goo blog サービス終了のお知らせ 

トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ワヒダタケ

2020-09-15 | キノコ


シイなどの広葉樹上に多数重なって発生するキノコ
シイの材を分解する

傘は半円形で薄い
表面は錆褐色~黒褐色、絹糸状の光沢があり同心円状の斑がある
肉は繊細な革質で乾燥すると下に巻き込む

傘の裏のヒダ(子実層托)は、普通放射状に並ぶが、このキノコは細かい同心円状のヒダがある


ヤナギマツタケ

2020-09-14 | キノコ


街中のキノコ・すでに老菌なのか、胞子が付いたのか赤茶けている
幼菌の時はほのかにマツタケに似た香りがする

春から秋にかけて公園や街路樹の、ヤナギ類 ポプラ類、カエデ類 ニレ類などの腐朽部分に発生する
キノコは元々森の中で生まれ、森の木々と共生して増えてきたが、今や森は消え、森の外の街中や公園で暮らすキノコも現れた

傘は中~大型 幼時丸型から開いて平となる
色は黄褐色又は灰褐色 成熟すると褐色になる
ヒダは蜜で柄に垂生し、色は初めほぼ白色で後に褐色になる
柄は中心性で、上下同径 中実。上部に大型で白い膜状のツバがあるが、上面は胞子が堆積して褐色になる

食べられる 栽培品も出回っている
歯ごたえはコリコリしていて味も良い
炊き込みご飯、ソテー 煮込みなどが美味しい

ムラサキヤマドリタケ

2020-09-13 | キノコ


夏から秋にかけてスダジイなどブナ科の樹木の林内地上に生える
イグチ型で中型~大型のキノコ、径10~15cmほどある
日本を含め東アジアのシイ・カシ林には固有のイグチ類やテングタケ類があり、ブナ科の植物と共進化し種分化したものと考えられている

幼時丸型から開いて平となる。色は暗紫色又は黄褐色の斑紋が入る
表面に凹凸があり、湿っている時は粘性がある
管孔は短く柄に上生する
孔口は蜜で、初め白い菌糸に覆われ、後に黄色の孔口が現れやがて褐色となる

柄は傘と同色で中心性、下方に太まり基部は棍棒状に膨らみ、中実
色は暗紫色で白い網目がある

食べられる
熱しても色は変わらないので、色と味を楽しむことが出来る
汁もの、炒め物、和え物 網焼きなど色々楽しめて美味しい
中国産の乾燥品が、ヤマドリタケの代用品としてヨーロッパに輸出されている

イヌセンボンタケ

2020-09-12 | キノコ


春から秋にかけて、各種広葉樹の朽ちた切り株やその周辺の地上に群生する
時には、辺りを覆うほど極めて多数発生することがある

小型のキノコで径1cmほど
初めは白色卵形で、開いて円錐形となり長い溝線がある
肉は白で脆く薄い
ヒダは幅広く疎で柄に上生する。色は白から灰色ついには黒くなり胞子が飛散して周りの傘を染める

柄は中心性で細長く下方にやや太まり、中空
色は白く表面は白い微毛に覆われ、肉は白く軟質
小型で壊れやすく採り難いので食用にはされない

センダイムシクイ

2020-09-11 | 野鳥


センダイムシクイの名は、「チョチョビー」と聞こえる囀りから「ちよ(千代)むしくい」と呼ばれていたが、いつしか「せんだい(千代)むしくい」と読まれるようになって定着した
今は漢字では「仙台虫喰」と書いているが、地名の仙台と関係が有る訳ではない
ムシクイは文字通り虫を食べることを意味する名前

夏鳥
4月頃やって来て10月頃に渡って行く
平地から山地の主に落葉広葉樹林に居る
渡りの時期には市街地の公園などなどにも姿を現す
林内や灌木の枝上で活躍し、昆虫類やクモ類を採食する

