出ている スピリチュアル何とか かんとか?の 小太りの男性に尋ねたら

何と言うか 聞いてみたいものである。

(お酒なし宴会)

座って半畳 寝て一畳の世界

2008-08-19 | 日常

 加賀の千代女ではありませんが 起きてみつ、寝てみつ蚊帳の・・・ いやテントの広さかな。

ぎりぎり1畳の広さのテントであるが 慣れるとなかなか結構なものである。

隣の夫にテント越しに 何してるの? と聞けば 「一人で内職をしているところだ・・・」との返事

テントの中で ちぢこまって 懐中電気の明かりで一人チビチビ飲む酒のお味は如何なものか? 

命がけで持ってきたお酒 オツな味がすること間違いなしでしょう。

敷布団用のマットレスを敷き 寝袋で寝るのであるが 砂漠の夜は寒い。

夜 砂の上に大の字になって空を見ると 満天の星がすご~い! すばらし~い!

星の数の多い事、星が大きいことには驚きと感激です。

星が降るような・・・とはこの事だ! と思いました。



リビアの砂漠で・・・

2008-08-17 | 日常

 この旅は 砂漠の中に点々と残る 太古の岩絵(BC12000年~BC4000年)を見るのが目的、

寝袋持参のテント泊である。

6台のランドクルーザーに2人づつ分乗 もう一台の車は食糧と水、コックさんが乗っている。

ランクルの屋根の上には 砂漠での日数分必要なガソリンが入ったタンクが乗っている。

朝と晩は 日本から用意して行った洗面器に水をもらって顔を洗う、

飲み水はミネラルウオーターを・・・ 

朝、昼、夜の食事は毎日メニューを変えて色々出してくれる。

ひつじの丸焼きが食卓に上った日もあつた。

見渡す限り360度砂漠、その真ん中での食事は格別である。

時には砂入り料理で口の中でチャリチャリすることもあるが これもご愛敬である。

また 午前と午後のお茶の時間にもテーブル、椅子を設え楽しい時間を用意してくれるのである。
(小さなグラスに 甘~いティー)

旅した時 丁度 ラマダン(断食月)の真っ最中 

ガイド、ドライバー、コックさん達は 日のあるうちは1滴の水も、食べ物も一切口にしない。

移動中に見つけた枯れ木を拾い 車の屋根に乗せて来て 夜はその木で焚き火をする。

火を囲み 彼らはガソリンの空になったタンクを楽器にして リズミカルにたたき 歌をうたってくれる。

アルコールは無くとも 小さなグラスに注がれた甘~いティーをチビチビ飲みながら楽しい宴会である。(彼等は絶対ガブ飲みしない、砂漠では水は貴重)

我々も日本の歌を合唱した。

焚き火の火が消えれば真っ暗 懐中電灯の明かりで自分のテントへ・・・である。


禁酒の国へ・パート2(内助の功3)

2008-08-15 | 日常


 いざ X線検査と手荷物検査、 もうハラハラ、ドキドキ、気が狂わんばかりの精神状態。

周囲の声も遠~くに聞こえる感じ、そして無性にトイレに行きたい感覚である。

念入りのX線検査、手荷物検査が3回(同じ場所で3回ではなく、3か所の検問を通る)

この時間のなんと長く感じる事か 何時間にも感じた。

お陰さま? で 無事通過 やれやれ・・・と全身の力が抜け倒れんばかりである。

しかし ここからがまた問題である。

一難去ってまた一難  

空港内で食事して 国内線に乗り換えである。

お腹の もの を外すわけにいかず まだ緊張続行である。

食事など喉を通るはずがない 飲み物を少々だけ

国内線も やはり厳しく 緊張も限界どうかなってしまいそうである。

内助の功?を 神様(アッラーの神)が助けて下さったのか

お陰で無事 持ち込むことが出来ました。

ホテルの部屋に入り 持ち込んだお酒は一刻も早く 喜んでくれるだろう夫に・・・

ところが 大目玉 「何でそんな危険な事をするんだー!!!」 ギャフンです。

この日は 丁度私の誕生日 とんだ誕生日になってしまいました。

やってはいけない事をした バチ はしっかりこの旅行中にあたりました。  

この 当たったバチは・・・又次で

(リビアのガイドと)


禁酒の国へ パート・2(内助の功2)

2008-08-13 | 日常
 リビア迄のコースは

羽田~関西空港~ドバイ(乗り換え)~マルタ島(機内待機)~リビア・トリポリ空港~

そしてリビアの国内線に乗り換え セブハへ・・

マルタ空港にて機内待機中にトイレに入り

かねてからの計画に 取りかかったのである。

用意してきた 1.9mの晒し布に2本のボトルを縦長に並べ 巻き寿司の様に

クルクル巻いて お腹に巻いてしっかり縛りつけ 上からベストでカムフラージュする。
(水分はX線に反応しないはず・・・が私の考え)

巻きつけた途端に気持は 何とも例えようのない変な気持ちである。

何もかもが 上の空 神経は全てウエストです。

飛行機はマルタを発ち 約1時間後にリビア・トリポリ空港に到着、

機内から空港に向かう時も足が地に着かない状態である。

お腹をめいっぱい引っ込め(ベストがふくらまない様に・・・)全神経お腹! お腹!である。

(トリポリ空港にて、ファミリー)