うろ覚えライフ。

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女と味噌汁

2010年10月01日 | 芸能ログ

 

○訃報:池内淳子さん76歳=女優 ドラマ「女と味噌汁」

 

 映画、テレビ、舞台など幅広く活躍した女優の池内淳子(いけうち・じゅんこ、本名・中沢純子=なかざわ・すみこ)さんが26日、肺せんがんのため死去した。76歳。葬儀は済ませた。後日、お別れの会を開く予定。

 東京生まれ。日本橋三越勤務を経て、1955年の映画「皇太子の花嫁」でデビュー。薄幸なヒロインなどを演じ注目を集めた。昼の帯ドラマなどに人妻役で出演し、“よろめき女優”と称されたり、65年に始まったTBSのテレビドラマ「女と味噌汁」シリーズでは、和服にかっぽう着姿が人気を博し、“20パーセント女優”の異名を取るなど、お茶の間で広く親しまれた。

 舞台でも69年の「天と地と」以降、活躍。01年「空のかあさま」で芸術選奨文部科学大臣賞、82年「おさん」で菊田一夫演劇賞、00年「月の光」「三婆」で同賞大賞。02年紫綬褒章、08年旭日小綬章。

 

 

 僕は特に池内淳子さんのファンだったとか好きだったという訳ではないが、やはり、昭和の時代、子供の頃からTVのドラマでよく見ていた女優さんであり、そういう意味では記憶に残り続ける印象深い、昭和を代表する女優の一人だ。ドラマでは、山岡久乃さんよりも印象に残り続ける女優さんだ。

 子供の頃からドラマが特に好きだった訳でもないが、TVっ子であったから、何となく池内淳子さんが出るようなドラマも見ていた。僕は18歳から30歳頃まではTVをほとんど見ない生活をしていたから、30歳を過ぎてからまた何となくTVを見始めて、特別ドラマ好きでもなかったけど何となく、池内淳子さんの出るようなドラマもぼーっと見ていた。多分、母親がホームドラマなど池内淳子さんが出るようなドラマを好きでよく見ていたので、食卓に着いた僕もそのまま意識することなくぼーっと見てたんだろう。

 でも「女と味噌汁」は何かとても懐かしいような。ドラマの雰囲気のようなものは覚えているが、ドラマの内容はほとんど覚えていない。ドラマストーリーのエピソードなんて何一つ記憶にない。でも、“東芝日曜劇場-女と味噌汁”というと、何か懐かしさが込み上げて来る。それは多分、「女と味噌汁」のシリーズが昭和の一時代のイメージとなっているから、決して自分が生きて来た環境があのドラマの舞台設定とは似ても似つかぬものであっても、今はもう失われた一時代、のような雰囲気で脳味噌の片隅に残っているからだろう。「女と味噌汁」-何だかこの言葉は妙に懐かしい。

 池内淳子さんはつい最近まで、TBS系の「渡る世間は鬼ばかり」シリーズの一番新しいのに出てましたよね。あれがシリーズ最終回かどうか知らないけど、ついこの間のシリーズで、主人公の一人の岡倉の大将、大吉が老いらくの恋をする相手の熟年美人の役で。まだ若いなあ‥、と思って見てたんだけど。いやはや、早いもんだなあ。いつの間にかあっと言う間に逝ってしまって、もうTVでは録画でしか見られないなんて。

 何か印象深くイメージ付けられてるのは、元芸者さんで今は小さな小料理屋の女将で、芯がしっかりしていて常識人だけど、美人なので恋に巻き込まれ、それが複雑な恋路で常識人であるがゆえに恋に葛藤する、という姿かな。ドラマのイメージ。

 山岡久乃さんがまだ生きていた当時、黒柳徹子さんと3人でTVのトーク番組に出ていて、晩年はこの3女性に夏木陽介を含めて4人で暮らすんだ、と3人の独り身の熟年女優たちが騒いでいたのを憶えている。今の黒柳さんは二人で一緒に老人ホームで暮らすつもりでいたのにそれもかなわなくなった、と悲しんでいるらしい。

 また一人、昭和を作った有名人が逝ってしまった。昭和はどんどん遠くなって行く。ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

  

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