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問題意識

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。

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さて。

前回の【問題】、いかがでしたでしょうか?

面白かった? 難しかった?

それでは、さっそく答え合わせです。

まずは、「問題」を辞書で調べると、どのように書かれているのかを見てみましょう。


□もん‐だい【問題】(YAHOO辞書・大辞泉より)

1 解答を求める問い。試験などの問い。「数学の--を解く」「入試--」

2 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。「そんな提案は--にならない」「経済--」「食糧--」

3 困った事柄。厄介な事件。「新たな--が起きる」

4 世間が関心をよせているもの。話題。「--の議員」


□もんだい0 【問題】(YAHOO辞書・大辞林より)

[1]答えさせるための問い。解答を必要とする問い。題。
  ・算数の--を出す ・英語の--を解く

[2]取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。
  ・それは--だ ・--を解決する ・大臣の失言を--にする ・--点を整理する

[3]取り扱いや処理をせまられている事柄。
  ・就職の--で悩んでいる ・それとこれとは別--だ

[4]世間の関心や注目が集まっているもの。噂(うわさ)のたね。
  ・--の人物

[5]面倒な事件。厄介な事。ごたごた。
  ・--を起こす


と、いうことで、上記の中に含まれていない、『本来「問題」の意味として適切でない』のは『G・不幸』と言うことになります。

付け加えますと、「問題」は<名詞>なのに対し、「(この場合での)不幸」は<形容動詞>となりますので、やはり適切では無いと言うことが出来ると思います。

※「問題」を「不幸な問題」として、「形容」しているのは、その人の「判断」なんですね。なので「問題そのもの」ではない。

そして、(1)~(6)までの並び順に関しましては…

この設問を考えてみてくれた方は、何となく分かっていただけたかと思いますが、(何件かのコメントでもあったとおり)「問題」って、その解釈の仕方は、ホント、人それぞれなんです。

なので、前回の【問題】の答えは、1つだけではありません。何通りにもなりえます。


ただね、

前回の問いの中で、僕がお伝えしたかったことは、

『自分は、<問題>をどのように捉えているか?』という、「確認」をして欲しかったんです。

前々回にお話したとおり、<エネルギー>は、関心を寄せた方向へ流れます。

ですから、今、自分の周りにある「問題」を「不幸だ」と捉えていれば、「問題」の『解決』ではなく『不幸』の方に<エネルギー>が注がれます。
(問題を「不幸」だと決めているのは、あくまで自分なんです。)

対して、「問題」を「解決出来る課題」として捉えていれば、「問題」には『解決出来る』<エネルギー>が注がれます。


「たかが考え方の違いだけじゃないか」なんて言う人もいますけど、その「考え方」によって、自分を取り巻く環境・世界が変わるのですから、こんなに大事なものはありません。


ついでに…

『問題意識』という言葉がありますが、結構この言葉の意味を勘違いしている方も多いと思うんです。

これってね、『ある事態などに対し、その重要性を見抜いて、主体的にかかわり合おうとする心の持ち方。また、その内容。』って意味です。

けっして『「問題(事象・境遇)」の「不幸」な面・「苦悩」を意識する。』って事ではないですからね。

不幸な面、苦しい面、辛い面を意識すると、「不幸で、苦しくて、辛い現実」に<エネルギー>が向いてしまいますのでご注意ください。



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