本日の予定:
①日中はダウンタウンと、これまで行ってなかったストリップエリア西側でゲームをする。
③夜9時から、9月にオープンしたばかりの球形アリーナ「スフィア(Sphere)」でショウ鑑賞。
③日が変わって翌日未明2時にはホテルを出て帰国の途に就く。
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・朝からダウンタウンの最新カジノホテル「サーカ(Circa)」を覗く。かつての老舗「ラスベガスクラブ(Las Vegas Club)」は、今やストリップエリアに引けを取らない、ゴージャスなハイエンドカジノホテルに生まれ変わってしまった。
ラスベガスクラブ時代(上)と現在(下)の比較。
これも時代の変化というべきなのだろうが、ワタシ個人としては嬉しくない。
・同行者を引き連れてCircaの中を通過し、Boyd系列のカリフォルニアとメインストリートステーションを覗く。名目としては、この両カジノをつなぐプロムナード(と言うのか?)にある、ワタシがラスベガス唯一の名物と認定する高級チョコレート店「Ethel M」でお土産を買うことだが、ワタシの真の目的はコロナ禍前にワタシの贔屓だったメインストリートステーションが現在どのように変化しているかを見ることだった。
・メインストリートステーションはコロナ禍以降は長く閉鎖されていた。現在は再開こそしていたが、テーブルゲームは稼働しておらず、「テーブルゲームは姉妹店カリフォルニアへどうぞ!」との看板が立っていた。また、マシンゲームがずいぶん間引かれており、ワタシが2回デルトロイヤルを引いているビデオポーカーのバンクも縮小されていた。密度が下がってスカスカになった印象を受けるカジノフロアにはETGが導入されていた。さらに悪いことに、このカジノではビデオポーカーでクワッズ以上の手を作ると、最大5000ドルが当たるというスクラッチカードをくれる「SCORE WITH 4」というプロモがあったのだが、その対象となる機械が限定されてしまっていた。後で調べたところでは、スクラッチカードがデジタル化されたとのこと(以前はアテンダントを呼んで、確認後にカードを受け取るアナログだった)だが、今回はそれを確認することはできなかった。名所だったダイニング「777(トリプルセブン)」は営業時間が大幅に縮小されており、この日は休みの日だった。時間帯のせいもあるかもしれないが、コロナ禍前の活気は感じられなかった。
・午後、かつて若干のスキル・ベースド・ゲーミング機を設置していた「オーリーンズ(The Orleans)」に移動。ワタシは専らプログレッシブ付きのビデオポーカーを遊ぶ。アップダウンの激しい展開でロイヤル様の降臨もなかったがスペシャルなクワッズが結構出てくれたので、若干お金が増えた。しかし、カジノ全体にどんな変化があったかはあまり記憶がない(てへぺろ)。
・夜はSphereに行くので少し早めに夕食を取っておこうとオーリンズを出たのが午後3時過ぎころ。最後くらいフルサービスのレストランで食べようということで、Sphereへ行き易く比較的安い場所としてロングホーン(関連記事:ロングホーン・カジノのレストラン「チャックワゴン」)を目指そうとしたが、今月下旬に開催されるF1レースのための工事の影響で大渋滞が発生している。信号が1回変わってもやっと2台か3台が通過できるくらいしか進まない。1時間以上も車に閉じ込められた。やっとストリップに出たところで、ノースストリップの小規模カジノ「ジェリーズナゲット(Jerry's Nugget)」を目指すことに方針を変更し、ストリップを左折して北上する。渋滞が有名なストリップなのにすいすいと進む。
ワタシの口の悪い友人にはジェリーズナゲットを「貧乏カジノ」などと呼んだりする者もいるが、ここのカフェには名物と呼べるプライムリブやショートケーキなど見どころがあるので、これまでしばしば訪れている。ラスベガスに行った日本人男性の多くが連れていかれるストリップ小屋「パロミノ(Palomino)」とは交通量の多くない道を挟んだ向かいになるので、見たことがある人もいるだろう。
