トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒゲナガサシガメ

2020-12-16 | 虫類


ヤツデの葉裏に長ーい糸状の触角のヒゲナガサシガメの幼虫
腹の色模様がとてもきれい
幼虫で越冬する
本州から対馬まで分布していて、平地から山地の樹上で生活している
食べ物はほかの昆虫の体液を吸う
大きさは10mmほど

成虫は5~10月にかけて現れる
体は細身で、腹や足は黄色で鮮やかな色模様のサシガメ
食べ物は幼虫と同じ
大きさは15mmほど

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キノカワガ

2020-12-15 | 虫類


新鮮な個体では鱗片が厚く、質感がより樹皮(きのかわ)に似ている
成虫は擬態の名手・・見つける人もすごい

ヤガの仲間(ヤガ科)の蛾で、成虫で越冬して年2回(3~4月と6~11月)出現する
ヤガ科は蛾類の中では最も種類数の多いグループで、日本には1000種以上もいる
成虫の大きさは2cm程(開張は4cm)

幼虫は胴部が鮮緑色のイモムシで頭部は黄緑色、気門は橙色
食草はカキノキで、黄色いボート型の繭を葉の裏に作り蛹になる
イモムシは4cm、蛹は3cm程の大きさ

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ミコアイサ

2020-12-14 | 野鳥


まだ真っ白にはなっていないオスのミコアイサ
ミコはオスの白い色彩を巫女の衣装に見立てたもの
アイサは「秋去り」から転じた この鳥が来る頃秋が去り冬になる、の意味
数はあまり多く無く、きれいな鳥なので人気は高い

冬鳥 北海道では少数が繁殖している
湖沼や広い河川に居るが、海上に居ることもある
潜水して主に魚類や貝類、甲殻類などを捕る
森林の中の湖沼近くの樹洞に営巣する

オスは全体に白く、目の周り後頭 背などが黒い
目の周りが黒いのでパンダガモの愛称もある
メスは頭から後頭は茶褐色、喉から頸側は白い 上面は黒褐色
大きさは42cm




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チョウゲンボウ

2020-12-13 | 野鳥


ハヤブサの仲間(ハヤブサ目ハヤブサ科)のチョウゲンボウに会った
チョウゲンボウの語源は不明だが、一説にトンボを意味する北関東の方言を元に「鳥けんざんぼう」の略ではないかと言われる

留鳥又は漂鳥
本州で繁殖して、冬は全国の農耕地や草原、川原などに居る
ハヤブサの仲間にしてはヒラヒラと飛び、ホバリングなどをして、地上の昆虫類やネズミを探し、また小鳥の群れを襲うこともある
巣は崖の岩棚や穴、大木の樹洞、時に都会のビルや橋桁に作り話題になる

オスは頭と尾羽が青灰色、上面は茶褐色で黒い斑があり、体下面は淡黄褐色で黒褐色の縦斑がある
メスは上面が淡い茶褐色で、黒褐色の斑が有り、体下面は縦斑になる
大きさは35cm
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ユキヤナギ

2020-12-12 | 樹木 草花


おかしな時期に咲く花が目に付くが、ユキヤナギがこの時期に咲いた
ユキヤナギの名は、葉がヤナギを白い花が一面に咲き雪を思わせることから付けられた 別名小米花は小さな花をコメ粒に見立てたもの

バラ科の落葉低木 高さは1~2m程で枝先は垂れ下がる
葉は互生し、2~4cm程の狭披針形
先端は鋭く尖り、基部はくさび型 縁には小さな鋭い鋸歯がある
葉柄はほとんどなく、秋には黄葉する

花は4月 前年枝に柄のない散形花序を多数つける
花序には1㎝弱の白い花が数個づつ付き、枝一面覆われる
花弁は5個、3mm程の円形~広倒卵形
雄しべは多数あり、基部の内側に黄色の蜜腺がある
果実は長さ3mm程の袋果、5個づつ集まって付き6月に熟す
袋果の上部は外側に曲がる
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ビワの花

2020-12-11 | 樹木 草花


庭のビワの花が咲いている 来年も実が生るのが楽しみだ

バラ科の常緑高木
ビワ属は日本では1種のみ、大きいものでは10mを超える
中国原産説もあるが、日本の各地で野生の木が確認されている

葉は互生し葉身は20㎝の広倒披針形~狭倒卵形
先端は尖り、基部は次第に狭くなって葉柄に続く
普通縁の上半部に粗い鋸歯がある

花は11月から1月にかけて、15cm程の円錐花序に芳香のある1cm程の小さな花を付ける
花弁は白色で5個ある
果実はナシ状花3cm程の広楕円形 6月頃黄橙色に熟す
果実の頂部には内側に曲がった萼片が残る
栽培品種も多く、茂木ビワ 田中ビワなどが知られている

