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大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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大田区立馬込第三小学校 解体工事でアスベストが見つかり増額契約変更への意見

2025年02月22日 | ├.環境・エネルギー・廃棄物・アスベスト

大田区立馬込第三小の解体工事
校舎の屋上にアスベストが見つかったので
安全な除去を求める討論をしました

アスベスト除去のための契約変更ですから
賛成したのですが

大田区がレベル3の成形板扱いで
特に配慮なく除去しようとしているのが気になりました

梅田小では、PTAやアスベストセンターとリスクコミュニケーションをとり、除去しています。

馬三小でも、取り得るリスクを排除した安全な工事を求めました。

以下、詳細を本文に。最後に、議案の討論も掲載します

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大田区立馬込第三小の解体工事
校舎の屋上にアスベストが見つかったので
安全な除去を求める討論をしました

アスベスト除去のための契約変更ですから
賛成したのですが

大田区がレベル3の成形板扱いで
特に配慮なく除去しようとしているのが気になりました

アスベストがアスファルトに混ぜられていて
その上にコンクリートが打ってあるというのです

環境省の「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」
https://env.go.jp/air/asbestos/post_71.html
をみたら

●屋根などで使われセメント等により固化されている場合
●通常は石綿繊維が飛散することは少ないが
●切断や破砕作業により石綿繊維が飛散することから
●出来る限り切断や破砕等を行なわない様
●手作業で原形のまま解体することが原則。

これにあたるのではないかと思ったのです

🔴油圧破砕機やドリル等の機械工具を使用する場合は
🔴十分に湿潤化すると共に
🔴必要に応じて養生の設置及び高性能真空掃除機により粉じんを吸引することが必要
🔴作業者には呼吸用保護具を使用

と書かれています

梅田小学校で
体育館建替えの時
都から買った建替え用地から不法投棄された成形板アスベストが見つかった時は
アスベストセンターの助言とPTAの要望で
周囲と上部を飛散防止シートで覆い
十分な飛散防止策を講じて除去しています

住民との十分なリスクコミュニケーションをとり
安全な除去を要望しました

3月初めに説明会を開催するため
議決が今日になりました

 

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討論(原稿なので議場での発言と異なる部分もあります)

フェアな民主主義 奈須りえです

第71号議案 大田区立馬込第三小学校校舎(棟番号①ーほか)取壊しその他工事請負契約の変更について賛成いたしますが、一言申し述べさせていただきます。

この変更は、工事開始後見えない部分からアスベストが見つかったことによるアスベスト除去のための4908万2千円、9.63%の増額で、専決処分できる5%を超えるため、議決が必要です。

アスベストは目に見えませんが、暴露すれば、何年ものちに中皮腫や肺がんなどで命を落とすこともありますが、因果関係が証明しずらく、対応が軽視されがちです。

アスベストの安全な除去については、初期の段階から取り組ませていただいております。

梅田小学校の体育館の建替え用地として、東京都から購入した警察署の寮の跡地から、不法投棄されたと思われる劣化したアスベスト含有建材が見つかり、アスベストセンターの助言の元PTAの方たちと一緒に安全な除去に取り組んだのが最初だったと思います。

・大森南のアスベスト工場跡地周辺の環境被害、
・今交通公園になっている土地からアスベストの塊が大量にみつかった問題、
・都営住宅や区営住宅ひる石、
・トーヨーボール解体、
・災害がれき、
ほか取り組んだアスベスト問題は数えきれません。

今は、使用が禁止されていますが、有害だとわかってからも使われ続け、過去に大量に使われたアスベストが、建物の建材として今も残っています。

建設廃棄物リサイクル法ができたことで、アスベストが使用されているのに、無いと判断して解体されれば、砂利や砂などの建材として再利用され、アスベストは半永久的に飛散を繰り返すことになります。

大田総合体育館建設の工事現場で使われていた、城南島の建設廃棄物リサイクル施設から持ち込んだ再生砕石からアスベストが検出されたのを見つけましたから、他人ごとではなく、だから、アスベストの適正な解体と廃棄は重要です。

今回、気になるのは、馬三小のアスベストが、屋上のアスファルトに含まれていて、上にコンクリートが打たれていることです。

屋上なので、飛散すれば、学校内だけでなく広く周辺に飛散します。

ところが、心配なのは、大田区がレベル3だからと、水をかけ湿潤して除去すれば安全だと考えていると思われることです。

2024年2月改定の環境省が作った「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」などをよく読めば、

屋根などで使われセメント等により固化されている場合、通常は石綿繊維が飛散することは少ないが、
切断や破砕作業により石綿繊維が飛散することから、
出来る限り切断や破砕等を行なわない様、手作業で原形のまま解体することが原則

油圧破砕機やドリル等の機械工具を使用する場合は
十分に湿潤化すると共に、
必要に応じて養生の設置及び高性能真空掃除機により粉じんを吸引することが必要

とあり、
作業者には呼吸用保護具を使用することになっています。

梅田小学校の現体育館用地に放置されていたのはレベル3の含有建材でしたが、
クリソタイルが16%含まれていた調査結果も公表しています。

レベル3でしたが劣化していて、アスベストが放置されていた体育館用地が校舎より1.5m位高く、校舎の窓側に位置していたこともあって、アスベストセンターの助言とPTAの強い要望で、周囲と上部を飛散防止シートで覆い、十分な飛散防止策を講じて除去しました。

作業者に呼吸用の保護服を使う可能性もあるのに、通常の解体工事の仮り囲い程度で、本当に十分な飛散防止策がとれるのか心配です。

梅田小学校でできたことを馬三小でできないはずはないと思いますから、梅田小にそん色ない安全な除去工事を行い、地域へのアスベスト飛散と子供たちへの暴露の無い除去と説明会においても十分なリスクコミュニケーションを執り行うことを要望いたします。

区は、今後も解体で、事前にアスベストの把握ができず、今回のように、工事が始まってから、調査を行い、アスベストの除去対応になることもあると、答弁しています。

安易な複合化や、工事の大規模化で、大田区の工事は、ただでさえ、高額で、区民からは理解を得られない悪い計画で、工事期間も長期化していますが、そのうえこのアスベストです。優先すべきが何かは明らかで、複合化や大規模化の余裕はないと思います。

大田区におかれましては、解体や改修の際に、アスベストが見つかれば、工事期間がさらに伸び、工事価格が上がることを見込んだうえで、複合化はじめ今後の公共施設の整備計画を見直していただきたいと思います。

個々の施設を地域住民とともに、丁寧に合意形成しながら、大田区と大田区民と真の区内事業者のための、身の丈に合った、区内施設を整備していただくことを心から要望し賛成討論といたします。

 


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