ジェリーズナゲットでは、ワタシは1/2ポンドハンバーガーを、他の3人はプライムリブと、4人でシェアするシュリンプカクテル、オニオンリング、サラダ、それにめいめいが飲み物を1品注文して、チップ込みで$200。店員は気が利いていて大変良かったので多少チップをはずんではいるが、それでもカフェで一人当たり$50も使う事があろうとは、コロナ禍前には思いもよらぬことだった。
①ジェリーズナゲットの外観。 ②シェア用に注文した3品。サラダは、これだけで腹いっぱいになれる素晴らしいボリューム。 ③ワタシが注文した1/2ポンドハンバーガー。バンズが大きい。
・食後、ジェリーズナゲットのカジノの中をうろついていたら、今どき珍しくクラップスのミニマムが$5であることを発見。同行者の一人はかねてから「クラップスでサイコロを投げたい」と言っていたので、ここで少しゲームをして行こうと誘う。オッズベットはダブル止まりだが、2-2-1サイドベット(アルゼのETGクラップスでは「Dice It Up」と呼んでいる)が2~3回当たったり、プレイスベットが良く効いたりして、$200ほどお金が増えた。
・Sphereはまだ工事中の部分があり、多くの人はPalazzoの駐車場に車を停め、徒歩で会場に向かうのだが、その進路の案内が貧弱だった。
①Sphereの遠景。 ②遠くから見ると全面が光っているように見える外壁も、近づくと画素のピッチが案外荒いことがわかる。 ③一つの画素は48個のLEDからできている。
入場は、予めスマホにチケットを登録しておき、入り口でセンサーにタッチする。
①球体の中は多階層の映画館のような造り。 ②AIで客と会話するロボットがいたりする。ただし歩かない。 ③ 座席番号によって振り分けられている入り口から場内に入る。 ④待機中。スクリーンには長方形の光しか見えないが、ショウが始まると赤い線の左側全面がスクリーンになり、没入感がすごいことになる(赤い線はワタシが書き込んだもので、実際には存在しない)。
・夜が明ければ帰国の途に就くが、ラスベガスの空港はしばしばセキュリティが混雑するので、またレンタカーに給油して返却する時間も考慮して、2時過ぎにはホテルを出ることにした。Sphereからホテルに戻ったのは12時過ぎだったので、まずは全員の荷物を事前に車に積みこんでおき、残ったわずかな時間をカジノで過ごす。この時ワタシは、フォークィーンズのプレイヤーズカードが見当たらないことに気づいた。サービスの窓口はもう閉まっており、残る2時間、カードなしで悔恨の歯ぎしりをしながらゲームをせざるを得なかった。しかし、25¢DDBではキッカーがローカードの4デュース、最後の最後と思って始めた$1DBでも1回クワッズが出てくれたので、収支としてはプラスで終えることができた。
25¢DDBでのスペシャルクワッズ(上)と、$1DBでの、この巡礼最後のクワッズ。
・フォークィーンズのプレイヤーズカードは、帰国後に携帯していたポーチの中から発見された。悔しさがより増加した。
・この巡礼で面白かったゲーム二つ。
一つは「EVERI」の「MONEY SLAM」。リールは大別してブランクとシンボルの2種類があり、左のリールから右のリールまで、とにかく途切れずに出現すればシンボルとして描かれているクレジット数が全て加算される。アリストクラートの「バッファロー」のゲーム性をより凝縮させたようなゲームで、ボーナスゲームもあってついつい続けてしまう。
もう一つは「LIGHT & WONDER」の「ULTIMET FIRE LINK」。アリストクラートの「Lightning Link」の「ホールド・アンド・スピン」というボーナスゲームのシステムを通常のゲームに採用してしまった。コロンブスの卵。
「MONEY SLAM」(上)と「ULTIMET FIRE LINK」(下)。
(このシリーズ・終わり)