新しい視点・・・・・日本の山と雇用

2010年12月26日 | 信州の木材
 暮というのは先生も走る位というけれど、本当に大勢の方が走る。1日中事務所にはお客様がお見えになる。申し訳ないことに接客する私たちも人数が少ないので、お客様も次の方がお見えになると、気を利かして「またー」なんていってお帰りくださる。
本当にすみません。

 先日暮のご挨拶に見えたお客様と、「山」の話になった。今年山の作業で17名も亡くなったのだという。雇用拡大で山仕事に入った若い方の死亡も多かった。

 お客様のおっしゃるには、間伐だからだ災害が多いのだという。

 山は皆一斉に木を伐ると、その後植林をし、多少木が成長するまで、下草刈りをしていかねばならない。この過程がお金がかかるから、国有林ならともかく、民有林などとてもできないので、伐期が来たものでも間伐と称して補助金を出して山の整備を続けてきているのである。

 そこに10年前の京都議定書以来、二酸化炭素削減という「印籠」が加わわった。

 しかし山の木は相変わらず80%は伐り捨てられているはずである。もっとも合板工場という新しい強大な市場ができたから、変わりつつはあろうが。

 お客様がおっしゃるには、皆伐といって全部の木を伐るならば、死ななくてもよかったというのだ。・・・・その危険性はよくわかる。

 でもその後の植林についてはどうなの、と話題を振った。

 関西やとなりの山梨県でも皆伐が増えているという。

 今、日本の雇用が1次産業に預けられようとしてきているのは事実だ。
しかし経験のないものが、山仕事に入って死んでしまうようでは・・・・。

 そこでお客様は、植林・下草刈りという一番手がかかるところに雇用を向ければいいと言うのである・・・・確かにそうだ・・・・木を伐るという所に新しい雇用を入れるという狭い発想がいけないのだ。

 問題はそれだけの資金がどこから出るかだ・・・・森林税?・・・とても足りないもんね。

 そしてさらに木も太くなればいいというのも間違いだそうだ・・・唐松ならいいのは40年~50年位の所 人間と同じだーって、ちょつとたとえも悪いけど。太いと中が腐ったりしているんだそうです・・・・それも経験上分かるわ。

 それ位しないと雇用は増えませんし、入ってきた人たちも現場の厳しさに耐えられなくて辞めてしまうのですね。

 新しい視点をもらいました。
                          依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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