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東北地方を襲った地震は大津波を引き起こす
エネルギーを備えたM9.0の大地震であった。
この地震災害の表現に「想定外」という言葉が
頻繁に使用され、いろんなケースで耳にする。
先ずM9.0が想定外であり、震源地、発生時期、
更に震度、大津波、被害規模、加えて原発事故。
我々日本人が、過去から学んだこともなければ、
類推することもできなかった未曾有の大地震で
あり、大津波であったから、どうしようもなかった
ので天災として諦めるしかない、と言うことか。
記者会見や会見の場で「想定外」の言葉で片付け
られると、やりきれなさを感じる人は多いはずだ。
平安時代初期の貞観(じょうがん)11年(869年)に
今回の震源地近くで同等の規模を備えた地震が
発生し、仙台市で見つかっていた津波の痕跡は、
今回の津波に近い規模であったことを示していた。
歴史上、東北で発生した最大とされてきた貞観
地震の再来を有識者は恐れていた。
東京電力に対して、2年前に地質学者は津波の
危険性を伝え、また米国からの指摘で、昨年に
原子力安全基盤機構は、「電源喪失」に備えた
電源確保の必要性を指摘していたし、福島県も
防波堤の見直しを要請していたが東電は聞く耳を
持たなかったことが明らかにされている。
起こるべくして起こした事故を想定外と弁明している。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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