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竜巻発生の原理は判っていても、いつ、どこで
どのような状況で発生するのかは不明な点が多い。
発生原因の説明は、依然後追いのままだ。
相次ぐ竜巻被害防止に備えた政府の指示で
気象研究所、防災科学技術研究所とウェザー
ニューズ の３機関が、観測と予報体制作りに
備えたレーダー開発に取組んでいる。
気象研究所は、波長が２．５～３．５ｃｍのＸバンド
レーダー「フェーズド・アレイ・レーダー」の開発。
雲の存在する全ての高さに対して同時に電波を
出す電子ビームで、瞬時に雨粒の動きや風の
方向を知ることが出来る能力を備えている。
１０秒に１回の頻度で情報を得て、積乱雲の急な
発達や雲内部の豪雨の素になる「降水コア」の
動きをリアルタイムで把握することが出来る。
竜巻発生前の積乱雲の中の「メゾサイクロン」や
地上での竜巻発生直前の観測も可能になる。
防災研究所は、高感度の小型レーダーの開発で
雨の降り始める前の雲の内部を「ミリ波」で観測。
ウェザーニューズは、航空機が使用するＸバンド
レーダーを改良して、竜巻観測を開始している。
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