ビワの葉は優れもので効用がある
江戸川柳に「枇杷と桃 葉ばかりながら 暑気払い」と読まれた枇杷葉湯は、天秤棒を肩に売り歩く夏の風物詩だった
葉2枚をちぎり、煎じて飲めば、暑気あたり、咳止め、胃腸病に効果ある
葉3枚をちぎり、煮だしたものであせもを洗うと良い
葉30枚をホワイトリカに浸し、3週間後にこれを脱脂綿に浸し、患部に当てると打ち身捻挫に効く
実はビワ酒にすれば、疲労回復、食欲増進に良い
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ボケの花

2020-12-10 | 樹木 草花


日に日に寒くなって行くこの時期にボケの花が咲いた
秋口に葉から酵素が冬芽に届き、春まで目がほどけないようにしているものが、葉が早くに落ちたりすると、酵素が届かず冬芽が開いてしまうと聞いたことがある
ボケの名は、中国名の木瓜(もっか)の音が変化したもの言われる

バラ科の中国原産の落葉低木 2m程になる
日本には平安時代に渡来した
各地で栽培されており、園芸種も多い

小枝には棘がある
葉は互生、6cm程の楕円形又は長楕円形
先は尖り、縁には鋭い鋸歯がある
花は3~4月 葉の展開前に咲き、両性花と雄花が混生する
果実はナシ状花 10cm程の楕円形で黄色く熟す

実はボケ酒にして飲むと疲労回復に良く、乾燥した果実を煎じて飲むと暑気あたりによる筋肉ケイレンなどに効く

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モズ

2020-12-09 | 野鳥


🎵モーズが枯れ木で鳴いていた~~♪
歌の通り葉のほとんど落ちた木の上の方にモズが睥睨していた

語源については諸説あるが、「も」は鳴き声で色々な鳥の声を真似するので「諸々の」若しくはモモトリ(百鳥)の意味で、「す」は鳥を表す接尾語と言う説が有力 暖かい日にメジロ ウグイス コジュケイなど他の鳥の声で鳴いていることがある

留鳥又は漂鳥
北日本や高原で子育てしたモズの一部は、秋には暖地へ移動する
平地の集落周辺の林や農耕地、河原公園などに住む
秋から冬には1羽1羽が強い縄張りを持ち、異性も受け入れない
2月も過ぎた頃になると、オスはそのまま止まるものもいるが、新たな繁殖のための縄張りを持つものもいる
メスは例外なく冬の縄張りをはなれ、オスの縄張り訪問を始める
目出度く結ばれてオスの縄張りで子育てをするが、子供の10%は別のオスの子供だと言う・・恐るべし

オスは過眼線が黒く、初列風切の基部に白斑がある
メスは過眼線が褐色で、白斑は無い
大きさ20cm

秋の野の尾花が末に鳴く百舌鳥の 声聞くらむか片聞く吾妹(万葉集)
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アオサギ

2020-12-08 | 野鳥


公園の日当たり園路でユーモラスな格好のアオサギが羽を広げて日向ぼっこ
背が青灰色なのでアオサギの名が付いた

留鳥 又は漂鳥
水田 湿地 河川 湖沼 干潟など、水辺の有る所にはどこでも居るように良く出会う
営巣は高木の枝上にコロニーを作って行う 他のサギと混合コロニーを作ることはあまりない
水辺を歩いたり待ち伏せしたりして、魚類の他両棲類 爬虫類 小型哺乳類 鳥類の雛など色々のものを、嘴で刺したり挟み捕ったりする

雌雄同色
全体に灰色に見え、前頸に数本の黒色縦列がある
体は細く、足も頸も長いスマートな鳥
大きさも93㎝と大きく、ツルと間違う人も結構いる
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アカハラ

2020-12-07 | 野鳥


単純に脇腹が赤いのでアカハラ(赤腹)

夏鳥(一部留鳥)または冬鳥、とややこしい
繁殖地は本州中部以北の山地から千島列島、サハリンと比較的狭い地域
冬は山麓や暖地に移動して、市街地の公園などにも現れる
地上で落ち葉をかき分けたり、土をほじって昆虫類の幼虫やミミズなどを食べる 秋には草木の実もよく食べる