雌雄同色
頭からの上面は緑色味の強いオリーブ色
喉から腹は白っぽく、脇に淡い黄色味がある
灰緑色の頭央線があるが、個体によっては不鮮明の事もある
聞きなしは「焼酎一杯グィー」「千代松君ー」など
大きさは13cm

ソリハシシギ

2020-09-10 | 野鳥


嘴が上に反っているのが特徴のシギ 今の名前も江戸時代の名「そり」「そりはし」もそれを表している

旅鳥 8月から10月頃まで見られる
干潟や海に近い水田などに居る
水の引いた干潟などで、小走りに動きカニを好んで捕る
他に甲殻類や昆虫類も捕る
嘴を泥に差し込んだり、表面を突いたり、水中で左右に振ったりと採餌法は多彩

雌雄同色
反った長い嘴、脚は短く橙黄色
夏羽では頭からの上面が灰褐色で、肩羽の黒い軸斑が太く黒線状になる
次列風切の羽先が白く、飛ぶと白帯になって良く目立つ
大きさは23cm


ダイゼン

2020-09-09 | 野鳥


大膳は宮中の宴会料理の事。ダイゼン(大膳)は、肉がとても美味しいのだろう

旅鳥または冬鳥
海岸の干潟、砂浜などにいる
淡水域にはほとんどいないが、似ているムナグロは淡水域に居て海水域にはあまりいない
干潟を走ったり止まったりしながら、ゴカイを穴から上手に引っ張り出して食べる
他に甲殻類や昆虫類なども食べる

雌雄同色
上面は黄褐色と黒色の斑がある
夏羽では顔から前頸、胸、腹にかけて黒い
大きさは29cm

ミユビシギ

2020-09-08 | 野鳥


ミユビシギ(三指鷸)は名前の通り指が3本しかない小型のシギ

旅鳥または冬鳥
干潟にも居るが、主に群れで砂浜に多く居て波打ち際で走り回って貝類や甲殻類を捕る
波が押し寄せると転がるように陸側に走り、引くとまた波と共に海側に走って採食する
その姿がなんとも可愛い

雌雄同色
大部分の個体は第1趾(後趾)が無い、稀に有っても痕跡的
夏羽では赤茶っぽく、冬羽では全体に灰白色
大きさは19cm

ヤマガラ

2020-09-07 | 野鳥


今日は24節季の白露:朝の気温が下がり、霜が降り始め、草木に降りた霜が白く見えるころ
最近、特に今年は全くの異常気象でまだまだ毎日暑い

ヤマガラ(山雀)は山地を好むカラ類の意味

留鳥又は漂鳥
主に常緑広葉樹林に住む
都心では夏にはあまり見なくなるが、やっと帰ってきたと言う感じだ
枯れ枝などを突き昆虫類を捕ったり、木の実などを採食する
人に良く馴れて、木の実などを貯食する習性をうまく利用しておみくじ引きなどの芸を仕込んだりした
今は「おみくじ引き」と言っても知らない人が多い
公園などでエサを乗せた手を出すと飛んで来て手に乗る

雌雄同色
頭頂から後頸が線状に淡黄色で、額から顔も淡黄色
背と腹はレンガ色で特徴的
大きさは14cm

この内も猶うらやまし山がらの みのほどかくすゆふがほのやど(寂蓮)

オバシギ

2020-09-06 | 野鳥


やっとシギチのシーズンか・・オバシギが居た

オバシギ(尾羽鴫 姥鴫)の名は、尾羽が目立つ鴫という説が有力だが、見ても特に尾羽が目立つ感じではない
採餌などで動作がおっとりしているので、年老いた風情があるので姥鴫の字を当てた という方がしっくりくる

旅鳥
秋の渡りでは8~10月初め頃まで見られる
干潟 河口 水田などに群れで居ることが多く、内陸の湿地に居るのは少ない
岩場や砂浜では貝類を好んで捕り、干潟や河口ではゴカイや甲殻類などを捕る
同じ干潟でも、砂質より泥質の干潟を好む・・シギ同士棲み分けているようだ

