……チベット亡命政府によると、チベット自治州西隣の甘孜チベット族自治州北部の甘孜県で今月17~18日にデモがあり、計12人が武装警察に身柄拘束された。同県では緊張が高まっており、当局は住民の行動を厳しく制限しているという。一方、中国メディアは21日、パンチェン・ラマが同日、北京のチベット仏教寺院で行った法要の模様を伝えた。チベット族側の動きを伝えるのは、地震をきっかけに「民族の団結」を強調する中国当局の狙いを反映したものとみられる。
5月22日 毎日新聞
■便利に使いまわされる若きパンチェン・ラマの姿を、チベット人は常に複雑な思いで見つめているはずです。御本人には何の責任も無いわけですから、変な客寄せパンダみたいな扱いをして見世物にすればするほど、チベット人の怨念は深まって行くという道理が、北京政府のエライ人達には分からないようです。その一方で、大きく動いた活断層の西側には、医者であろうとボランティアであろうと、海外の目は一切入れない!という徹底した情報管制については、しっかり注意を払っていなければなりません。海外のメディアを完全に閉め出して、好き放題に「治安活動」に勤しんだチャイナの武装警察は、その任が解かれる前に今回の大震災に遭遇しているわけですから、ラサ争乱以降「情報が入手できない!」と世界中のメディアが非難していた事情は何の変化もありません。
■東京の大使館で警備の機動隊員を切りつけた犯人の身元が判明したようです。
23日午後3時10分ごろ、東京都港区元麻布の中国大使館前で、警戒中の警視庁機動隊員(25)が男にカッターナイフで首を切りつけられた。機動隊員は軽傷。男は近くにいた機動隊員に殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕された。……男は小平市の救護施設に住む無職の52歳。統合失調症で精神科に通院していた。「警察官になりたかったがなれず恨んでいる。殺せ殺せという指令があった」と供述しているという。男は通用門を1人で警備していた機動隊員に歩いて近づき、無言で切りつけたという。前日夕方から施設を抜けだし行方が分からなくなっていた。
■警察官に対する尊敬の念と、就職願望を強く持っている男は多いようで、採用されなったという理由で時々変わった事件が起きるのは確かです。そして、「統合失調症」というのは、以前は精神分裂症と呼ばれていた発作的に意識が混濁する病名だと思いますが、症状の軽重には素人には分からない幅があるようです。人の精神に何が起こるかを科学的な尺度で完全に計量するのは不可能でしょうから、病名が付けられていない人が、「カッとなって」殺人を犯すのは珍しくはありませんし、正式に病名を付けらても、社会生活に支障がない程度までに治癒する人も多いようです。
■皮肉な言い方をすれば、この時期に反チャイナ、反北京五輪の行動を起こしたのが精神的な疾患を持っている人だったとすれば、福田内閣としてはちょっと安心という事でしょうか?でも、本人は警察官になれなかった恨みから凶行に走ったと言っているように報道されていますなあ。本当にそれ以外の事は言っていないのかどうかは、今のところは不明です。
「何をするんだ」 機動隊員の叫び声が人通りのない中国大使館前に響き渡った。首は血で赤く染まっていた。男は小型のカッターナイフを握り、なおも機動隊員に覆い被さった。現場は六本木ヒルズの南約500メートルの住宅街。……大使館周辺は普段から厳重な警戒態勢が敷かれている。叫び声を聞いた他の機動隊員らがすぐさま駆けつけ、男を同僚から引き離した。男はガードレールに押さえつけられても暴れながら大声でわめき続けた。機動隊員はのどぼとけの上を約10センチも切られていた。
■とにかく、致命傷にならなかったことのは幸いでした。お見舞い申し上げたいと思います。機動隊員の装備を考えれば、正面からの喉元に対する攻撃は恐ろしいものでしょう。咄嗟に身をかわしたのならば、日頃の鍛錬の賜物です。
男は、身体や精神上に障害がある人を保護する救護施設に平成9年から入所していた。施設長の男性は「(男は)入所はしているが精神的に落ち着き、しっかりしていた。なぜか分からず、とても驚いている」と話している。
2008年5月23日 産経ニュース
■こういう場合、「精神上に障害がある」という一言が、この人物から発言権を奪ってしまう場合が多いようです。救護施設で、どんなメディアから情報を得ていたのか?それ以前にどんな本を読んでいたのか?等々、興味のあるテーマが数多く出て来ますが、ややこしい話が飛び出して来る前に、「健康上の理由」を楯にしてマスコミは御役御免を決め込みそうであります。どこのメディアが真相に迫ってくれるのでしょう?