雌雄ほぼ同色
オスは頭部と上面が暗オリーブ褐色で、顔と喉は黒っぽい
胸から脇は橙色で、腹中央から下尾筒は白い
メスは一般にオスより全体に淡色で、喉は白い
大きさ24cm

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クロスジホソサジヨコバイ

2020-12-06 | 虫類


赤い綺麗な色をした5mm程のちっちゃな虫がヤツデの葉裏に居た
毎年この時期に見られるので会うのを楽しみにしている

カメムシ目ヨコバイ科の虫で、見るのは11月から2月頃までで成虫で越冬している
一年中居る虫らしいが、他の時期には見た事がない
尤も探しもしていないのだが・・ 
春から秋にかけては広葉樹・カシ シラカシ ツブラジイ ヒサカキ カワヤナギ ハンノキ シロダモなどの樹木の上の方に居て吸汁している
寒くなると下の方に下りて来る
暖かいヤツデの葉裏が好きなようで良く見つかる

背に黒筋があり メスはその周りが赤い
翅端部に2個の黒い目玉模様がある 顔のように見えるがそちらが尻側
マエムキダマシの俗称もあるが、襲われた時に助かるように擬態していると言われている
効果はゼロではないかもしれないが、5mm程と言う体の小ささから見ると、前も後もあまり関係ないような気がするのだがどうだろう

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クサギカメムシ

2020-12-05 | 虫類


茶色いカメムシ 公園の休憩所の板壁を垂直に登っていた。10月まで見られるとあるが暖かいせいかこんな時期に見られた

成虫で越冬して4月から見られる
屋内に集団で越冬することがあるカメムシで、悪臭が問題になることもある
この休憩所のどこかで集団越冬しているのかも・・
広葉樹林で普通に見られるカメムシ

多食性でクワ クサギなどの他、ウメ モモ ナシ リンゴなどの果実の汁を吸うため害虫とされる

大きさは16mm程で大きめのカメムシ
暗褐色の地に不規則な黄褐色の斑紋がある
大きさや色彩はかなり変異がある
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ツワブキ

2020-12-04 | 樹木 草花


ツワブキの名は、葉に艶のある「艶蕗」がなまったものと言う
石蕗と書くことが多い
他の花が終わった頃に黄色の花が咲き、初冬の季語になっている

キク科の海岸に生える常緑の多年草
庭などにもよく植えられ、園芸種も多い
根生葉は20㎝程の柄があり、葉身は10cm程の腎心形で厚く多光沢がある
若葉はコブシのように丸まり、灰褐色の軟毛に覆われる

10~12月に、葉の間から50cmほどもある太い花柄を伸ばし、黄色の頭花を散房状に付ける
頭花は5cm程で、周りに雌性の舌状花が1列に並び、中心に両性の筒状花が多数集まる
果実はそう果で5mm程 冠毛は褐色を帯びる

火であぶった葉を、打撲、はれもの、切り傷に張ると良い
根茎は乾燥させてから煎じて飲むと、健胃整腸、下痢などに効果がある
若い葉や茎は美味しく食べられる
茹でて各種和え物、煮物、佃煮、油いため、キャラブキなど美味しい

江の奥にふかき江澄めリ石蕗の花(水原秋櫻子)
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ヒマラヤザクラ

2020-12-03 | 樹木 草花


早咲きのジュウガツザクラ コブクザクラ と来て、年内に咲くもう一つ楽しみにしているのがヒマラヤザクラ

桜の野生種の一つで、東アジアの落葉性の樹木でヒマラヤが起源と考えられている
日本の桜の原種とも言われるが真偽不明
1200m~2400mの高山の森に生えている

花は11~12月に咲く、葉腋に散房花序に付く
雌雄両性で、花色は白色~桃色 3cm程の5弁花
花には蜜が多く鳥が良く来る

炭酸ガスはソメイヨシノの5倍、他に窒素化合物の吸収率も高く、温暖化対策の材料の一つとして注目されている
実は15㎜程の卵形で、黄色から赤く熟す
生食出来て、種と共に料理にも使われる
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オオモクゲンジ

2020-12-02 | 樹木 草花


オオモクゲンジの袋状の実がたわわに生っていた

ムクロジ科の中国原産の落葉高木 15m程になる
関東地方以南に植えられている
葉は互生し、50cm程の奇数羽状複葉で小葉は4~10㎝の楕円形
縁は全縁

花は9月 枝先に大型の円錐花序を直立し、黄金色の小さな花を多数つける
果実は蒴果 4㎝ほどの楕円形の袋状
果皮は風船のように膨れていて11月には淡紅色に熟す
風船の下から覗いたら、7mmほどの黒い種が幾つかあった
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