水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

地震

2007-01-18 09:54:18 | 雑感(1)日常
(三鷹市にある、民俗文化財水車経営農家、の概要については平成18年10月2日からの20回で説明した。これからは、多少視野を広げ、折々に興味の引かれる問題について記述する.
Four articles from Dec. 18, 2006 were trial explanation written in English.)

 昨日は阪神淡路大地震発生12年目に当たる日だった。発災日当日の朝のテレビ画面から映し出される延焼の状況は、人間の無力さをさらけだすものだった。およそ一月後に現地に入ったが、断層線沿いの被災の激甚さを見、正直言葉を失った。科学とか技術とか、我々少々思い上がっているのではないか。

 ここの主屋は1810年代に建設されたそうだが、当主であった峰岸清さんは関東大震災(1923年)を経験している。「水車屋ぐらし、p37」によれば、「立っていられないくらいゆれ」、「大沢にあった4台の水車のうち、無事だったのは峰岸家のものぐらい」、だったそうである。残念ながら、当時のものと思われる水車の覆屋は1970年代に建て替えられてしまった。
 主屋の柱は決して太いとは言えないし、構造的にも決して強いとは言えないと思うのだが、考えてみれば、この主屋は関東大震災のみならず、1854年の安政東海地震や1856年の安政江戸地震などをもしのいで生き抜いてきた、偉大な建物なのだ。地盤条件もよいのだろうが、耐震構造の面からも研究の価値があるかもしれない。

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