オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新・ラスベガス半生中継 2016年9月(2) 二日目・クラーク郡博物館

2016年10月09日 17時22分41秒 | 海外カジノ
二日目の朝10時50分。昨夜ホテルにチェックインした時に貰ったクーポンブックに、フードコートにある「ファドラッカーズ」というハンバーガー店の朝食メニューが10%オフになるクーポンがありました。朝食メニューは午前11までの提供とのことでギリギリでしたが、F田と二人で行ってみました。この店は、少し高いのが玉に瑕ですが、パティの量を選べたり、トッピングを自分でチョイスできたり、あるいはまたバッファローや鹿のバーガーも提供する、ちょっと特徴的なバーガー屋で、ワタシにとっては比較的評価の高い店です。ワタシは、朝食メニューの中では唯一のバーガーである「ハングオーバー」を注文しました。

ファドラッカーズ。24H営業。


ハングオーバーのコンボ(7.99ドル)。ベーコンと目玉焼きのトッピングは、ワタシにとっては過剰。

今日の予定は、午後以降にレンタカーを借りに行くことと、サウスポイントというカジノのシーフードバフェイに行く以外は特にやらなければならない用事はありません。いずれもストリップの繁華街から南の方にあるので、この機会に、やはり南の方にあるヘンダーソンの「クラークカウンティ・ミュージアム」に、F田の車で行きました。

クラークカウンティ・ミュージアムは、ボウルダーハイウェイをかなり南に行ったところにあり、オーリーンズからだと車で三十分弱ほどかかります。公営らしく、入場料はシニアがたったの1ドル、そうでなくても2ドルです。展示場は屋内と屋外があり、屋内では、ネバダでみつかった化石、ネバダの動植物、先住民の文物などのほか、カジノホテルやカジノ機器の展示もありました。


ネバダの自然の展示。発見された化石や現存する生物が展示されている。
(1)ネバダ砂漠で発掘された化石類。
(2)ネバダがかつて海の底であったことを示す化石類。
(3)ネバダ砂漠のジオラマとそこに生きる生物たち。カメ、トカゲ、ガラガラヘビとその抜け殻など(いずれも剥製)がいた。
(4)狼の剥製。思っていたよりはるかに大きく、これに襲われたらクマに襲われるのと変わらない恐怖だと思う。



カジノやゲーム設備の展示。伝統的なゲームや、老舗カジノホテルの歴史などが展示されている。
(1)ゲーム設備の展示スペースは案外小さい。この左右にも、古いスロットマシン類がいくつか展示されてはいる。
(2)1965年ころに作られたと言う自動ブラックジャック機。説明には、「ウィンドウスクリーンに表示される実物のカードが使用された」とあるが、詳細は全くわからない。4席あり、デノミが1ドルの席と25セントの席が、一つ置きに並んでいる。今までいくつものスロットマシンの本に目を通してきたが、見たことのない機種。
(3)1970年に作られた、初めての自動クラップス機。これも今まで見たことがない。
(4)ファロテーブル。



屋外には、「ゴーストタウン」、「鉄道」、「戦後の街並み」などの展示がある。
(1)ゴーストタウンから、当時の商店。
(2)鉱山で使用されていたらしいもの。この種の車両や機器がたくさんあるが、用途はよくわからない。
(3)戦後のネバダの街並みの一角。左右の家々には入ることができる。
(4)家の中の展示の例。この当時としては豪邸の一つだったと思われる。


我々がこの博物館に到着した時は、駐車場にもあまり車が無く、閑散としている様子だったのですが、昼下がりくらいからバラバラと人がやってきており、我々が去る頃には駐車場もずいぶん車で埋まっていました。あまり大きな博物館とも見えなかったのですが、丹念に見て回ろうとすると、案外時間がかかりました。

博物館を出て、我々はサウスポイントに移動しました。バフェは少し行列ができていたので、少しおさまるのを待とうと、1時間後に待ち合わせをして一旦散会し、ワタシは念の為プレイヤーズカードを作成しておこうと(バフェの料金は、プレイヤーズカードを持たないと割高になるケースが多いので)、スロットクラブのブースに行きました。すると、「あなたは以前、プレイヤーズカードを作っていますね」と言われて、再発行という形になりました。おそらく7、8年ほども前のことでしたが、アカウントは生きていたようです。ただし、ポイントはリセットされてしまっておりました。

まだ待ち合わせまで時間があるので、バーカウンターのビデオポーカーをチェックしていたら、BDlxが9/6(99.64%)だったので試してみたところ、案外あっさりクワッズが出てくれたので、これからのシーフードバフェイの費用が捻出できてしまいました。

BDlx(ボーナスポーカーデラックス)は、ツーペアが1倍だが、クワッズなら何でも100ドルになるので、特に5~Kのクワッズが出ると嬉しい。9/6がフルペイ。サウスポイントのビデオポーカーのインベントリーは悪くない。ボイド系列に戻ってきてくれればまた行くのだが。

バフェイ前でF田と合流し入場しましたが、その際、ワインまたはビールが1杯付くと言って、交換券をくれました。ワタシはワインは好みませんが、せっかくなのでロゼを注文し、カニを皿一杯に取ってきました。


サウスポイントのバフェイのカニ。二つに割ってあるのは良いのだが…

サウスポイントのカニは、縦に二つに割ってありました。しかし、「これはおそらく二つに割ってから茹でているのではないか、味が殆ど抜けてしまっている」とF田が評す通り、カニの味がしません。食べやすいのは良いけれど、これではせっかくのカニが台無しです。残念でした。今後、カニを目当てにここに来ることはないでしょう。

