■四川省山奥で発生した「パンダ大震災」は、第一報を聞いた時から、被害の全貌が明らかになるのは数週間後だろうなあ、と現地の風景を思い出しながら想像しましたが、案の定、犠牲者の数は刻々と増加中です。幸か不幸か、震源地は人口密集地ではなく、小さな町や村が点在するような山間部でしたから、一箇所で多数の犠牲者が出ることは無いかと思われますが、道や電線は迂回が効かない場所ですから、救助作業の前の情報収集だけでも大変な事だろうと推察されます。
■北京政府はミャンマーの親分ですが、子分のような痩せ我慢をして愚かしく面子を優先して自国民の苦しみを増すような事だけはしないで欲しいものです。たとえ北京五輪大会まで約90日と押し迫っている時期とは言っても、優先順位を間違えたらエライことになりますからなあ。くれぐれも災害復旧に名を借りて武装警察を雪崩れ込ませたりしないように!
■地震が発生したのが午後二時半頃なので、昼休みが終わった学校では午後の授業が行われていたはずで、小学校が全壊して多くの生徒が生き埋めになったとの報道もあります。まさか、生活が豊かで安全になったのは共産党のお蔭です!と生徒達に無理強いする授業の最中でなかった事を祈ります。
……同国内のウェブサイトでは「北京五輪聖火リレーを中止せよ」という声が出ている。……「聖火リレーをやめて、節約した経費で被災者を支援するよう強く求める」「金は使うべきところに使え。国を挙げてお祝いをしている場合ではない」といった投稿があり、これを支持する意見が多い。ただ、一方で「被災者救援のために聖火リレーを中止しなければならないほど国は貧しくはない」などと主張する反対論も見られる。
5月13日 時事通信
■日本でも「後(末)期高齢者」を虐めるより、道路財源を削って医療補助に回せ!という声が出ていますから、こういう議論は他人事ではありません。「聖火リレー」を止めるより、五輪大会そのものを止めたら?という意見までは出ないのでしょうなあ。大震災の続報はもう暫く待つとして、胡錦濤主席の来日時に起こったちょっと重要な出来事を確認しておきましょう。
……胡錦濤国家主席と中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットやウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。……計6回の靖国神社参拝をめぐり、中国側と対立した小泉純一郎元首相は「おれが行ったら、胡主席は来ないんじゃないか」と周囲に漏らしており、姿を見せなかった。
■小泉改革の本性が徐々に露になるにつれ、胡錦濤主席以外にも会えなくなる人が日本国内に増えていくかも知れない小泉さんであります。今でも無役の小泉さんを意味ありげに追い回しているマスコミは何を考えているのやら……。
……中曽根氏は「今まで日中関係は必ずしも良好ではなかったが、7日の日中共同声明により新しい展開が可能になるだろう」と胡主席来日の成果を高く評価。海部氏は東シナ海ガス田問題について「だんだんよい方向で進んでいるようなので、ぜひその方向で進めてほしい」と要請した。
■「誰でも総理になれる!」時代を切り開いた海部さんが、どうして出席しているのか、さっぱり分かりませんが、「ガス田問題」の解決策は誰も知らない(おそらくホイホイ首相も)はずですから、どんな「よい方向」に進んでいるのやら、分かったものではありませんぞ!国境・領海問題を「外交辞令」に使うなど、責任ある政治家としては自殺行為であると思わないのが海部さんらしい!
