9月になると同級生や幼友達から郷里の味、くりきんとんが届く。
毎年のことながら 何れも老舗の品でお味は抜群、
選りすぐりのくりとお砂糖だけで作られた上品なお味はえも言われぬものである。
この栗きんとんは岐阜県美濃地方の名物で手作りする人も多くいる。。
ワタクシも何回か作ったことはあるが、本当に美味しいものである。
栗と言えば
幼い頃 裏山から拾ってきた柴栗を蒸して祖母と母が
餅を搗く石臼で軽く搗くと鬼皮がつぶれて栗の粉が飛び出す
それを裏ごしして砂糖と混ぜてフカフカの栗粉を作る。
搗きたての餅をちぎり栗の粉をまぶして 栗粉餅 の出来あがり。
出来あがった栗粉餅はまず仏様に、次は祖父のお膳に・・・・
栗を蒸す匂い、もち米を蒸す匂い、
目を閉じるとあの匂い、あの光景がハッキリと思いだされ胸が熱くなる。
今年はピーマン、シシトウ、甘トウガラシが大豊作
そして1本だけ植えた辛い韓国トウガラシも豊作である。
日本のトウガラシに比べ肉厚で甘みのある辛さが気に入っている。
真っ赤な韓国トウガラシは飾りものにしても美しく、好きな柿右衛門の赤である。
こうして乾燥したトウガラシはきんぴらごぼうなどで1年中活躍する。
明けても暮れてもピーマン類が食卓に上がらない日はない。
前にも書いたが 無農薬、有機栽培のせいか柔らかくとっても美味しい。
ご近所に配ったりもするが 何よりもオットが「美味しいよな~、美味しいよな~・・・」
と言って食べてくれるのが一番うれしい。
蓼食う虫も好き好き・・・というがピーマン系統の野菜を好む虫はいないらしく
また カラスやハクビシンもこれには手を出さないのがありがたい。
さんま
2012-09-19 | 日常
この季節 同級生や恩師にさんまを送るのが長年の慣わしとなっている。
昨年は2人から 東北の物は食べないから・・・とやんわり断られたり送り返されたりした。
気分穏やかでなく 今年はその2人には送らなかった。
今のサンマは北海道沖で漁をしており 原発界隈で泳いでいるわけではないが・・・
ゆうパックのサンマは、いつどんなサンマが届くか心配で 毎年自分にも送る。
いつ届くかは漁次第、えてしてサンマを買って来た日に届いたりするものである。
沢山のサンマは まずさんまのすがた寿司にする。
このサンマのすがた寿司 生ものが食べられない孫娘も「これだけは美味しい!」とメールをくれた。
手間はかかるが 孫娘が喜ぶとなると婆ちゃんメロメロ またつくろ~っと!
例の鬼界ヶ島(硫黄島と言った方がいいかな?)のバナナであるが
皮がくろ実をおびてきた3日目に食べたら
いやぁ~ 美味しいこと
そのお味は ドリアン に近い濃厚なねっとりしたものであった。
このバナナが木で完熟したならば そのお味は想像を絶するものであろう。
昔は バナナの木は一度植えたら何年でも実をつけるものと思っていたが
バナナは1年草で 脇芽を植えれば何カ月後かにはバナナがなる・・・・。
寒いところ大嫌いなワタクシにはバナナが庭で育つ暖かい国に住みたいものである。
つばくろ
2012-09-11 | 日常
7月末 田舎の家の軒先でつばめの巣を見つけた。
なんと かわいい雛が4羽顔を出していた。
親鳥が餌を運んで来る度に 鳴き声の賑やかなこと
飽きることなく首が痛くなるのも忘れ見入ってしまった。
9月の声と共にツバメの姿を見なくなったが
今頃は 越冬地である台湾、フィリピン、ボルネオ島北部かジャワ島等で
過ごしていることと思う。
幼い頃 玄関の太い梁の所に巣を作ろうと泥をつけ始めたが
祖父が長い竹の棒を持ってきて泥を落としてしまった。
「つばくろが巣を作ると家が火事になる」といっていた。
そうです、「つばくろ」と言っていたのです。
つばくろが ツバメと知ったのはずーっと後からでした。
本当にそうなのか 何故なのかわからないがそう言って巣は作らせなかった。
泥や糞で汚れるからかも知れないが 幼い頃はそれを信じていた。
今は つばめや巣の雛を見たりすると 何か幸せな気分になる。
来年のつばくろの到来を楽しみに待とう。来年? 鬼が笑うかな?
