早くもフキノトウが顔を出した 春を感じる
フキの名は用便の際の「拭き葉」からという説がある
キク科の山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
葉はまだ出ていないが、幅20cmほどの腎円形で基部は深い心形
葉が出る前に花茎を伸ばし、散房状に頭花をつける
花の周りに並行脈の目立つ苞が多数ついている
淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ ほろ苦い早春の味
花期は3~5月
雌雄別株で、雄株は高さ10~25cmになり黄白色の頭花を多数つける
全て両性の筒状花だが結実しない
雌株は初め蜜に白い頭花をつけるが、後に45cmほどに伸びる
細い糸状の多数の雌花の中に雄花と同じ形の両性花が何個か混じる この両性花は花粉ができない
果実はそう果、3.5mmほどの円柱形で冠毛は1cmほど
フキノトウは陰干しにして煎じて飲むほか、調理しても咳やたんに効き、健胃 食欲増進に効果がある
花茎は2~5月、葉柄は5~10月に採取する
花茎は油いためやみそ汁の実、茹でて酢の物などに
葉柄は茹でてキャラブキや煮物
葉身はつくだ煮などにするほか、咳止め 去痰などの民間薬にも使う