「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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低身長や体重が増加しない子どもと被曝をどう考えるのか。眼の老化進展や異常、特に網膜異常について。

2013-02-18 08:08:09 | 福島第一原発と放射能

3/2(土)夜、木下黄太講演IN京都

「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 

こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/

 僕が、以前に比較的多く聞いたのは、体重が思ったよりも増えないという現象。お子さんで一年目にはよく聞きました。これが、そのあと、改善しているのかどうかは、わかりませんが、同様の報告が最近まで相次いでいる状態はあまりありません。体重が増えないという状態は被曝という状況後には、まず一番注意が必要ですから、もう一度再確認はして下さい。
 そして、最近、低身長に関しての問い合わせがありますので、お答えしておきます。被曝影響があるとみられる地域で、3.11以降に、お子さんの身長の伸びが極端に遅くなっているかどうかを以前と比較して、考えて下さい。成長期の曲線と比較して、伸びが変だなと思う。特に低身長には一定のラインがあって、以前はそのラインよりも身長が大きかったのに、この二年近くでラインを割り込んでいるような例は要注意かもしれません。
 低身長にはいくつかの原因があります。ですから、低身長の専門医に確認をされるべきですが、甲状腺の機能低下が低身長の大きな原因の一つであることは、以前からよく知られています。
 そして、甲状腺の機能低下という現象は、この3.11以後に、女性やお子さんから、首都圏でも様々な形で報告が相次いでいる話です。橋本病ということでも聞いています。被曝によって、ここは、あからさまな影響を受けやすいです。そして、甲状腺機能低下と低身長には明確な因果関係がありますから、この話はさらに気にしたほうがよいとは思います。
 最初のころは、体重が増えないという悩みだったのが、時間経過とどもに、身長の伸びが悪いという話になっている可能性もあります。
 
 いずれにしても、報告をして下さい。報告された方に必要な場合は、僕の方で返信して、確認もあるので、お電話くださいと、お伝えしています。僕の方は、電話で話して、現実にこの事象が存在することの確認からしていると思ってください。そこから、はじめないと、何にも始まらないのです。
 
また、お子さんの甲状腺異常の報告は、一定のペースで情報は続いています。

 ここで注意してほしいのが「のう胞」なのか「結節」なのかです。「しこり」「良性腫瘍」「腺腫様甲状腺腫」などあいまいな文言も使われます。ここをシビアにチェックしないと話になりません。医師が隠しているというよりも、実は用語をあいまいな感覚で使っていたことが多いということです。甲状腺が、ちょっとメインの医療関係の構造と外れていたことも、影響していると僕は思います。要は隙間産業的な要因が、甲状腺医療に大きかったことから、理解が医師全般に進んでいないという事だろうと僕は思います。

避難移住を決めた男性から、健康被害と見られる報告、さらに特殊な病変についての問い合わせです。
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昨年10月、現在4歳、311当時2歳半だったこどもの甲状腺にしこり(3~5ミリ)2個、
のう胞(2ミリ)4個が見つかりました。さらに尿検査でも0.11Bq/kg 検出されました。
同時期の私本人、妻の検査では共に異常なしだったことを考えると、
初期被曝の大きさを改めて思い知らされ、ショックを受けると共に責任を痛感しております。
また昨年11月の川崎市中原区の植え込みの土壌検査結果は、
 Cs134:175、Cs137:292、Cs計:467Bq/kg (同位体研究所にて検査)でした。
多摩川を隔てて汚染が少しでも軽ければ、との一縷の望みも絶たれました。
 
それでも妻が東京に根を張る家系であることもあり、
現在の場所に居続けることや神奈川西部への転居を考えていましたが、
年初の木下様ブログにて衆議院報告書を知り、現在の1F2号機異常を見るにつけ、
私の中で完全に望みが絶たれ、妻を説得の上、夫婦として移住への決意を致しました。
遅すぎる決断ですが、妻は11月の木下様目黒講演も拝聴したのですが、
やはりどうしても現実の事と捉えられないようでもあり、移住ということに
元々地方出身の私とは比較にならない程不安に感じてもいるようでした。
現在の木下様の活動は本当に困難ではないかと思います、陰ながら応援しております。
 
ご報告とご相談は、被曝とは関係がない可能性が高い内容ですが、
念のため情報として上げさせていただきます。
 
私はここ半年ほど、右目の違和感(かすれ)に悩まされていたのですが、
先月右目の視野が狭いことに気付き、先週眼科を受診しました。
 すると、「網膜色素変性症」との診断でした。
既に右目は半径で半分程度、輪状外側部分の視野が欠損していました。
 
