備えよ常に! 備えあれば憂いなし
一般的な石炭や石油を燃料に使用する火力
発電の熱効率は36%程度とされる。
日本の最新の石炭火力発電所が備えている
熱効率は48%と5割も高い。
温室効果ガスのCO2を削減するためには、
省エネルギーの他に、効率的に電気をつくり、
化石燃料の使用量を減らすことが必要とする。
同じ電力量を得るために石炭を燃焼させると
天然ガスのおよそ2倍のCO2が発生する。
最近の日本の石炭火力発電では蒸気タービンの
圧力や温度を超々臨界圧(USC)という極限まで
上昇させる方法で、世界最高の熱効率を得る。
CO2削減のために、石炭使用量の削減も大切で、
バイオマス(生物資源)エネルギーである林地
残材や下水汚泥を燃料に加工し、石炭と一緒に
利用することで、石炭の使用量を減らし、
CO2を削減する方法も活用している。
最新設備では、バイオマス燃料の混焼率10%を
目指してCO2削減に務めている。
世界は、今後とも文明の発展と共に、より
多くのエネルギーを必要とする。
現状のままで、エネルギー源を求めて行くと
温暖化ガスの増加量を1・5%増に止めることは
困難で、2・7%にまで上昇すると国連は指摘。
だが、資源量に限りがあり、安定的に入手
することができない石油や天然ガスに比べて
石炭は、世界に幅広く存在し、安価で容易に
入手が可能だ。
いきなり、脱石炭の暴論に乗るのではなく、
石炭の有効でより効率的な利用によるエネ
ルギー源の安定的確保を目指すのが道順。
太陽光や風力による電力供給が、安定的になり
供給の柱になるまでは、石炭火力は欠かせない
存在で在ることには変わりなく、先ずは
石炭火力の排出CO2の削減と有効利用化も
含めて、石炭火力の熱効率化を進めるべきだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
<breih>