■日本製の化粧品だろうが、ゲーム機械だろうが、欧州製の高級時計でも鞄でも、何でも手軽に偽物を作ってしまうチャイナの人々には、何を言っても効果は有りません。最近ではホンダの自動車とそっくりのデザインが問題になりましたが、無断でそっくりな製品を作ったわけではなくて、単に「参考」にしたとアノ国では判断されます。偽札と言えば、今は北朝鮮の「特産品」だと思われていますが、チャイナの偽札犯罪の方が凄いものが有りますぞ。パスポートなどの公式文書も上手に偽造して販売しますし、学歴から出生証明書まで、何でも好きな物が手に入りますからなあ。
■欧米諸国から損害賠償訴訟を起こされるのも平気なようで、「知的所有権」だろうと「自分の物」以外の所有権など、隙が有ればさっさと無視してしまう逞しい人々が多い国でも有ります。最近は、世界の工場などと自画自賛気味ですが、道路を走り回っている自動車の中にも無数の「偽物」が混入しておりますぞ。エンブレムだけを付け替えるくらいは可愛い部類で、外見と中身がぜんぜん一致しない奇怪な自動車の偽物も走っているようですし、運転している人が持っている免許証も怪しい場合が多く、始めから無免許運転をしている猛者も居ます。ですから、本当に自動車が沿岸部を中心にして普及して行くとなると、何とも恐ろしい事態が予想されますなあ。
■北京政府もWHOに加盟した手前もありますから、外国の企業や政府から文句を言われるまでもなく、法律を厳しくしたり、摘発や逮捕の瞬間を大々的に報道して見せしめにしたり、あれこれと努力はしているのですが、何をやっても効果は限定的だと言う事は、為政者や取締っている所轄の警察は身に染みて知っています。順法精神を教育する努力も続けられているのは確かで、何処に言ってもそんなスローガンがぺたぺた貼って有ります。そんな事を思い出す新聞記事を見付けてしまいましたぞ。
中国で人民解放軍所属の自動車を装った「ニセ軍用車」が多数出回
り、問題化している。軍用車は、道路通行料や駐車料などが免除される。警察も、軍用車の交通規則違反には目をつぶりがちだ。この特権に着目した犯罪組織が軍用車を偽造し、密輸などに悪用している。ニセ軍用車の通行料不支払いなどの損失は毎年5億元(約73億円)以上とされ、軍は取り締まりに必死だ。中国各紙によると、一般車は通常、青や黒、黄のナンバープレートを使うのに対し、軍用車は白プレートを使うが、犯罪組織が、このプレートを偽造したり、盗んだりしてニセ軍用車を仕立て、麻薬や密輸たばこの運搬などに使う例が増加している。ニセ軍用車で一般車に衝突し、法外な賠償金を脅し取る集団も現れた。
読売新聞 - 12月6日
■日本では自動車に関連する税金を、特定財源から一般財源に変更しようと大騒ぎになっておりますが、チャイナには税金を逃れるための、闇の自動車が無数に存在しているとの話が有ります。闇で購入して車両を登録せずに税金を逃れ、摘発と道路使用料金を嫌って夜間しか乗らないという徹底した対策を講じて「見えない車」にしてしまうのだそうですなあ。そんな車にぶつけられたら大変ですぞ!
