うろ覚えライフ。

巷の旬な話題と情報への個人的意見、日々雑感。懐古・郷愁。漫画・映画・小説・ポピュラー音楽。

お笑いのブサイク

2010年10月26日 | 芸能ログ

 

インパルス堤下 子どもから「ただのデブ!」

 

   お笑いコンビ、インパルス堤下敦が10月25日(2010年)のブログで、大学祭出演での出来事を書いている。

   インパルスが登場すると、最前列に子どもがいた。2人が喋り出そうとすると、その子どもが「板倉(俊之)しか知らない!」と言ったのだという。

   堤下はこれが聞き捨てならなかったようで、その子どもに「じゃあ僕は何だと思っていたの?」と聞いたところ、今度は「ただのデブ!!」と返ってきた。堤下によると、どうやらその子どもはインパルスを板倉ただ一人だけのことを指すと思っていたようなのだ。

   落胆する堤下。その大学は医大だったが、「今の学生さんが卒業してお医者さんになったら僕を細くしてください」「またそのちびっ子に会う時には、インパルスは板倉さんと中肉中背の人と覚えてもらうようにしてもらいたいと思います」と書いている。

 

 

 普通一般にイケメンや美少女がもう最初からルックスだけで得をするように、お笑いという世界では姿態を、というか、特に顔つきだったりするけど、見るからに笑いを誘う容姿だと、それは得をする訳だ。一般社会では、周囲のみんなから馬鹿にされたりからかわれたり時にはイジメにあったりする容姿が、この世界だけは得をする場合がある。それは見るからに気持ち悪い部類の、人に不快感や嫌悪感を与える顔つきだと別だが、肥満体型やブサイク顔つきが“愛嬌”的に捉えられたとき、お笑いの世界では最初から一つの成功を得ている。ホストやアイドルの世界で美男美女の容姿に恵まれた人が、最初から優位に立てることの調度裏返しだ。

 まあ、しかし、肥満体型やブサイク顔つきだけで、お笑いの世界で成功できる訳では勿論ない。でも何か、こういう、一般的世の中で生きて行く上での短所というかマイナス面というか、往々にして劣等感を持つ面を、逆手に取って逆にそこを“売り”に長所として利用し優位に立とうとする、という現象は、この世界だけの現象かも知れないけれど、良いですね。何だかとても良いことに思える。青森県鯵ヶ沢町のブサイク犬ワサオの人気なんかも良いブームだなあ、と思います。

 ここを書いてて思い出したのが、昔々読んだ週刊プレイボーイの今東光大僧正の人生相談のある一節、相談者の悩みが「僕の彼女は見るからにブサイクです。恋人なんですが、ブサイクで連れて歩くのが恥ずかしいので別れようかと思うのですが‥」というものだったが、今大僧正の回答が、「おまえは馬鹿だね。彼女が美人だと他の何人もの男たちにいつも狙われていて、いつ他の男に彼女を取られるか、またいつ彼女の他の男への心変わりがあるか、心配で気が気じゃねえじゃねえか。その点、ブサイクな彼女なら誰も見向きもしないからいつでも安心していられる。おまえはそんなことも解らねえのか。本当に馬鹿だねえ‥」という説法だった。それをつい思い出した。極端な例だけど、ものは考えよう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする