「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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「どうしたらいいのだろうと考え涙が止まらない」膵臓に4センチの腫瘍(現時点良性)、葛飾から避難30代母。

2013-02-05 04:50:03 | 福島第一原発と放射能
僕はシビアな報告が続いているとお伝えしました。
きょうもそういうお話です。

被曝と何にも関係ないと言い張る方はご自由にどうぞとしか言えませんが、
だんだんと相当愚かな人達だと僕は確信しています。
「木下黄太ね」とせせら笑ってごまかす人は、僕のブログは見なくて構いません。
そういうふうに被曝とおきている事柄を関係ないと言い張る術が、最終的にこの日本で存在するのか、
僕はものすごく疑っています。

日々、寄せられる報告は深刻度を増しているものが、多く、
こうしたことがまるで関係ないかのように考えている人間というのは、
その人間の本性が悲惨なものである可能性が僕は高いと判断しています。
また、ネットのやりとりで抽象世界で僕はこの話をしている訳ではありません。
毎日、何人もの方と電話のやりとりをしていますし、講演会の前後でも直接相対して話しています。
そうしたことを繰り返せば繰り返すほど、健康被害を甘く考えている人たちは                   本当に追い詰められると考えています。

反原発であっても、健康被害を軽視し、ガレキや食材の痛み分けを主張した専門家は、
人間の根幹に「病」を抱えた人ではないのかと、強く疑い始めています。
放射性物質を一定期間以上吸い続けることと、一時的に、一定レベル以上の線量の放射線を体外から 浴びることは、結局は同じことなのですし、その蓄積量は時間に比例すると考えるのが合理的です。
だからといって、今まで放射能を多く浴びていない人たちに、少しでもそうさせたことは、万死に値します。
しかも、反原発の専門家、原発事故後に突然名をあげた専門家たちが、ガレキ処理擁護に走った行為は、本質的に、この人々の人間としての実質を僕は大きく疑っています。

本当にダメです。

蓄積量から考えると、首都圏では猶予時間はどんどん無くなっていくのです。悲しいかな。

 さて、伺ったシビアな報告は30代の避難女性。3.11あたりは葛飾区。去年春から西日本へ避難。甲状腺で異常があり以前からお話ししていました。先に、伺っていた話はまずこうした症状です。
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2011年7月~12月 8回、膀胱炎にかかる。病院に行っても、原因不明と言われる。
膀胱のエコー検査でも異常なし。潜血尿は毎回(+)。

 ・個人病院(2012年12月中旬)

  のう胞が10個以上ある。最大8.0mm。1年後に再検査が必要。血液検査・異常なし。 潜血尿(2+)。

 ・総合病院(2012年12月下旬)

  両側甲状腺のう胞多発。100個以上。最大5mm程度。半年~1年後に再検査必要。血液検査異常なし。潜血尿(2+)。
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 その方から、精密検査をしたところ、甲状腺ものう胞から診断が進みましたが、それ以上に、潜血尿の検査をすすめたところ、現時点では良性と診断されている、4センチの大きさの腫瘍が、膵臓にあることがわかりました。サイズが大きい良性腫瘍です。
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先日、母子の甲状腺のう胞について報告させていただいた者です。
昨年の春、葛飾区から西日本に避難しています。
その後、私だけ精密検査を受けたので、その結果をご報告いたします。
甲状腺のう胞の細胞診と、潜血尿の原因を調べるために腹部CT、MRI検査を受けました。
結果は下記のとおりです。
 
・甲状腺のう胞細胞診 → 「腺腫様甲状腺腫の疑いあり」
 
・腹部CT、MRI検査 → 膵体部に「漿液性嚢胞腺腫の疑いあり」
              
・潜血尿の原因は不明
 

膵臓に関して、医師の話をまとめると下記のようになります。
 
・良性腫瘍の可能性が高い
 
・手術してみないと悪性か良性かは分からない
 
・良性腫瘍が今後、悪性に変わる可能性もある
 
・膵臓が委縮しているのは、腫瘍のせいである可能性が高い
 
・良性でも腫瘍のサイズがさらに大きくなると、圧迫したり、
 膵臓の機能が低下する恐れがある
 
・血液検査では、今のところ異常なし
 
・腫瘍のサイズが大きい(46.2×33.3mmの多房性嚢胞性病変)ので、手術を勧める
 
・手術は膵頭十二指腸切除術になる。 胆嚢、胃の一部、膵臓の半分、十二指腸を切るという大がかりな手術になる
 
・膵臓を切る事で、糖尿病になる可能性もある
 
・手術により合併症の可能性もある(膵液瘻など)
 
・甲状腺と膵臓の両方に良性と思われる腫瘍があるが、関連は不明
  

「どうしたらいいのだろう?」「どうして、こんな事になってしまったのだろう?」
と考えだすと、気が滅入って涙が止まらないので、
週末は、××××のライブに行ってこようと思います。
まだ、チケットを獲得できていませんが…(笑)

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 ゴメリ州の亡くなった子供の解剖から、「セシウム137の高い蓄積は、特に甲状腺、副腎、膵臓でみられた。」というのは、バンダジェフスキー博士です。膵臓は被曝の影響を受けやすい臓器であるとみられています。膵臓の異常からおきているのではないかとみられる、子供の糖尿病の増加もチェルノブイリで良く知られた事象です。

 この方の膵臓の腫瘍は、現時点では良性ということですし、避難後の体調不良を考えて、検査し確認を続けたことで、非常にみつかりにくい膵臓の異常がみつかったことは、不幸中の幸いだと思います。ぼくとしては、いらっしゃる地域の病院の中で、対応可能とみられる病院(膵臓の疾患の対応は難易度が高いです。僕があげた病院名医師名と、彼女の想定はほぼ同じでした)をお伝えし、膵臓の疾病の進行が早いことも考えられるため、良性と見られている今のうちに、早く本格検査をして対応を行うことをおすすめしました。年齢も若いかたですし。また、該当病院の対応に万が一疑問が出た場合、セカンドオピニオンの大切さもお伝えしておきました。

 こうした、癌ではないが、一定以上の大きさにはなっている腫瘍が、膵臓にも甲状腺にも存在していることを、まだ若い女性が受け止めるのは大変だと思いますし、僕も十分に励ませたのかはわかりません。しかし、対処の道は迷路のようにみえるけれども、つながっているし、その道も細い木の板のような状態くらいはあると思うから、間違わずに進んでいけば、抜けられるというお話もしました。か細い蜘蛛の糸のように、落ちるしかない話ではありませんよとも。

 こうした報告が毎日寄せられています。すべてが被曝の影響では当然ありません。しかし、その報告を聞くたびに、こうした状態を無関係と言い張ることこそ、理にかなっていないと、僕は強く思います。非常にシビアです。

 「東京は、元気な人もいて、大丈夫なんじゃないか」、結局抽象世界でしか、この状況を見ていない輩は、こんな発言を平気で口にします。しかし、僕が聞き続ける、会い続ける現実は、そんなに生易しくありません。

リアルを見ない人々は、本当に追い詰められます。

抽象世界に浮遊せず、苦しくても、リアルを直視してください。

僕は、みなさんに、お願いしています。

僕は、貴女にも、本当に強く、念願します。

それは、生きて、もう一度、逢いたいからです。

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講演など、何か業務的な依頼をされたい方は、原則がこのメール→電話でお話しする順番でお願い致します。このメールアドレスが、まず第一窓口です。

 僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp 

健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。  

報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp      

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。