「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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30代くも膜下出血2人、肺痛入院1人、突発性難聴と緑内障、多摩南部職場6人。森富山市長は比例で維新応援。

2013-02-21 05:42:45 | 福島第一原発と放射能

 緊急に3/3(日)、富山市内で大抗議会が開催可能か検討しています。前日の僕の京都講演でも、富山のこうした不当告訴についても話します。 

 

3/2(土)夜、木下黄太講演IN京都「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」  

こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/

 

 現在、西へ移動されている女性と話しました。多摩南部のエリアで居住し、近隣の職場でお仕事をされていた女性です。実は、職場が大きなところではなく、ごく少人数で仕事をされていたようです。この少人数で、仕事をしている仲間たちに次々と災厄がおとずれています。

 彼女は、焼却場との関連を注視していますが、これは、ガレキにとどまらず、その受入れ前の初期のころから、都内のゴミ焼却は厳しいという認識で話しています。

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多摩南部のエリアです。

ごみ焼却場から2キロ圏内の職場でおこった私の周りの事をお知らせします。

2011年9月くも膜下出血(35歳男性)                                                 

2012年4月肺が痛いと言って1週間入院(25歳男性。焼却所横にある橋を毎日自転車通勤。倒れるまでマスクなし。)

2012年9月~咳が止まらない肺が痛い(45歳男性)

2013年1月くも膜下出血(38歳女性)


同じ職場内での出来事です。(6人しかいない職場です)

私自身は、

2011年5月突発性難聴

2012年9月右目のみ緑内障

あまり関係ない話かもしれませんが、家にいた猫二匹2012年内に二匹死んでいます。
犬は、癌になり闘病中、

同じ職場内で私がみんなに危険を告知、マスクや食材などをきちんと伝えていたにも関わらずこんな感じです。
社内では、側溝ですが2-3マイクロの場所がありくも膜下で倒れた二人はそこに近づく仕事が多かったです。

ごみ焼却後、社内でのすぐにおきたわかりやすい健康被害は目に見えるものでした。

目が開かなくなるほど痛い。
咳が止まらない。
くしゃみが止まらないと。

でも、これらのわかりやすい健康被害だけなら、初めの2週間を過ぎたころ、何故か1人を抜かして症状は見えなくなりました。

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 「6人しかいない職場で、くも膜下出血を指摘された男女2人、私を含めて他3人に、肺で入院、咳と肺の痛み、緑内障や突発性難聴。多すぎます。私は西に来て、食べ物も環境もとてもほっとしているのだけれども、先月、わたしより若い女性の後輩のくも膜下出血を聞いて、避難が遅すぎたんじゃないのかと怯えています。明日は我が身じゃないのか」と。

 脳に放射性物質の影響はおよびやすいこと、脳内の血管にも、さまざまなことが起きる可能性は否定できません。チェルノブイリでは、若いリクヴィダー トルに高血圧、急性の心臓発作と並んで、脳血管疾患がおきたことはよく知られています。放射性物質を含んだゴミやガレキを恒常的に焼却している放射能シティ東京では、キエフ市民よりもおきることは、さらに進む可能性があると、僕は思います。

 また気になるのが、「目が開かなくなるほど痛い。咳が止まらない。くしゃみが止まらない」という初期のごみ焼却後におきたことが、ほとんどの人で2週間くらいで収まったことです。僕は人体というのは、一定の汚染位だと、実は慣れるのではないかのかと疑っています。慣れたことにより、表面上の症状は出にくくなる。しかし、実際には、体内での状況は、進行している可能性です。それは、後日、致命的になる可能性は否定できません。

 ゴミ焼却という作業が、日本では当たり前の光景ですし、特に都内は、どこでも清掃工場があります。ここから、恒常的に放射性物質が放出される環境に、東京はあります。こういう危険度はウクライナには多くは、ありませんでした。焼却を恒常的におこなわないから。しかも今回の健康被害は清掃工場の2キロ圏内からの報告です。数キロ圏内が清掃工場からの化学物質の健康被害が明確に出やすいのは常識ですから、まさにそうした図式にもきちんとこのことはあてはまると思います。

 さて、焼却という危険から考えても、許せない富山の話です。富山地区広域圏事務組合はガレキの本焼却受入れを県側に伝えたと報じられていて、県内住民の反対を押し切る構えです。しかも、反対住民の刑事告訴をおこなうという暴挙。この中核にいる富山市の森市長がどういう人物なのか、元々、あまり情報がないのですが、少しだけ面白い話が分かりました。僕は、この森市長は、北陸の県庁所在地の市長ですから、ふつうに考えて、純粋な自民党の地方首長であると思っていました。しかし、自民王国北陸の首長のうちで数少ない例ですが、実は比例で「日本維新の会」を推したという政治選択を取られていたのです。下記の新聞記事をご確認ください。

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維新・中田候補を応援 富山市長「国会で先兵に」

 富山市の森雅志市長は十二日、富山市内で街頭演説していた衆院選の比例代表北陸信越ブロック候補の中田宏前横浜市長(48)=日本維新の会=の応援に駆けつけた。森市長は「全国市長会でさまざまな課題を議論してきた仲。国会で市長経験者の立場で発言する先兵になってもらいたい」とエールを送った。

 森市長は「親しい中田さんがお見えなので仕事を休んでまいりました」と仲の良さを強調。同日朝に起きた北朝鮮の事実上のミサイル発射に触れ、「ここ数年のゆらゆらの外交が、わが国で不安を感じるゆえん。日本の外交に力強さを回復するため、政党は違っても保守主義者が再結集して働いてもらう必要がある」と主張。「中田さんにはそのための接着剤の役割を期待したい」と述べた。