■中曽根大勲位も胡耀邦さんとの親密さが禍して御本人を失脚させてしまった過去が有りますから、日中関係について余計な事は言わない方が良いでしょう。まだ存命中の村山元総理や細川元総理が呼ばれなかったのは自民党ではないからでしょうか?元総理だったのを誰も覚えていない羽田さんも居ますが……。
……会場の「緩い空気」(出席者)が一変したのは、続いて安倍氏がこう発言してからだ。「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。
■噂によると、自分を追い落として後釜に座り、「小泉改革」と「美しい国」を足蹴にして葬り去ったような福田首相が、自分よりも支持率が低迷しているので、ソバ屋の晋チャン元総理は異様な躁状態なのだとか……。参議院選挙の顔として担ぎ出されたのに、前代未聞の大敗を喫してネジレ国会を生み出した責任など、すっかり忘れてしまえるのが三代目の強さなのでしょうなあ。自分が政権を握った時に、大急ぎで訪中して見せたのは安倍さんで、靖国参拝問題を「あいまい作戦」で後退させてしまったのですから、今更、朝飯会で嫌味を言っても軽くあしらわれてしまうでしょう。
会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国に逮捕されたトフティ・テュニヤズさんについて「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と求めたのだ。「私はその件は知らないので、正しい法執行が行われているか調べる」胡主席は、こう返答したが、チベット問題については触れようとしなかった。
■「正しい法執行」がチベット地域でもウイグル地域でも、ずっと実施されているのですから、何とも不毛な対話であります。安部元首相は何かを伝えようとしていたのかも知れませんが、この人の発言はいつも相手が誰なのかが、まったく分からないのが困ります。件の参議院選挙で、年金受給者に向かって語ったかと思われた「最後の1人まで!」発言は大嘘でしたし、「美しい国造り」にしてもも議員ばかりか官僚の中にも理解者は得られず、どうやら地元の選挙民にも感動は与えられなかったようです。新書版で大いに売れた同名の本も、「売れる本」と「読まれる本」と「意味のある本」には大きな違いが有るという恐ろしい出版界の矛盾を鋭く見せ付けただけで終わったようですし……。旅限無も試みに書店で数分間の立ち読みをしてみましたが、商品を汚さぬように棚に戻したものです。
安倍氏の発言で生じた気まずい雰囲気を修復しようと動いたのが森氏だった。北京五輪について「中国はメダルをたくさん取る作戦でくるのでしょうね」と水を向け、胡主席の笑顔を引き出した。
■この森元総理というのが実に不思議な存在で、自民党に派閥が無くなった!という事実を証明して歩いているような人なのですが、要所要所に顔を出しては、分かったような分からないような、毒にも薬にもならない発言をして手持ち無沙汰の政治記者を救っている模様です。胡錦濤国家主席を囲む朝食会という場が、燃え尽きてしまった小渕さんを除いて日本の政界が四半世紀もの長きに亘ってロクでもない人物を総理大臣に担ぎ上げていたことを証明してしまったようですなあ。
■北京政府はミャンマーの親分ですが、子分のような痩せ我慢をして愚かしく面子を優先して自国民の苦しみを増すような事だけはしないで欲しいものです。たとえ北京五輪大会まで約90日と押し迫っている時期とは言っても、優先順位を間違えたらエライことになりますからなあ。くれぐれも災害復旧に名を借りて武装警察を雪崩れ込ませたりしないように!
■地震が発生したのが午後二時半頃なので、昼休みが終わった学校では午後の授業が行われていたはずで、小学校が全壊して多くの生徒が生き埋めになったとの報道もあります。まさか、生活が豊かで安全になったのは共産党のお蔭です!と生徒達に無理強いする授業の最中でなかった事を祈ります。
……同国内のウェブサイトでは「北京五輪聖火リレーを中止せよ」という声が出ている。……「聖火リレーをやめて、節約した経費で被災者を支援するよう強く求める」「金は使うべきところに使え。国を挙げてお祝いをしている場合ではない」といった投稿があり、これを支持する意見が多い。ただ、一方で「被災者救援のために聖火リレーを中止しなければならないほど国は貧しくはない」などと主張する反対論も見られる。
5月13日 時事通信
■日本でも「後(末)期高齢者」を虐めるより、道路財源を削って医療補助に回せ!という声が出ていますから、こういう議論は他人事ではありません。「聖火リレー」を止めるより、五輪大会そのものを止めたら?という意見までは出ないのでしょうなあ。大震災の続報はもう暫く待つとして、胡錦濤主席の来日時に起こったちょっと重要な出来事を確認しておきましょう。
……胡錦濤国家主席と中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットやウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。……計6回の靖国神社参拝をめぐり、中国側と対立した小泉純一郎元首相は「おれが行ったら、胡主席は来ないんじゃないか」と周囲に漏らしており、姿を見せなかった。
■小泉改革の本性が徐々に露になるにつれ、胡錦濤主席以外にも会えなくなる人が日本国内に増えていくかも知れない小泉さんであります。今でも無役の小泉さんを意味ありげに追い回しているマスコミは何を考えているのやら……。
……中曽根氏は「今まで日中関係は必ずしも良好ではなかったが、7日の日中共同声明により新しい展開が可能になるだろう」と胡主席来日の成果を高く評価。海部氏は東シナ海ガス田問題について「だんだんよい方向で進んでいるようなので、ぜひその方向で進めてほしい」と要請した。
■「誰でも総理になれる!」時代を切り開いた海部さんが、どうして出席しているのか、さっぱり分かりませんが、「ガス田問題」の解決策は誰も知らない(おそらくホイホイ首相も)はずですから、どんな「よい方向」に進んでいるのやら、分かったものではありませんぞ!国境・領海問題を「外交辞令」に使うなど、責任ある政治家としては自殺行為であると思わないのが海部さんらしい!
