水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

武蔵野

2007-12-27 13:42:31 | 三鷹・歴史/地史
 しんぐるま の、都指定有形民俗文化財としての正式名称は、「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」である。

 だいぶ前の解説員講習会で、講師から、三鷹市の強い要請により、カッコ付きで「野川流域」を入れた、と聞いたことがある。確かに、このような名称の中に、カッコ付きの言葉が入るのは普通ではない。が、全国一の有名自治体を隣に持つ三鷹市の複雑な心境もよくわかり、その時妙に納得した。

 しかし一方、ではなぜ、都は「武蔵野」を頭につけることに拘ったのか。
最近、その根拠らしいものを見つけた。

 三鷹市史・史料・市民の記録編(p46)に、昭和14年当時の三鷹村字一覧が載せられている。大字が14。そして、大字、大沢には、字が9。
なんと、そのひとつが、武蔵野 なのである。む~ん、納得。

 つまり、理解はこうだ。当時の、しんぐるま の住所は、三鷹村大字大沢字武蔵野、のはず、と。

 武蔵野市史によると、1889年、吉祥寺・西窪・関前・境の四ヶ村に井口新田飛地を加え、武蔵野村ができた、そうだ。

 どっちが古いのだろうか。ひいきの引き倒しになりそうだが、「武蔵野」は、大沢での字名の使われ方のほうが、武蔵野村の起源よりずっと古いに違いない、と信じよう。

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