■母から生まれてテレビに育てられたような世代の中には、自分からアイドルという名の被写体になりたい!と熱望する人達が大量に発生しているようなので、芸能学校や児童劇団などに通わなくても、カメラの前で芝居をするのも簡単なのかも知れません。そうなると、テレビ・カメラを前にして猫をかぶり通せる神経が日本人に埋め込まれている事になりますから、人の内面さえもテレビには映ってしまう、という神話は崩壊している事にもなります。ドキュメンタリーとドラマがますます区別し難い時代になってしまいましたなあ。
■そんな風に舐められている一方で、マスコミ各社のカメラが、互いを写さないようなアングルを確保していたのは、視聴者や読者を愚弄しているとしか思えません。「こちら現場です」と始める実況中継が、予め画面を意図的に切り取って演出しているのなら、テレビ画面に映っているのは「現場の一部」でしかないわけです。スタジオならば撮影用のセットと物置との区別が有るでしょうが、事件や事故が起こった現場からの中継でも、恣意的に画面を切り刻んでしまっては、その場で何が起こっているのかが分かりません。そんな歪んだ演出の中に「独占 激白」が紛れ込んで来たら、何が何だか分からなくなってしまいます。
■『週刊新潮』『週刊文春』に続いて『週刊現代』も6月10日号で「快楽殺人列島ニッポンの深層」というおどろおどろしい特集を組んでいました。偶々、『週刊文春』が掲載した細木数子さんへの「超ロング・インタヴュー」で名指しされた!と発奮した溝口敦さんが生々しい暴力団による妨害圧力を暴露して反撃に出ていたのでこの『週刊現代』を購入したのですが、神奈川の猟奇5遺体殺人事件の岡本千鶴子、母殺しの山地悠紀夫、奈良小1女児惨殺の小林薫、広島の悪魔憑きトレス・ヤギ、京都学習塾教え子殺人の萩野裕、こうした人の皮を被った鬼達の先頭に、『彩香ちゃんの母親と「ネグレクト」』という記事が出ていました。その中に次のような文章が有ります。
……それも特定の男性じゃなく、2~3人かわるがわる。そんな時、彩香ちゃんは家にいられず近所で遊んでいることが多かった。一度なんて、夕食時に『カップラーメンでも食べときな』と小銭を持たされて家を出されたようなんですが、お店にはお湯がなかった。家に戻ろうとしても鍵がかかっていて入れず、彩香ちゃんはフタの開いたカップラーメンを持って途方にくれていたそうです。不憫に思った近所の人が、家に上げて食事をあげたことがあった。……
つるべ落としの秋の夕暮れか、日没の早い冬だったとしたら、こんな悲しい風景を想像すると、誌上に載っている彩香ちゃんの遺影は余りにも可哀想です。本当に。
■5月27日、49日法要の後、家にマスコミを上げて「最初で最後の合同記者会見」を行なったのだそうです。その時の映像をテレビ朝日の『TVのチカラ』という番組で放送したのだそうですが、新聞のテレビ欄で確認して見ると放送可能なのは5月29日だけなのに、予告されているのは「超能力電撃発見……」というトンデモ番組としか思えない文字しか並んでいません。失踪中の人をテレビのチカラで見つけ出そうとしている番組のようではありますが、「超能力」で解決するのなら、警察も裁判所も要らないような気がしますなあ。この時の発言は、『週刊朝日』6月9日号の「私は犯人じゃありません!」という特集記事になっています。
■これも偶々、「日本版カーン博士」と政治家たち、中国バブル崩壊の予兆、などというSAPIOの目次と見間違いそうな記事が掲載されていたので購入したのでしたが、事情聴取、逮捕、と聞いて読み直してみると、なかなか面白い所が有りますぞ。
……「週刊新潮」の記事に、私が「豪憲ちゃんのお父さんが彩香と豪憲ちゃんが遊んでるホームビデオをくれたけど、あんまりだと思わない?」と怒ったと書いてます。でも、こんなことを言った覚えはありません。…ビデオをもらったときは涙を流して「ありがとうございます」って、豪憲君のお父さんに感謝しました。
確かに『週刊新潮』の記事にはこの話が出ていますが、これでは『週刊文春』の立場が無くなってしまいますなあ。更に『週刊現代』はちゃんとタイトルを打っているのに、雑誌名を出さずに反論しています。
(子どもを放置する「ネグレクト疑惑があった」との報道も)それもぜんぶウソです。…彩香が生後半年のときに離婚してから、親ひとり子ひとり。仕事しなければ食べていけないので、彩香を実家に預けて仕事をしたことはあるけれど、彩香が学校に上がるころに仕事を辞め、その後はどこへ行くにも彩香といっしょでした。……