バナナ
2012-09-09 | 日常
娘が大切そうに持って来てくれたのが何のことはないただのバナナ
小さくて見たところモンキーバナナのようにも見える。
娘曰く これは鬼界ヶ島で栽培された無農薬、有機栽培の特別なバナナで
この小さいのが1本200円とのこと、1房2000円ということ
1本200円とは たか~い
あと4~5日経ってから食べてね・・・・とのご託宣
しかし 気短な身には4日も待てない。
即 1本皮をむいて食した。
確かに味が違う、若いから少し渋みを感じるが 旨い
4日後のお味が楽しみである。
それにしても 鬼界ヶ島でバナナとは初耳であった。
鬼界ヶ島とは俊寛僧都の話は有名であるが・・・・
4日後のお味次第で鬼界ヶ島へ完熟バナナを食べに行きたいものである。
カラスとハクビシンに散々の我が畑です。
この畑 5M×5M が4区画ありわたくしが2区画借りている。
あとの2区画はそれぞれご近所のご主人が借りておられ
女のわたくしが男性群より倍の広さ・・・と言うわけである。
お隣さんの畑は別として わたくしの畑は完全無農薬、有機栽培である。
今年は特にカラスとハクビシンの被害に悩ませられているが
不思議なことに 隣りの畑にはカラスもハクビシンの被害もなし
隣の畑はナスもキュウリも立派なのがブラブラなっているのに全く食べていないのである。
これは カラスもハクビシンも味で?食べ分けているとしか思えない。
と言っても 食べてもいないのに何故分かるの・・・・
お隣はオルトランを土にすき込んだり化学肥料を使っておられる。
確かに我が畑の野菜は味が違う、ご近所に差し上げても甘い、やわらかい、
美味しい・・・・のお言葉を頂く。
動物は食べ比べるわけでないところをみると、匂いか何か本能で分かるのかしら?
ちなみに 我が畑の肥料は油かす、EM、EMボカシを使っている。
EMは放射能も分解するとのこと(いろんな方が実験済み)良いことずくめのEMである。
カラス、ハクビシンに狙われることは 良くないが・・・
今年の夏も僅かばかりの玉ねぎとじゃが芋を収穫した。
やはり無農薬、有機栽培の野菜は味が違う。
じゃが芋は 北あかり と言う品種
玉ねぎはサラダと薬味で食べてしまった。
薬味に・・・とはそうめんやざるうどんのつけつゆにすりおろして入れる。
これが大変美味しく我が家ではネギやミョウガ、生姜、青シソ等より断然出番が多い。
これも 生前の父が大変好んで食べていたので その影響か?とも思うが
夫も一番好きな薬味・・・と言うことは 味 と言うか うまみ だと思う。
ちまみに 娘も美味しいから大好き・・・と言っていた。
じゃが芋は以前だったら肉じゃがを作ったりしたが
今 肉の消えた我が家ではポテトサラダが圧倒的である。
昔 中国内モンゴルの友人に肉じゃがをご馳走した時
これは 肉じゃが ではなく じゃが肉だ、と言われた。
何と彼らが作るものは肉の間にかすかにじゃが芋がある??ってなもの、
野菜の少ない内モンゴルでは肉が主食 当然と言えば当然である。。
内モンゴルの友人宅へ夫と2人で行った時
ゲルで泊まったり草原を馬で走ったり馬頭琴の演奏を聴いたりの楽しい面白い旅であったが
その滞在中 何回かご馳走になったモンゴル羊の肉を塩のみで茹でた肉の美味しいこと、
彼は1人で5キロ位は食べると言っていたが 我々がその気になって沢山食べたら
翌日は七転八倒の苦しみ、消化しないのである。
それにしても内モンゴルで食べた羊の肉の美味しさはバッグんであった。
因みに 彼らの肉の食べ方は、左手に肉の塊を持ち 右手に持った
ナイフでそいでそのまま口に、そいでは口に、見事なナイフさばきであった。
冗談
2012-09-01 | 日常
中部圏育ちのわたくしは冗談とことわざの中で育ったような感じである。
嫁いで4捨5入するば半生記近くになる今の地は人間が堅いのか、真面目なのか
はたまた 閉鎖的なのか 冗談が通じないのが困る。
こちらは 冗談を言ったのに本気でとられてしまい戸惑うことしばしばであった。
そんな中で暮らすうちに冗談を言うことがなくなった。
それでも同窓会などで郷里に帰れば昔の自分に戻りいつしか冗談が自然に
口をついて出、冗談のキャッチボールに大笑いである。
同窓会バス旅行の折り 同級生の男性二人の冗談話には吹き出してしまう。
その話とは
こないだこいつとゴルフにいってよ~
何か賭けよう・・・という話になり
じゃあ 俺は家のおバン(お婆さん)を賭ける・・・と言うと
こいつが 俺は俺んちの猫を賭ける・・・と言ったので
猫とおバンではちょっと差がありすぎる・・・と言ったら
いやいや 猫はネズミを取るがおバンはネズミを取らんだろう・・・等々
高座で言うならまだしも 今住んでいる地でこんな冗談は通じない。
それどころか顰蹙をかってしまう。
こんな冗談は序の口 言う方も言われる方も心得たもの 冗談は冗談で返す・・・・
郷里の同級生は陽気で笑いが多いせいか 同じ歳とは思えない若さである。
羨やまし~い! 思いっきり笑うために帰郷した~い!