水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

ペルガモン(5)パーチメント

2008-09-16 10:46:25 | ペルガモン展関連
 パーチメントクラフトなんて言葉を聞いたことがあるものの、なんのことだか知らなかった。パーチメント(parchment)の和訳は羊皮紙。今度は羊皮紙を、恥ずかしながら知らない。

 過日の講座で、ペルガモンと羊皮紙との関係は密接、と聞いた。
この際基礎知識を確保しておくべきと、wikipediaを核に、とりあえず、以下を知った。

1 前2世紀、ペルガモンに、アレキサンドリアのものに対抗できるような大図書館ができ、パピルスの需要が増大した。エジプト側の事情(パピルス生産量が逼迫、禁輸などによる対抗工作)によって、ペルガモン側でのパピルス入手が困難になり、羊皮紙が考案された。

2 獣皮に字を書くことは、すでにそれまでの文明の中で普及していたが、今日の本タイプの原型、すなわち、皮の両面に書けるようにしたこと、がペルガモン製パーチメントの特徴。

3 皮の化学的加工が「ナメシ」であるのに対し、パーチメントは皮の物理的加工。皮を木枠に張り、限界まで延し、さらにナイフで削る。

4 羊のほか、ヤギ、馬、鹿、ウサギなど多様な獣の皮が用いられてきた。特に子牛の皮製をべラム(vellum)とい、上質パーチメント。

5 耐久性に優れ、1000年はもつらしい。だから、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖書に利用された。

6 インクがしみこみにくく、色彩の鮮明さを長く保てる。このため、今日でも、芸術などさまざまな分野での需要がある。水にひたすと、プルプルになる。これは、質がコラーゲンだから。
(これは、まがいものと見分ける重要なコツだ。世の中には、相当まがいものが出回っているらしい。)

7 高価。A4サイズで、一枚4000円ぐらい。




 

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