■「彩香ちゃんが小学校入学してからは、生活保護を受けながらパソコンやヘルパーの資格取得に励んでいたという。」との解説が付いているのですが、「励んでいた」かどうかは分かりませんぞ。
……同郷の男性と21歳で結婚した。それから3年を経て出産し、半年後には離婚。……
■そんな風に舐められている一方で、マスコミ各社のカメラが、互いを写さないようなアングルを確保していたのは、視聴者や読者を愚弄しているとしか思えません。「こちら現場です」と始める実況中継が、予め画面を意図的に切り取って演出しているのなら、テレビ画面に映っているのは「現場の一部」でしかないわけです。スタジオならば撮影用のセットと物置との区別が有るでしょうが、事件や事故が起こった現場からの中継でも、恣意的に画面を切り刻んでしまっては、その場で何が起こっているのかが分かりません。そんな歪んだ演出の中に「独占 激白」が紛れ込んで来たら、何が何だか分からなくなってしまいます。
■『週刊新潮』『週刊文春』に続いて『週刊現代』も6月10日号で「快楽殺人列島ニッポンの深層」というおどろおどろしい特集を組んでいました。偶々、『週刊文春』が掲載した細木数子さんへの「超ロング・インタヴュー」で名指しされた!と発奮した溝口敦さんが生々しい暴力団による妨害圧力を暴露して反撃に出ていたのでこの『週刊現代』を購入したのですが、神奈川の猟奇5遺体殺人事件の岡本千鶴子、母殺しの山地悠紀夫、奈良小1女児惨殺の小林薫、広島の悪魔憑きトレス・ヤギ、京都学習塾教え子殺人の萩野裕、こうした人の皮を被った鬼達の先頭に、『彩香ちゃんの母親と「ネグレクト」』という記事が出ていました。その中に次のような文章が有ります。
……それも特定の男性じゃなく、2~3人かわるがわる。そんな時、彩香ちゃんは家にいられず近所で遊んでいることが多かった。一度なんて、夕食時に『カップラーメンでも食べときな』と小銭を持たされて家を出されたようなんですが、お店にはお湯がなかった。家に戻ろうとしても鍵がかかっていて入れず、彩香ちゃんはフタの開いたカップラーメンを持って途方にくれていたそうです。不憫に思った近所の人が、家に上げて食事をあげたことがあった。……
つるべ落としの秋の夕暮れか、日没の早い冬だったとしたら、こんな悲しい風景を想像すると、誌上に載っている彩香ちゃんの遺影は余りにも可哀想です。本当に。
■5月27日、49日法要の後、家にマスコミを上げて「最初で最後の合同記者会見」を行なったのだそうです。その時の映像をテレビ朝日の『TVのチカラ』という番組で放送したのだそうですが、新聞のテレビ欄で確認して見ると放送可能なのは5月29日だけなのに、予告されているのは「超能力電撃発見……」というトンデモ番組としか思えない文字しか並んでいません。失踪中の人をテレビのチカラで見つけ出そうとしている番組のようではありますが、「超能力」で解決するのなら、警察も裁判所も要らないような気がしますなあ。この時の発言は、『週刊朝日』6月9日号の「私は犯人じゃありません!」という特集記事になっています。
■これも偶々、「日本版カーン博士」と政治家たち、中国バブル崩壊の予兆、などというSAPIOの目次と見間違いそうな記事が掲載されていたので購入したのでしたが、事情聴取、逮捕、と聞いて読み直してみると、なかなか面白い所が有りますぞ。
……「週刊新潮」の記事に、私が「豪憲ちゃんのお父さんが彩香と豪憲ちゃんが遊んでるホームビデオをくれたけど、あんまりだと思わない?」と怒ったと書いてます。でも、こんなことを言った覚えはありません。…ビデオをもらったときは涙を流して「ありがとうございます」って、豪憲君のお父さんに感謝しました。
確かに『週刊新潮』の記事にはこの話が出ていますが、これでは『週刊文春』の立場が無くなってしまいますなあ。更に『週刊現代』はちゃんとタイトルを打っているのに、雑誌名を出さずに反論しています。
(子どもを放置する「ネグレクト疑惑があった」との報道も)それもぜんぶウソです。…彩香が生後半年のときに離婚してから、親ひとり子ひとり。仕事しなければ食べていけないので、彩香を実家に預けて仕事をしたことはあるけれど、彩香が学校に上がるころに仕事を辞め、その後はどこへ行くにも彩香といっしょでした。……
■「彩香ちゃんが小学校入学してからは、生活保護を受けながらパソコンやヘルパーの資格取得に励んでいたという。」との解説が付いているのですが、「励んでいた」かどうかは分かりませんぞ。
……同郷の男性と21歳で結婚した。それから3年を経て出産し、半年後には離婚。……