調べてみるとこの病気は遺伝性とのことですし、
よく話題に上がる白内障とはやられる部位が違いますので
被曝との関係は薄いものとは思います。
 
ですが遺伝性の病気らしいのに確認しても父系、母系ともに
同様の症例はなさそうですし、
また自覚時期や細胞が死んでいくという症状自体が
なんとなく気になりましたのでご報告した次第です。
 
木下様の所には様々な内容の情報が集まっていると拝察しますが、
上記のような症例はありませんでしょうか?
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 白内障の報告は、よく聞くようになっていますが、この、「網膜色素変性症」については、何も聞いたことがありません。
 しかし、眼科医の方から、網膜剥離が多くなっているという話は聞いています。また、一般の方からも、「強風の日に外出し、帰宅後目がチクチクといたくなりました。とても痛くて眼科へ行った所、網膜が傷ついていると言われ、それまで2・0もしくは1・5だった視力が0・8になっていました。」というような報告は伺っています。
 病気自体は、メールにもあるように、一般に遺伝的疾患といわれているものですから、何とも言えません。ただし、チェルノブイリのウクライナ政府の報告書には、「感覚器官と神経系の病気の中でもっとも一般的であったのは、網膜の血管障害であった。網膜の血管障害を含む一般的な血管障害の疾患数は、何かの合併症ではないが、病態が進む際の一体化した一部であり、その他の兆候が現れる前に識別することができる。」(「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク・吉田由布子氏訳)という記述はあり、網膜に被曝の影響が及びやすいことは間違いありません。「微小循環の変化などの、器質的全身的レベルにおける重要な病的変化を認めた。眼球の網膜にある血管の状態が、生体の中心となる微小循環の状態を間接的に反映することはよく知られていることである。2歳以上の汚染区域の子供と、チェルノブイリの事故処理作業者の家族の子供(それぞれ69%および56.1%)には、動静脈係数の減少(細動脈の狭窄および静脈の拡張)というかたちで、網膜の中心部に細小血管障害が生じたことを示す証拠が認められた。」という記述は、『チェルノブイリの長い影』http://nucleardisaster.web.fc2.com/40a.htmlにもあります。
 
 視力低下、眼の老化の進展などは、白内障と並んで、チェルノブイリの際によくおきていることです。網膜も含めて、こうした眼の異常は最もわかりやすい話と僕は思います。
「水晶体が早く硬くなる、網膜血管障害、老人性白内障、老眼に早くなる、網膜血管のアテローム性動脈硬化症」等は『チェルノブイリレポート』にも明示されています。
 
 
 ガレキ焼却ということも影響して、眼に関して、相当シビアな状態は、汚染地にはあると判断しています。僕自身の体感で、東京滞在時に、ものすごく嫌な感じを去年の夏以降思っているのは、眼の違和感です。眼が充血したり、痛みを感じることが、其の度ごとにおきます。これは、西日本へ戻ると、数日内に元に戻ります。毎回毎回おんなじ現象になるため、僕の中では、確信はさらに深まっています。
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健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。 

僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。

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3/2(土)木下黄太講演会IN京都

「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 


昨今、気になる放射能の問題を、情報満載で2時間たっぷり語ります。 

2部制。第1部は放射能関連情報を日本で最も精査している、木下黄太の講演会。 

大阪市で強硬に進められた被災地瓦礫の受け入れ。大阪市内はもとより、近隣の府県での影響はどの範囲まで及ぶのでしょうか?健康被害の懸念は? 

近畿の汚染食品の流通の問題に、がれきの焼却による水や食品の放射能の汚染はプラスされるのでしょうか? 

首都圏の放射能汚染の状況と、双京構想の浮上を踏まえて、京都の役割はいかなるものになるのでしょうか。 

第2部は、放射能汚染問題に詳しいサプライズゲストをお呼びしてのトークセッション。必見です!!! 

日時:2013年3月2日(土) 18:00開場18:30開演 

第1部 18:30~19:20 木下黄太によるお話。

(休憩) 19:20~19:30(10分間) 

第2部 19:30~20:30 サプライズゲストを交えてのトークショー。 

会場:ひとまち交流館 大会議室 http://www.hitomachi-kyoto.jp/index.html 

京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1

*参加費:おひとり(中学生以上)1000円。当日お支払いください。なるべく、お釣りのいらないようにお願いします。 

予約申込はこくちーず経由で。

こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/

*申し込み完了メールが予約票の代わりとなります。携帯画面かプリントアウトして当日、受付にて、ご提示ください。 

*全席自由。 *先着300名。 

*託児はありません。乳幼児をお連れのお客様は、会場にチャイルドスペースを設けます。お申し込みの際にその旨、お伝えください。