大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

「養老」の責任を放棄した中国政府

2018年06月18日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        



中國メディアの報告では、中国の高齢化には、

「高齢化のスピードが速い」、「農村部の高齢者が

多い」、「女性の高齢者が多い」という3つの

特徴を備えている。

2013年、中国の高齢者人口は2億の大台を

超え、2億200万人に達して総人口の14・8%を

占め、高齢社会の仲間入りをした。

研究者の報告では、2030年に65歳以上の高齢

者は総人口の20・2%にあたる2億8000万人となる。

2050年には、4.8億人となり、予測される総

人口13.6億人の35%を占めることになる。

中国には、養老施設が2017年末時点で15・4

万ヶ所存在しているが、正式に登録されている

のは約2.9万カ所に過ぎず、これら施設が備え

ベッド数は700万床しかなく、必要数には程遠い。

また、国家資格を持つ介護士は2万人しかおらず、

今後必要となる介護士1000万人を養成するには

相当な年月を必要とする。

北京市では、介護を受ける場所についての

目標値で、自宅が90%、在宅サービスが7%、

病院や施設が3%としており、上海市でも

9割が自宅介護を目標としている。

富裕層は、地方から雇用して介護に当らせて

いるが、一般庶民には程遠い話だ。

中国の憲法、第28条で、国家は基本年金保険

制度を通じて、老人の基本的生活を保障する。

更に、29条では国家は基本医療保険制度を

通じて、老人の基本医療の需要を保証する。

しかし、既に年金制度の破綻が懸念されている

中で、国家衛生委の焦雅輝副局長が「今後、

“養老”の主体は国家ではなく、地域社会と

家庭である」と言明し、国は憲法を無視して

果たすべき義務の放棄を宣言している。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

健康と安心のメタボへの備えは?