まだむ日記

マダムの日常生活と大好きな旅行の日記です。

デリーの夜

2010-03-31 | 日常

 アグラ城見学後 デリーに向かう途中でマトゥラー博物館を見学する。

カニシカ王の像やガンダーラの仏像等が見ごたえあった。

デリーのホテルも入り口でトランクや手荷物の検査が厳しい。

夕食後 夫とホテルの外を散策する。

高級住宅街らしく整然としており人影はほとんどなく静かである。

小さな薬局らしき店があちこちに2~3軒あっので

バラのオイルがないか片っぱしから入ってみたがどの店にも無く 

1軒の店にバラ水が2本だけあったので求めた。

100ml入り35ルピー(70円位)250ml入りは幾らか忘れたが

何れにしても安いものであった。

歩いていると4階建ての家があり(階ごとに世帯が違う)その2回ベランダで大きな

シェパードが吠えまくっていた。

インドへ来て初めて耳にする犬の鳴き声、

やっぱり 飼われている犬は鳴くんだ~・・と変な納得をする。

道端で贈り物にするらしい 花籠 日本的感覚とは少々違い興味深く拝見する。

今日はインド最後の夜、旅した行程をふり返りながらベットに着いた。





アグラ城

2010-03-30 | 日常

 真っ白い大理石で出来たタージマハルを見学した後は真っ赤な砂岩で出来たアグラ城です。

アグラ城は1565年から10年かけてムガル帝国

第3代皇帝アクバル帝(1542~1605)によって建てられた。

この城はムガール帝国の絶大なる権力を象徴する城塞として建てられたが 

その後度々増築され シャージャハーン(1592~1666年)

の時代からは宮殿として使われるようになる。

白大理石造りの床や壁に赤や青の石で花や草を表した象嵌細工の部屋は見事な美しさである。

その部屋の隣の、城壁の外に張り出した部屋は 囚われの塔 と呼ばれ

晩年 シャージャーハンは息子アウラングゼーブに皇帝の座を奪われ

この部屋に幽閉されってしまった。

この部屋から外を眺めると正面のヤムナー川沿いにタージマハルが見える。

彼はこの部屋からいつも妻の霊廟であるタージマハルを眺め涙していたとか

そして タージマハルを見ながら息を引き取ったと伝えられている。

前回も今回もその部屋から眺めるタージマハルはぼんやり霞んでいたが

シャージャーハンも涙でこのように霞んで見えたのかな? としんみりした気持ちになる。

それにしても 世の中にこれほど愛された妻も珍しいのでは?

そう思うのは私だけでしょうか?

タージマハル 2

2010-03-29 | 日常
 シャージャハーンはムムターズマハルを遠征先まで連れ添う溺愛ぶりで、

その遠征先で14人目の子供を出産したムムターズマハルは産褥熱がもとで38歳にして世を去ってしまった。

タージマハルはムガル帝国5代皇帝シャージャハーンが

その愛妃ムムターズマハルの死(1630年)を悼んで建設した霊廟である。

建設にあたりペルシャやアラブ、果てはヨーロッパから2万人もの職人を集め、

22年の歳月をかけて建造された 世界一美しい霊廟である。

名前の由来は王妃の名ムムターズマハルを縮めたのでは・・・の説が有力である。

ムムターズマハルはペルシャ語でΓ宮殿の光」、Γ宮廷の選ばれし者」を意味する言葉で

第4代皇帝ジャハーンギールから授けられた称号である。

ムムターズは死の前、2つと作れない霊廟を作ってほしい・・・との希望にそって造られた。

完成の暁には同じものが二度と作られないようにと、職人の手を手首から切り落としてしまったとか。

シヤージャハーンは白いタージマハルの裏手のヤムナー川を隔てて

自身の墓霊を同じ形で黒大理石で造りその間を大理石の橋で繋ぐ建設に着手した。
(建設のための基礎が残っている)