■この記事に取り上げられているのは、闇に潜るのではなく、闇に住みながら表で稼いでいる連中の話です。北朝鮮での将軍様の側近にだけ許される特殊なナンバープレートが有名ですが、自動車自体が少ないので偽物が出現するのは考えられません。それに比べると、急速に自動車社会へと変貌しつつあるチャイナは、まったく事情が違っています。確かに公用車は他国では考えられないような特権を持っていまして、北京の環状線であろうと高速道路だろうと、党の幹部が大挙して移動するような時には、突然、道路が封鎖されて厳戒態勢になってしまいますからなあ。いつもは渋滞しているような道ががらんと無人の廃墟のようになってしまうのですが、うっかりそんな走り易い道を自転車で通過しようものなら、あっと言う間に公安警察に抑え付けられて何処かに連れて行かれるのを目撃したのを思い出します。
■ナンバープレートが機械仕掛けでくるくる変わるのは007のボンド・カーだけかと思ったら、こういうやり方が有ったのですなあ。公用車の中でも比較的多い軍関係の自動車に化けるとは、上手い?ことを考えたものです。本物の軍用車が密輸や麻薬取引に関係しているという噂が絶えないのですが、それを逆手に取ってしまう犯罪組織も良い度胸ですなあ。恐らく、本物の軍用車に見つかって追い回されるのを想定して、結構な武装をしていると思われますから、きっと路上のカーチェイスと銃撃戦が見られるようになるでしょう。武器も闇で簡単に手に入る国ですから、何とも物騒な話であります。
■軍が本気になったら相当の事が出来ますから、これを期に、本格的な偽物撲滅運動を起こしてくれたら、国際社会も拍手喝采することでしょう。
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チベット語になった『坊っちゃん』書評や関連記事
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■北京政府もWHOに加盟した手前もありますから、外国の企業や政府から文句を言われるまでもなく、法律を厳しくしたり、摘発や逮捕の瞬間を大々的に報道して見せしめにしたり、あれこれと努力はしているのですが、何をやっても効果は限定的だと言う事は、為政者や取締っている所轄の警察は身に染みて知っています。順法精神を教育する努力も続けられているのは確かで、何処に言ってもそんなスローガンがぺたぺた貼って有ります。そんな事を思い出す新聞記事を見付けてしまいましたぞ。
中国で人民解放軍所属の自動車を装った「ニセ軍用車」が多数出回
り、問題化している。軍用車は、道路通行料や駐車料などが免除される。警察も、軍用車の交通規則違反には目をつぶりがちだ。この特権に着目した犯罪組織が軍用車を偽造し、密輸などに悪用している。ニセ軍用車の通行料不支払いなどの損失は毎年5億元(約73億円)以上とされ、軍は取り締まりに必死だ。中国各紙によると、一般車は通常、青や黒、黄のナンバープレートを使うのに対し、軍用車は白プレートを使うが、犯罪組織が、このプレートを偽造したり、盗んだりしてニセ軍用車を仕立て、麻薬や密輸たばこの運搬などに使う例が増加している。ニセ軍用車で一般車に衝突し、法外な賠償金を脅し取る集団も現れた。
読売新聞 - 12月6日
■日本では自動車に関連する税金を、特定財源から一般財源に変更しようと大騒ぎになっておりますが、チャイナには税金を逃れるための、闇の自動車が無数に存在しているとの話が有ります。闇で購入して車両を登録せずに税金を逃れ、摘発と道路使用料金を嫌って夜間しか乗らないという徹底した対策を講じて「見えない車」にしてしまうのだそうですなあ。そんな車にぶつけられたら大変ですぞ!
■この記事に取り上げられているのは、闇に潜るのではなく、闇に住みながら表で稼いでいる連中の話です。北朝鮮での将軍様の側近にだけ許される特殊なナンバープレートが有名ですが、自動車自体が少ないので偽物が出現するのは考えられません。それに比べると、急速に自動車社会へと変貌しつつあるチャイナは、まったく事情が違っています。確かに公用車は他国では考えられないような特権を持っていまして、北京の環状線であろうと高速道路だろうと、党の幹部が大挙して移動するような時には、突然、道路が封鎖されて厳戒態勢になってしまいますからなあ。いつもは渋滞しているような道ががらんと無人の廃墟のようになってしまうのですが、うっかりそんな走り易い道を自転車で通過しようものなら、あっと言う間に公安警察に抑え付けられて何処かに連れて行かれるのを目撃したのを思い出します。
■ナンバープレートが機械仕掛けでくるくる変わるのは007のボンド・カーだけかと思ったら、こういうやり方が有ったのですなあ。公用車の中でも比較的多い軍関係の自動車に化けるとは、上手い?ことを考えたものです。本物の軍用車が密輸や麻薬取引に関係しているという噂が絶えないのですが、それを逆手に取ってしまう犯罪組織も良い度胸ですなあ。恐らく、本物の軍用車に見つかって追い回されるのを想定して、結構な武装をしていると思われますから、きっと路上のカーチェイスと銃撃戦が見られるようになるでしょう。武器も闇で簡単に手に入る国ですから、何とも物騒な話であります。
■軍が本気になったら相当の事が出来ますから、これを期に、本格的な偽物撲滅運動を起こしてくれたら、国際社会も拍手喝采することでしょう。
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