■中曽根大勲位も胡耀邦さんとの親密さが禍して御本人を失脚させてしまった過去が有りますから、日中関係について余計な事は言わない方が良いでしょう。まだ存命中の村山元総理や細川元総理が呼ばれなかったのは自民党ではないからでしょうか?元総理だったのを誰も覚えていない羽田さんも居ますが……。
……会場の「緩い空気」(出席者)が一変したのは、続いて安倍氏がこう発言してからだ。「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。
■噂によると、自分を追い落として後釜に座り、「小泉改革」と「美しい国」を足蹴にして葬り去ったような福田首相が、自分よりも支持率が低迷しているので、ソバ屋の晋チャン元総理は異様な躁状態なのだとか……。参議院選挙の顔として担ぎ出されたのに、前代未聞の大敗を喫してネジレ国会を生み出した責任など、すっかり忘れてしまえるのが三代目の強さなのでしょうなあ。自分が政権を握った時に、大急ぎで訪中して見せたのは安倍さんで、靖国参拝問題を「あいまい作戦」で後退させてしまったのですから、今更、朝飯会で嫌味を言っても軽くあしらわれてしまうでしょう。
会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国に逮捕されたトフティ・テュニヤズさんについて「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と求めたのだ。「私はその件は知らないので、正しい法執行が行われているか調べる」胡主席は、こう返答したが、チベット問題については触れようとしなかった。
■「正しい法執行」がチベット地域でもウイグル地域でも、ずっと実施されているのですから、何とも不毛な対話であります。安部元首相は何かを伝えようとしていたのかも知れませんが、この人の発言はいつも相手が誰なのかが、まったく分からないのが困ります。件の参議院選挙で、年金受給者に向かって語ったかと思われた「最後の1人まで!」発言は大嘘でしたし、「美しい国造り」にしてもも議員ばかりか官僚の中にも理解者は得られず、どうやら地元の選挙民にも感動は与えられなかったようです。新書版で大いに売れた同名の本も、「売れる本」と「読まれる本」と「意味のある本」には大きな違いが有るという恐ろしい出版界の矛盾を鋭く見せ付けただけで終わったようですし……。旅限無も試みに書店で数分間の立ち読みをしてみましたが、商品を汚さぬように棚に戻したものです。
安倍氏の発言で生じた気まずい雰囲気を修復しようと動いたのが森氏だった。北京五輪について「中国はメダルをたくさん取る作戦でくるのでしょうね」と水を向け、胡主席の笑顔を引き出した。
■この森元総理というのが実に不思議な存在で、自民党に派閥が無くなった!という事実を証明して歩いているような人なのですが、要所要所に顔を出しては、分かったような分からないような、毒にも薬にもならない発言をして手持ち無沙汰の政治記者を救っている模様です。胡錦濤国家主席を囲む朝食会という場が、燃え尽きてしまった小渕さんを除いて日本の政界が四半世紀もの長きに亘ってロクでもない人物を総理大臣に担ぎ上げていたことを証明してしまったようですなあ。