シーフードバフェもそこそこにサウスポイントを出た後は、F田にレンタカーセンターに送ってもらい、車を借り、オーリーンズに戻ろうとしました。しかし、オーリーンズに到着してから、助手席の窓が閉まらないことに気づき、またレンタカーセンターに戻って車を換えてもらおうとしました。ここでトラブルが発生しました。

ワタシはただ車を換えてもらえればよかったのですが、係員が返却と勘違いしてチェックアウト処理をしてしまったため、ワタシの契約はそこで終了となってしまい、このままでは次の車が出せないという事態になってしまいました。そこでカウンターに戻り、チェックアウト処理を取り消す手続きに小一時間かかって、やっと新しい車をあてがわれました。最終的には大事には至りませんでしたが、たいへん面倒な思いをさせられてしまいました。

ところで、今夜は遅くに、もう一人の元同僚であるK泉が部屋に転がり込んでくることになっていたので、到着まで適当にカジノで過ごしていました。F田は、ビデオポーカーのデューシーズワイルド・ダブルボーナスを打ち始めていたので、ワタシはめったにやらない機種ですが、付き合いで試してみたところ、うっかりこんな手ができてしまいました。


5 3s(250コイン)。全取り換えでできた、かなりのうっかり技。

更にほどなくして、また5オブアカインドができてしまいました。


5 Ks(100コイン)。

更に更に、今度はこんな5オブアカインドができてしまいました。


5 As(800コイン)。しかしこれは、Aのナチュラルクワッズでもある。

デューシーズワイルドでAのナチュラルクワッズ(しかもキッカーがローカード)を出してしまうことほど悔しいことはないはずなのですが、そのキッカーがデュースで、しかもボーナス系だったため、ワタシがよく遊ぶ「ダブルボーナス」と言う機種と変わらない配当となるなので、落ち着いていられました。しかし、もしこのキッカーがデュース以外であれば、不幸自慢の一つとして、しばらくの間嘆き続けていたことでしょう。

元同僚のK泉(まだ20代)がラスベガス到着。彼にとっては4度目のラスベガスですが、全部自分で手配してくるのはこれが初めてとのことで、果たして誰の手も借りずにちゃんと来れるだろうかと思っていましたが、無事にできました。彼はまだご飯を食べてないと言うので、一緒に24H営業のファドラッカーズに行き、ワタシはエルク(鹿)バーガー(1/2ポンド、10.99ドル)を初めて試してみました。


エルクバーガーのテイクアウト仕様。

うまくないわけではありませんが、脂肪が少なく、ワタシとしては普通の牛のバーガーの方が好みです。今後は、わざわざ高いお金を出してリピートしようと思うものではありませんでした。

新・ラスベガス半生中継 2016年9月(1)到着初日

2016年10月09日 12時14分24秒 | 海外カジノ
さる9月下旬から10月上旬にかけて、ラスベガスに行ってまいりました。主な目的は、9月27日から行われるカジノ産業界のコンベンションを見てくることです。ワタシはこのコンベンションをもう15年くらい追いかけ続けており、業界のトレンドの変化を観察し続けています。

今回の旅程は、9月24日(土)未明に羽田を発ち、現地に到着するのは前日23日(金)の夜になります。帰りは、10月1日(土)の昼に現地を発ち、翌2日(日)の23時半頃となります。

なお、ワタシ同様、このコンベンションを毎年追いかけ続けている元同僚のF田というあんちゃんが、ほぼ同じ旅程で現地入りしているので、現地滞在中は何かと行動を共にすることも多くありました。

ワタシが宿泊するホテルは、ローカルとダウンタウンばかりです。ストリップエリアは、もうここ10年くらい、特に何か理由でもない限り近づきもしていません。最も大きな理由は、分の良いゲームが無くなってしまったことと、そのくせ物価が高騰してしまったことの二つです。今回ワタシが宿泊するホテルは以下の4軒です。

1~2泊目 オーリーンズ
3~4泊目 ゴールドコースト
4~6泊目 フレモント(*)
7~9泊目 メインストリートステーション

今回のホテルの殆どはコンプで取れていましたが、*の付いたフレモントだけは、お金を払って泊まります。このホテルは、現在のラスベガスに建つ老舗カジノホテルの中で、ワタシが唯一まだ泊まったことのないホテルだったので、この機会に泊まっておこうと思ったのでした。

初日のホテル、オーリーンズに到着したのは夜の11時半ころ。この後、深夜1時過ぎころにF田がやってきて、一晩だけルームシェアすることになっています。週末の夜はどこもホテル代が高いので、ワタシのラスベガス仲間の間では、費用圧縮のためにこのような協力をすることが互いの了解事項になっています。


オーリーンズの部屋の中を入り口から臨む。写真右奥のでっぱりはバスルーム。ボイド系列のカジノホテルはこのようなつくりの部屋が多い。

まずはまだ初日なので、ゲームにはあまりのめり込まないように、軽く遊びながらF田を待ち、F田と合流後は、カフェでハンバーガーをいただいた後、寝ました。


コートヤードカフェの「コートヤードバーガー」。オプションのチーズ込みで9.25ドル。パティはおそらく1/3ポンドだが、夜食ならこんなもので良いのかもしれない。金曜の夜なのでさらに安いスペシャルメニューが提供されていなかったのが残念。

しかし、特にラスベガス到着初日に良くあることなのですが、今回も、寝入ってからほんの2、3時間ほどで目覚めてしまいました。なんとか眠ろうと努力してみたのですが一向に眠くならないので、やむなくカジノに下りてゲームをしてしまいました。

うっかり4A。

この他にもいくらかの大当たりも出ないこともありませんでしたが、トータルでは僅かにお金が減ったかな、と言うくらいの結果でした。