しかし 彼は息子のアウラングゼーブ帝によってアグラ城に幽閉されてしまった。

タージマハルは完全なるシンメトリー、左右対称であるが1か所だけ違う所がある。

それは タージマハルの霊廟の中心にムムターズの棺(遺体は地下に埋葬されている)があるが

その脇に一回り小さなシャージャハーンの棺が・・・

この点だけがタージマハルで唯一シンメトリーではないところである。



タージマハル 1

2010-03-28 | 日常
 昨晩の88ドルで懐が寒くなったのか 今朝はとっても寒い

寒いのは 昨晩ヒマラヤに雪が降ったから気温が急に下がったとのこと。

現地人も震えあがっていた。

まず タージマハルの見学

しかし 以前来た時と様子が随分違っていた。

離れた駐車場でバスを降り排気ガスを出さない電気自動車でタージマハルへ

そして 入り口でのセキュリティーがメチャメチャ厳しい。

前もって 余計なものはバスに・・・と説明されていたが女性には女性の検査官が

ボディチェック、そしてカバンのポケットというポケットをかき回して検査する。

ボールペンが1本でも出てこようものなら即没収

ご多分にもれず 我がバックもかき回す、入っていたんです沢山の折り鶴と折り紙が・・・

それを全部出そうとするから ノー!ノー! と言ってもダメ

私には子供がいるから子供にやるんだ・・・の仕草???

カバンを抑えて ノー!ノー!に 

親分に見つかったら私が首になる・・・と手を首に当て切るジェスチャーをする。

結局 折り鶴、折り紙はすべて取り上げられてしまった。

何のことはない彼女が欲しかっただけようである。

欲しい人にあげれば 持参している目的も達成・・・であるから、まぁいいか~

2回目の タージマハルであるが何回見ても 

    美しい! 綺麗! 素晴らしい! 


アーユルベーダー その5

2010-03-27 | 日常
 翌日 社長さんと昨晩のアーユルベーダーの話になったが

この社長さん 4日前のホテルでもマッサージしたがその時は20ドルだったとか

今回も特別にマッサージだけの依頼であったから仕方ないが 勘定は88ドル

何れにしても 高過ぎ・・・

ところで あのマッサージをする人は幾らもらうか? の話になり 

社長さん曰く せいぜい100ルピー(200円)では? 

200ルピーは貰わないと思いますよ・・・

もしかしたら 我々の渡すチップだけかも・・・・とも

と言うことは 88ドルは店のオヤジさんとガイドさんで山分けってこと?

