At this very moment, unless I am very much mistaken, at this very moment, his lordship is discussing the idea of His Majesty himself Hitler.
この瞬間~~ぼくがよほどひどい間違いをしているのでなければ、いまこの瞬間にだ~~卿は、国王のヒットラー訪問を提案しているはずなんだ。
スティーブンス氏が仕えていたダーリントン卿はドイツのナチ政権と交流を深めていたのだが、ある夜、駐英大使リッペンドロップが屋敷を訪れ、英国側との秘密会議がもたれた。カージナルス氏(この人はダーリントン卿に子供のころから可愛がられていた)という新聞記者が、この会議を嗅ぎ付け、スティーブンス氏から情報を引き出そうとやっきに説得していたときに、発せられた言葉、が上。
日の名残り、を小説として名作に押し上げた根拠のひとつが、この英国国王ヒットラー訪問伝説であった、と思う。
タブーへの挑戦へ、であったのだろうか。
このことの重大さと、スティーブンス氏の、生真面目さとの対比がなんともいえず、絵になる見事さよ。
カズオイシグロの非凡さか。
ところで今世界は、コロナウイルスを原因としたパンデミックだ。
特効療法開発・発見の一番乗りは日本からに間違いない、と信じている。
この瞬間~~ぼくがよほどひどい間違いをしているのでなければ、いまこの瞬間にだ~~卿は、国王のヒットラー訪問を提案しているはずなんだ。
スティーブンス氏が仕えていたダーリントン卿はドイツのナチ政権と交流を深めていたのだが、ある夜、駐英大使リッペンドロップが屋敷を訪れ、英国側との秘密会議がもたれた。カージナルス氏(この人はダーリントン卿に子供のころから可愛がられていた)という新聞記者が、この会議を嗅ぎ付け、スティーブンス氏から情報を引き出そうとやっきに説得していたときに、発せられた言葉、が上。
日の名残り、を小説として名作に押し上げた根拠のひとつが、この英国国王ヒットラー訪問伝説であった、と思う。
タブーへの挑戦へ、であったのだろうか。
このことの重大さと、スティーブンス氏の、生真面目さとの対比がなんともいえず、絵になる見事さよ。
カズオイシグロの非凡さか。
ところで今世界は、コロナウイルスを原因としたパンデミックだ。
特効療法開発・発見の一番乗りは日本からに間違いない、と信じている。