5月22日 毎日新聞
■便利に使いまわされる若きパンチェン・ラマの姿を、チベット人は常に複雑な思いで見つめているはずです。御本人には何の責任も無いわけですから、変な客寄せパンダみたいな扱いをして見世物にすればするほど、チベット人の怨念は深まって行くという道理が、北京政府のエライ人達には分からないようです。その一方で、大きく動いた活断層の西側には、医者であろうとボランティアであろうと、海外の目は一切入れない!という徹底した情報管制については、しっかり注意を払っていなければなりません。海外のメディアを完全に閉め出して、好き放題に「治安活動」に勤しんだチャイナの武装警察は、その任が解かれる前に今回の大震災に遭遇しているわけですから、ラサ争乱以降「情報が入手できない!」と世界中のメディアが非難していた事情は何の変化もありません。
■東京の大使館で警備の機動隊員を切りつけた犯人の身元が判明したようです。
23日午後3時10分ごろ、東京都港区元麻布の中国大使館前で、警戒中の警視庁機動隊員(25)が男にカッターナイフで首を切りつけられた。機動隊員は軽傷。男は近くにいた機動隊員に殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕された。……男は小平市の救護施設に住む無職の52歳。統合失調症で精神科に通院していた。「警察官になりたかったがなれず恨んでいる。殺せ殺せという指令があった」と供述しているという。男は通用門を1人で警備していた機動隊員に歩いて近づき、無言で切りつけたという。前日夕方から施設を抜けだし行方が分からなくなっていた。
■警察官に対する尊敬の念と、就職願望を強く持っている男は多いようで、採用されなったという理由で時々変わった事件が起きるのは確かです。そして、「統合失調症」というのは、以前は精神分裂症と呼ばれていた発作的に意識が混濁する病名だと思いますが、症状の軽重には素人には分からない幅があるようです。人の精神に何が起こるかを科学的な尺度で完全に計量するのは不可能でしょうから、病名が付けられていない人が、「カッとなって」殺人を犯すのは珍しくはありませんし、正式に病名を付けらても、社会生活に支障がない程度までに治癒する人も多いようです。
■皮肉な言い方をすれば、この時期に反チャイナ、反北京五輪の行動を起こしたのが精神的な疾患を持っている人だったとすれば、福田内閣としてはちょっと安心という事でしょうか?でも、本人は警察官になれなかった恨みから凶行に走ったと言っているように報道されていますなあ。本当にそれ以外の事は言っていないのかどうかは、今のところは不明です。
「何をするんだ」 機動隊員の叫び声が人通りのない中国大使館前に響き渡った。首は血で赤く染まっていた。男は小型のカッターナイフを握り、なおも機動隊員に覆い被さった。現場は六本木ヒルズの南約500メートルの住宅街。……大使館周辺は普段から厳重な警戒態勢が敷かれている。叫び声を聞いた他の機動隊員らがすぐさま駆けつけ、男を同僚から引き離した。男はガードレールに押さえつけられても暴れながら大声でわめき続けた。機動隊員はのどぼとけの上を約10センチも切られていた。
■とにかく、致命傷にならなかったことのは幸いでした。お見舞い申し上げたいと思います。機動隊員の装備を考えれば、正面からの喉元に対する攻撃は恐ろしいものでしょう。咄嗟に身をかわしたのならば、日頃の鍛錬の賜物です。
男は、身体や精神上に障害がある人を保護する救護施設に平成9年から入所していた。施設長の男性は「(男は)入所はしているが精神的に落ち着き、しっかりしていた。なぜか分からず、とても驚いている」と話している。
2008年5月23日 産経ニュース
■こういう場合、「精神上に障害がある」という一言が、この人物から発言権を奪ってしまう場合が多いようです。救護施設で、どんなメディアから情報を得ていたのか?それ以前にどんな本を読んでいたのか?等々、興味のあるテーマが数多く出て来ますが、ややこしい話が飛び出して来る前に、「健康上の理由」を楯にしてマスコミは御役御免を決め込みそうであります。どこのメディアが真相に迫ってくれるのでしょう?