88ドル×3人=264ドル÷2=お一人様の儲け 132ドル 

正味1時間で132ドル?・・・インドの賃金からしたら相当いい稼ぎである。

勝手な想像で 人様の懐計算をして楽しんだひと時であったが

いや~ それにしても ひ ど い アーユルベーダーであった。






アーユルベーダー その4

2010-03-26 | 日常
 油でビチャビチャの髪の毛をしごき終えると 身体に掛っていたバスタオルで

身体の油をゴシゴシ拭き終え Γフィニッシュ・・・」と彼女

Γシャワー! シャワー!」に Γノー シャワー」との返事

シャワーが無いって?Γ添乗員さんは最後はシャワーを使うから大丈夫・・・」と言っていたが

何? 油でベトベト頭、ベトベト身体で帰れって言うこと? 気持悪~い・・・

無いものは無い どうすることも出来ない。

彼女にチップ2ドルを渡し 洋服に着替えて部屋から出ると

待ち構えていたかの オヤジさんがニコニコ顔で近寄ってきてΓグット?」ときた、

咄嗟に出た言葉がΓノーーグット!!」

そうしたらオヤジさんは彼女をギヨロッと睨んだ。

慌てて 彼女はグット、グット の仕草をする。

オヤジさんに オイルはハーブとか薬草の匂いがしなかったし、あんぱんで擦ったのは

痛かった・・・と言ったら

中にハーブを入れ、麻の布で包んでいるから・・・と

な~るほど、丈夫な麻布で包んで何回でも使うんだ・・・・と思う。

あの黒さでは一体全体何人の身体を擦ったんだか・・・ と思うと 

吐き気がするほど気分最悪

またオヤジさんの運転するボロ車でホテルに向かったが

ガイドさんが一緒であるし 添乗員さんもな~んにも言わないから

帰りの車はシーンと静かなものであった。

ホテルに帰り この事をいち早く夫に報告しなければ・・・

と部屋のドアをドンドン叩きΓ私! 私!」と 叩きまくったら 中から知らない男性が・・・

興奮していて 夫の部屋を間違えてしまったのである。
 
踏んだり蹴ったりのアーユルベーダーであった。



アーユルベーダー その3

2010-03-25 | 日常
 ベットの下で何やらゴソゴソしていたと思ったら 

底に穴のあいたボール?お鍋?のようなのを取り出し頭?顔?の上に吊るした。

そして ベットの穴に頭が来るように頭の位置を調節させられた。

顔の上のお鍋の穴は私の太い人差し指がスッポリ入る大きさの穴

顔の上のお鍋の穴に指を突っ込でΓビックホール」なんて言っていると

お鍋の内側からこれまた、こ汚い包帯の様な太い紐を上側から差し込み下からズル~ッと

引っ張り出し 丁度額にくるように調節して、目にガーゼを当て包帯をした。
(目にオイルが入らないように・・・)

脇の方で また点火する音、チリチリする音と共に火を消しているようだ

すると額から頭へ オイルと言えば聞こえはいいが油がドドーッと垂れてきた。

アッチッチ~~~・・・温度をチャント調べてくれよ~・・と言いたくなる。

頭の地肌を勢いよく流れ落ちた油がベットの穴から 

ビチャビチャビチャ・・・とベットの下のバケツかボールに落ちる音

すると ベットの下でカリカリと音がしたかと思うと 今度は冷え冷えの油が頭にドドーッと

これが2回、 何じゃこりゃ??? である。

落ちた油を柄杓か何かですくい 頭の上のお鍋に入れているようだ。

テレビで見たのはオイルが細くタラタラ落ちてウットリしているのを見たことがあるが・・・

コンクリートの建物の半地下、ましてインドの夜は涼しい いや寒い

湿っぽいバスタオルが1枚 ペロンと掛っているだけのところへ

頭っから冷たい油をかけられた状態 さむ~い!    次へ





アーユルベーダー その2

2010-03-24 | 日常

 薄暗い通路に部屋らしきものが4つ並んでいて 1番奥の部屋が私

その手前が社長さん、その手前が添乗員さんである。

若い女の子の案内で部屋に入ると 床はコンクリート、ガランとした6帖位の薄暗い部屋

手術室いや霊安室の方が似合いそうな部屋である。 

グリーンのビニールを張った丸い穴があいたベットがポツンと1つ

片隅の木の台の上にカセットボンベのコンロとその上に小ぶりな中華鍋が乗っている???

その脇には文字がシッカリ分かる大きな壁掛け時計が・・・

ベットの下の木の棚の扉を開け ここに衣類を入れろ・・・の仕草、

中はよく見えないが汚い、そして 開き戸の上の引き出しのゴチャゴチャの中から 

紙パンツを1枚引っ張り出して 穿くように・・・の仕草

仕方なく衣類を脱ぎ こ汚い開き戸の中へしぶしぶ衣類を入れ(風呂敷が欲しかった)

ベッドにうつ伏せになったら 背中にヒンヤリしたようなバスタオルをかけくれた。 

今度は部屋の隅のコンロにマッチを擦って火を点けた。

チリチリチリ・・・と音がした頃火を止め 中華鍋で温めた油を何かに移しているようである。

足の裏から脛へと擦りはじめた。

ハーブとか薬草の匂いではなく、菜種油の匂いがする。

マッサージする彼女は若いのに手の感触は固くざらついていてタワシ的感じ。

彼女が Γグット? グット? 」と聞くがΓ・ ・ ・」返事に困る。

オイルマッサージを頼んだのではないΓハーブマッサージはしないのか?」に

ΓOK! OK!」とまた コンロに点火して何やら鍋に入れているようである。

チリチリ・・・と音がすると火を止め 何かを背中に当てた。

アチチ! アチチ! いや ホット!lホット! アッチチ・・・である。

手の平らしき所でパンパン冷やし 足、脛、背中・・・と固い物でゴシゴシ擦りまくるから

イタタ! イタタ!であるΓソフト!ソフト!」と単語オンリーで訴える。 

起き上って見たら 大きなあんパン大の 版画の時使うバレン のお化けみたいなのが

冷えると中華鍋に入れ温めては擦る・・・の繰り返し

バレンを指差し 中味はハーブか? と聞いたら メニー、メニー、ハーブ の返事???

