備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国国内の自動車生産設備は、既に5000
万台に達している。
販売台数を、2000万台も上回る過剰設備を
抱えていることになる。
24年に入って、欧米では中国車の乱入阻止に
備えた関税率の大幅引き上げが行われた。
中国国内では、1~5月の販売実績では、
24年度の年間販売台数2800万台のペースの
好調さを見せている。
この中で、特に顕著なのがEVやプラグイン
ハイブリッド車(PHV)など新エネルギー車で
前年同期間比で30%を超える売れ行きを見せる。
新エネルギー車の輸出の伸びは、既に欧米の
輸入規制の影響も現れてきているのか、
13・7%の増に止まって約52万台。
この新エネルギー車を生産する企業数は
約50社とされ、各社が政府の補助金を源に
生産拡大、設備増強にしのぎを削っている。
だが、工場の操業度は4割止まりとされ、
既に大幅な過剰設備の状態にある。
最近になって、価格引き下げ競争も激化し
付いて行けなくなった新興企業から脱落社が
出始めており、最終的には数社、あるは
3社が生き延びることになるだろうとされる。
その中で、製造会社や各地方政府の計画を
合算した場合、25年の新エネ車の生産能力は
3600万台規模に達すると報告されている。
1~5月の生産実績がおよそ393万台あるから
このペースで行けば24年度は950万台弱と
なり、2年ほど先の3600万台は、どう見ても
膨大な過剰設備だとしか言いようがない。
工場から溢れ出てくる新エネ車は、今後
行き先を求めて日本や東南アジアなどへ
流れ込むことになるだろう。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?