中国の水不足は経済の持続的発展にとって
足かせとなっており、不安定要素となっている。
2012年の中国水利部の報告では、2/3の
都市が水不足であり、農村部では3億人の飲料
用水は安全性も備えていない。
国民1人当たりの水資源量が2100m3と世界
平均の28%しか存在しないのにも拘らず、灌漑
水を始め有効利用が図られず、加えて生活排水
だけでなく工場排水も垂れ流しが改善が進まず
化学工場の排水が日毎に真っ赤になったり、
真っ青になったりする様相が五色川として話題に。
特に北部の水不足に備えて、1950年代に毛
沢東主席が南部の豊富な水を北部に送る南水
北調が提唱されて工事が始った。
江蘇省の准河の長江の入り江などで取水して、
東部の河川や湖沼を繋いだ運河でつなぎ、湖
などを貯水に利用しながら江蘇省、安徽省、山東
省と河北省へ送水する東ルートと長江支流の
漢江から平原北部を北上して黄河を潜り、首都の
水不足に備えて、北京や天津まで送る中央ルート、
未着手の西部高地の西ルートの3ルートがある。
この内、東ルートが2013年までにほぼ開通した。
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