コミック雑誌「週刊少年サンデー」で連載された漫画「金色のガッシュ!!」の単行本用原稿を紛失したとして、作者の雷句誠(本名河田誠)さん(33)が6日、発行元の小学館に慰謝料など330万円を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状によると、なくなった原稿はカラーで描かれた5枚。単行本化に伴い、同社へ貸し出していたが、2月末になって紛失が判明した。
代理人弁護士によると、撮影したフィルムが保存されており再現可能だが、紛失したのは手書きの原稿で、美術品としての財産的価値があると主張している。
「小学館のお仕事を受ける事はありません」-。週刊少年サンデーで長期連載していた人気漫画「金色のガッシュ!!」で知られる漫画家、雷句誠さんに、ほかの出版社や漫画雑誌の編集者から多数の仕事依頼が届いていることがわかった。自身のブログで明かしたもので「とてもありがたい事です」とコメントしている。
「サンデーで連載される機会はありますか?」とのファンの質問に対し、「漫画は描き続けますが、週刊少年サンデーで仕事をする事はありません。小学館のお仕事を受ける事はありません」と明言。小学館との決別を示唆するコメントを残したことでオファーが殺到したようだ。
■雷句誠(らいくまこと) 岐阜県出身。1991年まんがカレッジ入選作品「BIRD MAN」でデビュー。1999年3月~2000年8月まで少年サンデー超にて「ニュータウン・ヒーローズ」を連載。2001年1月~2007年12月まで「金色のガッシュ!!」を連載し、アニメ・ゲーム化された。2003年には「金色のガッシュ!!」で第48回小学館漫画賞を受賞。