 中田さんは、富山1区の維新の会の推薦候補の激励も兼ねて来県した。森市長は小選挙区では自民候補を応援している。

http://www.chunichi.co.jp/article/shuin2012/toyama/CK2012121302000231.htmlより

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 森市長という人物が、あまりにもわかりやすくて、僕はびっくりしました。「維新」という単語を見て。しかし、今回の刑事告訴という手法を使ってくる感覚は、大阪の橋下市長よりも、手口がずさんと言うか、あからさまだと、僕は更に思います。

 長年の産業廃棄物問題に詳しく、3.26政府交渉ネットの中心である藤原寿和さんから下記のお話が届きました。ご紹介いたします。僕にはごく普通の感覚、当たり前の話だと思われる話です。

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藤原です。この件は行政権力による告訴権の濫用と言ってもよいのではないでしょうか。

 

かつて栃木県大田原市に住民が清掃工場へのごみの搬入を座り込みによって阻止したことに対して、

市長が住民を相手取って損害賠償請求訴訟を起こしたことがありましたが、高裁の段階で行政側の

訴えを退ける判決が出され確定した事件がありました。以下に引用します。

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■大田原市の控訴棄却、住民側請求も退ける ごみ搬入阻止訴訟

下野新聞 - 2009/07/31

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20090730/184628

 大田原市若草1丁目のごみ処理施設の建設をめぐり、ごみ搬入を阻止した建設反対の地元住民ら6人と同市がそれぞれを相手に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が30日、東京高裁であった。大谷禎男裁判長は「住民運動としての社会的相当性を逸脱したとまでは評価できない」として市の控訴を棄却した一方、広報誌の記事による名誉棄損を認定した一審宇都宮地裁判決を見直し、住民側の慰謝料請求などを退けた。

 訴えによると、市はごみ処理施設で座り込むなどした住民らにごみ焼却ができず損害を被ったとして、約347万円の損害賠償を求め2003年に提訴。住民側は広報誌で「政治的意図を持った特定の者の扇動と地元の一部過激な住民が結託」などと書かれたとして逆提訴していた。

 一審判決は住民の阻止行動について「暴力的行動を伴わず悪質性もなかった」とし、広報誌による社会的評価の低下も認定。市に計240万円の損害賠償の支払いと謝罪文を掲載した広報誌の配布を命じていた。

 大谷裁判長は阻止活動について「穏当を欠く面はあったが、暴力的行動を含むものはなく、健康面への影響などの深刻な懸念に基づくもの」と指摘。市の対応は「住民に対する十分な配慮がうかがわれなかった」とした。

 広報誌の記述については「住民らを指したものだが氏名など個人を特定する情報が含まれていない」と名誉棄損を認めず、慰謝料などの請求を棄却した。

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引用終わり

この判決の中で以下の控訴棄却理由に注目してください。

大谷裁判長は阻止活動について「穏当を欠く面はあったが、暴力的行動を含むものはなく、健康面への影響などの深刻な懸念に基づくもの」と指摘。市の対応は「住民に対する十分な配慮がうかがわれなかった」とした。

 まさに今回の富山広域圏の対応は住民の正当なる抗議の意思表示に対して真っ当な対応をせず、ごり押しを強行した対応にこそ問題があったというべきです。

 また、結果的には住民側はピケを解いてトラックは搬入されたようですので、今回の件で刑事訴訟法を盾にとって告訴に及ぶということはまさに告訴権の濫用と言ってよく、このことは厳に刑事訴訟法上戒められているはずです。ましてや大田原市のように損害が生じたとの訴えに対して司法がその賠償請求権を退けたのですから、今回の広域圏の採った措置は告訴権の濫用と言っても過言ではないと思います。

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  【富山・不当逮捕阻止で手紙を出してください!】

 まずは、県警と、地検それぞれに皆さん一人一人が手紙を出してください(出来る限り直筆で!!)。こうした声が、意外に効くことがあります。是非、やって下さい。

 誤解している人が多いですが、これは抗議ではありません。富山県警も、富山地検も、抗議の話ではありません。要請が基本です。間違わないで下さい。

〒930-8570 富山市新総曲輪1番7号 
富山地方検察庁  http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/toyama/toyama.shtml
〒939-8510 富山市西田地方町2-9-16
 

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 健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。 

僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。

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3/2(土)木下黄太講演会IN京都  

     「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 

昨今、気になる放射能の問題を、情報満載で2時間たっぷり語ります。 


2部制。第1部は放射能関連情報を日本で最も精査している、木下黄太の講演会。 

大阪市で強硬に進められた被災地瓦礫の受け入れ。大阪市内はもとより、近隣の府県での影響はどの範囲まで及ぶのでしょうか?健康被害の懸念は? 

近畿の汚染食品の流通の問題に、がれきの焼却による水や食品の放射能の汚染はプラスされるのでしょうか? 

首都圏の放射能汚染の状況と、双京構想の浮上を踏まえて、京都の役割はいかなるものになるのでしょうか。 

第2部は、放射能汚染問題に詳しいサプライズゲストをお呼びしてのトークセッション。必見です!!! 

日時:2013年3月2日(土) 18:00開場18:30開演 

第1部 18:30~19:20 木下黄太によるお話。

(休憩) 19:20~19:30(10分間) 

第2部 19:30~20:30 サプライズゲストを交えてのトークショー。 

会場:ひとまち交流館 大会議室 http://www.hitomachi-kyoto.jp/index.html 

 

京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1

*参加費:おひとり(中学生以上)1000円。当日お支払いください。なるべく、お釣りのいらないようにお願いします。 

 

予約申込はこくちーず経由で。

 

こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/

*申し込み完了メールが予約票の代わりとなります。携帯画面かプリントアウトして当日、受付にて、ご提示ください。 

*全席自由。 *先着300名。