雌雄同色
脚が短くややずんぐりした体形
夏羽では、顔から頸、胸にかけては白く、黒褐色の縦斑がある
背と胸は黒褐色で白と褐色の斑 肩羽は橙色で黒い軸斑と白い羽縁がある
大きさは27cm

カブトムシ

2020-09-05 | 虫類


やっと立派な角のあるオスのカブトムシに出会った

コガネムシの仲間(コガネムシ科)で、オスは立派な頭角がある
卵は腐葉土や堆肥 枯れて腐った木などに産み付けられ、10日ほどで孵り1か月ほどで3齢幼虫となり越冬する
幼虫は白いイモムシ型
春から活動を始め、楕円形の部屋を作りその中で6、7月に蛹になり、成虫は6~8月に見られる
食べ物はクヌギやコナラの樹液や腐った果物

オスは発達した頭角があり、餌場に集まる他の虫をその角で投げ飛ばし、勝てば良い餌場とメスと交尾することが出来る
日本では立派な頭角の有るのはカブトムシⅠ種
大きさは30~55mmで、食べ物や育った環境で差がある

ナガサキアゲハ

2020-09-04 | 虫類


かっては九州や四国南部で見られたチョウだが、食草栽培の普及や温暖化で北上して、東京近郷でも普通に見られる

幼虫は、アゲハチョウの仲間では最大級のイモムシ(7cm程)で、緑色で中央に白い斜帯がある
食草は夏ミカン、ユズ カラタチなどの栽培ミカン類
その後蛹で越冬して、成虫は5~9月まで見られる

大型のチョウで10cm程有る
雌雄で色彩が違い、オスの表は黒色 メスでは前翅の基部に赤斑、後翅中央に大きな白斑が並ぶ
雌雄共に後翅に尾状突起が無い

オオミズアオ

2020-09-03 | 虫類


翅がすっかり傷んでしまってヨレヨレの大型の蛾のオオミズアオ
ヤママユガ科の仲間で、この科には大型の蛾が多い。日本には13種ほどいる世界最大と言われるヨナクニサン(20cm以上)もこの仲間

オオミズアオは10cm程もある大型の蛾
幼虫はサクラ類、カエデ類、ブナ科やミズキ科など多食性で、きれいな緑色の背中に凸凹の瘤があるイモムシ
蛹で越冬し、成虫は5~8月にかけて見られる

翅全体が淡い緑白色で前翅全縁が赤く縁どられている
後翅は尾状突起があり、先端付近でカールしている

ニホンカブラハバチ

2020-09-02 | 虫類


ハチの仲間(ハチ目)はアリの仲間を含むとても大きなグループで日本では4500種以上もいる
ニホンカブラハバチはハバチ科の仲間で、ハチのなかでも原始的な仲間とされる
胸部と腹部の間にくびれが無く「広腰亜目」と呼ばれるグループに属する
このグループは11科約700種分布している

ニホンカブラハバチは前蛹で越冬して、幼虫は黒色のイモムシ型で、ナズナやアブラナなどの葉を食べて育ち、チョウの幼虫に似ている
成虫は4~10月にかけて見られる
頭と後胸背は黒色、前胸と腹は黄褐色 翅は黒い
大きさは8mm程で小さく、ハチには見えない




ササキリ

2020-09-01 | 虫類


ササキリはキリギリスの仲間(キリギリス科)でササキリ属は10種居る

卵で越冬して6~8月初め頃まで幼虫で、成虫は8~10月まで見られる
林縁や疎林内の灌木上、草上などに居る
林縁のササ類やイノコヅチの仲間などが生えるような薄暗い環境を好む
産卵はササ類やイネ科植物の茎

黒くて大きな複眼から体側、前翅にかけて黒い帯模様がある
昼夜を問わずに鳴く、鳴き声はジギジギジギジギと低めでしっかり発音して鳴く
大きさは翅単まで5mmほど