時計を見たら 残り時間15分ではないか

彼女に 我が額を指差してΓオイル?! オイル?!」に また OK! OK!

これって 何なのよ~・・・ 次へ 



88ドルの アーユルベーダー その1

2010-03-23 | 日常


 夕食の後 この日がお誕生日の方がおられバースディケーキも用意されていた。

皆で♪ハッピバースディトゥーユー・・・♪を歌ってお祝いをし 

切り分けたケーキを食べていた時

ガイドさんが 小声でアーユルベーダーの車が迎えに来ましたので・・・・

そそくさと席を立ち、いよいよアーユルベーダーにしゅっぱ~つ

行く人はガイドさんの付き添いで添乗員さんと私、男性はストールを買った社長さんの計3人 

ホテルの玄関にはずんぐりした愛相のないオヤジさんが運転するボロ車が止まっていた。

それに乗り込んで向かう道中、添乗員さん曰くΓ以前やったことがあるけど気持いいですよ~・・・

まず お医者さんが診察をして その方にあった薬草を調合して・・」等々のうんちくを

聞いていたら車は目的地に着いた。

薄暗い路地裏のような場所 ガイドさんに着いてビルの半地下へと下りていった・・・が

入った正面の壁はベニヤ板が剥がれたボロビル??? 何か不安な気持ちがフツフツと

狭い事務所に入ったら 木の机に座っているのはさっきの運転手のオヤジさん 

ここで又 添乗員さん曰くΓお医者さんが迎えに来てくれたのね~・・・・」 

しかし 診察どころか壁に貼ってある3枚の大きなポスターを指差し

ハーブマッサージ、オイルマッサージ、額ににオイルを垂らす・・の3種類から

2つを組み合わせて(1つはダメ)88ドルとそそくさと集金をした。

社長さんはオイルマッサージだけをガッチリ・・・の特別注文、

添乗員さんと私はハーブマッサージと頭にオイル・・にした。

この頃から 何だかいや~な気持に襲われた。

ここまで来て逃げ出すわけにはいかず え~ぃままよ・・・の心境である。



オイルマッサージ

2010-03-22 | 日常

 バスで移動中ガイドさんがΓ今晩泊るアグラにはアーユルベーダーをする所があるからしませんか?」と 

テレビなどで見聞きしたことはあるが実際にはどんなものか???

すかさず ガイドさんの視線がこちらへきた。

Γ以前 インドでオイルマッサージをしたが良くなかったから・・・」と断った。

Γマッサージとアーユルベーダーは違う、こちらはとても気持ちいいですよ~」と熱心に勧める。

以前のオイルマッサージはクーラーがガンガン効いた部屋で

いかめしい男性がマッサージするのである。

立派なホテルであるから心配はないはずであるが 怖さ、寒さ、気持ち悪さ・・・で

1時間のコースを15分くらい経った時 ノーサンキュウ! ノーサンキュウ!と中止した。

オイルはココナッツオイルで香はよかったが・・・

15分の間にもドアの外で次を待っている旅友の名を

Nさ~んちゃんとそこに居てね~、Nさ~ん・・・・と繰り返し呼び続けた。

次のNさんは1時間シッカリマッサージしてもらった.

私と言えばお陰で風邪を引いてしまい、翌日の観光(アジャンタ)は散々であった。

この時の代金は確か35ドルであった。 このことがあったので今回のアーユルベーダーは断った。

しかし ガイドさんがΓ寒くなんかないですよ、気持ちいいですよ・・・」と盛んに勧める。

夫がΓあれほどガイドさんが言ってくれるんだからやってみたら?」についついその気に!

料金は88ドルとのこと、テレビで見たアーユルベーダーの記憶からそれも当然だろう・・・と納得はした。

これが 運の尽き であった。