1300本の木を切った田園調布せせらぎ公園、貴重な常緑樹林が残されている本門寺公園~池上梅園の「縄文の道」。開発により失われるのは、私有地の緑だけでなく、公園や公共用地の緑までもが、失われています。規制緩和により、公園の開発の上限面積が引き上げられ、公園内の緑化基準が宅地並みに変更されたことに原因がありますが、そもそも、大田区は、生物多様性の視点で緑地の質の向上を図ると言っていますが、言葉ばかりで、実際の整備にその視点が反映されていないのです。生物多様性は、一時、よく使われた言葉ですが、生物多様性基本法に書かれている「人類は生物多様性のもたらす恵沢を享受することにより生存している、多様な生物がいることが人類の存続の基盤になっている」という意義を読むと、その重要性にあたらめて気づかされます。外来種が問題視されるのは、生態系が壊されることで、そこに生息する生物の生存が侵されるからです。議会で取り上げ生物多様性の重要性をあらためて確認しました。取り上げてから、市場経済の視点から進む、人物金の移動の自由化が、そこに暮らす私たちの生存を脅かしていることも、どこかでつながっているなあと、感じました。 . . . 本文を読む
首相が変わったら、日本が変わると期待していた方がいて、驚きました。なぜかと聞いたら、所信表明の「報道」にそう感じたからのようでした。実際、所信表明を読んでみると、「勘違い」してしまう表現も多く、マスコミもその通りに「勘違い」した報道をしているようです。岸田首相に代わり、あたかも自民党政権が新自由主義から脱却するかのように感じている方もいらっしゃいますが、岸田首相は、現行法を変えるとは一言も言っていません。これまでの構造改革は、「批判的な表現」をしているものの、そのまま引き継ぐのですから、現状は何一つ変わりません。新自由主義へと大きくかじを取った2000年前後からの構造改革で、日本は、変わってしまっていますが、。しかも、その構造改革も仕上げの段階で、このままの社会保障制度や国民主権、基本的人権を保障した憲法を残せば、矛盾は内包できないほどに大きくなるでしょう。だから、「勤労者皆保険」と名付けていますが、これはベーシックインカムにほかなりませんし、最後の仕上げとしての憲法改正が末尾に出てきているのだと思います。所信表明をここまで詳細に読み込んだことは初めてですが、それだけ、日本の方向性を示す、重要な言葉だと思います。気になる部分を赤太字で示し、コメントを黒で書きました。一緒に考えていきたいと思います。
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