「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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大阪・吹田市で福島牛肉使用という学校給食の陥穽、全国に注意喚起。東京都教委「外遊び義務化」の愚行。

2013-02-27 10:40:25 | 福島第一原発と放射能

 今週末、京都講演、「福島・首都圏放射能汚染」で国立大学准教授と「ガレキ問題」で私立大学准教授のサプライズゲスト。 

  3/2(土)夜、木下黄太講演IN京都「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」   

  こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/


 東京電力によると昨日から1号機のサプレッションチェンバに、また窒素ガスをいれはじめています。

「平成 25 年2月 26 日午前 10 時4分、サプレッションチェンバにおける残留水素の排出および、サプレッションチェンバ内の水の放射線分解による影響を確認するため、窒素ガス封入を開始しました。」

 サプレッションチェンバは冷却水による原子炉の圧力抑制のシステムです。2号機でこれが壊れたことが、放射性物質の大量放出につながっているという見方もありました。

 僕が、今回の1号機の話を、一応懸念するのは、サプレッションチェンバにいったん窒素ガスをいれて、ほとんど水素は無くなったと言っていたのに、残留水素の排出と言って、窒素ガスの封入が、すこし時期を置いて、繰り返されていることです。

 窒素ガスを入れるということは、わずかばかりでも爆発リスクがあるのを回避するためと考えるのが、普通の感覚です。勿論、万万が一程度を考えて、万全を期す措置として、行っていると考えたいですが。状況の変化は注視するしかありません。 


 学校給食に関して、注意喚起する話がきました。このところ、ガレキ問題の対応におわれていることで、様々な食の汚染防御が、後手に回っていることは間違いありません。チェルノブイリでありえなかった、ガレキ拡散といった、本来必要のないことをおこなって、放射能防御といった話をさらに顕在化させないようにするというのが、国側の目的だったのだろうと思います。食の流通が従来通り、おこなわれることが、役人にとって狙い目です。

 しかし、実際のところ、汚染地の食材は、ものすごく安値でしか引き取られないケースも多くなっていて、押し付ける先が難しいのが実状です。ここで、僕がまず懸念しているのが、給食の小麦です。小麦は、従来は、外国産小麦100%でしたが、その県の小麦を使用する動きがここ数年ありました。3.11前の状況は、このリンクで確認できます。

http://www.syokuryo.maff.go.jp/kasyoku/gakkyu/gakkyuken.pdf#search='%E7%B5%A6%E9%A3%9F++%E3%83%91%E3%83%B3++%E5%B0%8F%E9%BA%A6++%E7%94%A3%E5%9C%B0'

 これが、その後、国産小麦、特に関東東北の小麦を使用した給食のパンという流れを作る可能性がある話が出ていて、警戒を呼びかけました。これは、2013年度からの給食での話です。国産小麦は、従来あった地元小麦使用なのか汚染地の小麦使用なのか、この時期には今一度確認が必要と思います。小麦は、汚染程度が高いですから。もちろん関東東北の汚染地であれば、汚染された小麦が使用されている可能性が濃厚です。

給食のパンが、関東東北の小麦使うなら、給食とは絶縁するしかありません。

 再度、こうした懸念を書いているのは、給食にリスクがある食材を、こっそり入れ始めているケースの報告が寄せられたからです。大阪・吹田からのお話です。

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大阪にすんでおります一児の母です。

いつも原発問題についての真摯な活動を陰ながら応援しております。
さて、このたびメールをいたしましたのは、大阪府吹田市の小学校給食に福島の牛肉が使用されている件でございます。

大阪府吹田市では、原発事故以来牛肉の使用がありませんでしたが、
先月一月から急に使用されることになったようです。
吹田市のホームページで学校給食の産地公表されているのですが、
とても驚いたことに、産地に福島が入っておりました。他にも気になる県が入っておりますが・・・。

市の給食担当職員に確認の電話をしたところ、使用したのは間違いないようです。
その際、母としてとても心配であること、使用を控えてほしい等、伝えました。

福島の事故から2年たち、放射能への関心が薄らいできたところで、すこしずつ給食での「食べて応援」が復活してきているのでしょうか。
大阪での給食に福島の牛肉が使用されているのであれば、この傾向は全国的に
ひろまりつつあるのかもしれません。
全国の小学校・中学校に子供を通わすご父兄の皆様に、今一度、給食の食材の産地をチェックしていただくよう注意喚起していただければと思います。
お忙しい中、読んでいただきありがとうございました。
どうぞお体ご自愛くださいませ。

吹田市の学校給食産地公表ページ
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kyoikugakkou/kyusyoku/_45700.html

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  牛肉は検査しているから、大丈夫というのが、言い分かも知れませんが、勿論リスクの高いエリアの牛肉をわざわざ西日本の子供たちに食べさせる意味が皆目理解できません。しかも、セシウム以外の核種測定は行っていませんから、安全か否かは正確には分かりません。

 この場合、福島の牛肉を食べるリスクは、あきらかに存在します。リスクコントロールという感覚から考えると、こうしたことを敢えてするのは、本当におかしいです。子供たちの給食が、引き取り手がなく、安価になった食材の捨て場にしている実態が浮き彫りになっている話と思います。給食というのは、本当に意味があるのか、物凄く僕は疑います。

今一度、全国のお母さんたちによびかけます。給食の食材・産地の確認を怠らないで下さい。汚染は2年が経過して、濃縮されています。加工品にもこれから出始める時期ですし、海の汚染は拡大しています。産地に関しての警戒を怠らないで下さい。お子さんの為、精神的に辛くても続けて下さい。

 学校という現場では、3.11以降、まともなことがおこなわれているのかどうか、従来以上にチェックが必要です。この観点で、東京都教育委員会が「60分の外遊び義務化」を打ち出したのは異例の話です。そもそも、全県単位でこんな話をおこなっている道府県はありません。これも2013年度から行われます。セシウムが大量に蓄積したままの東京という環境で、教育委員会が、子どもたちに外遊びを60分間、義務としてやらせるという判断は、僕にはどこまで国や公的な機関はおかしくなるのだろうという一例として、認識しています。こんな愚かな判断を敢えて行う行政当局が牛耳る東京に、なぜお子さんを住まわせるのか、僕にはまるで分かりません。

 吸気による被曝リスクは、ひたすら下げるしかありません。汚染地では、ほこりをたてない、吸い込まないようにするのが原則です。なのに、行政当局が、敢えて吸気被曝を拡大させる施策を言い出す。しかも子供たちに。この話を、東京都に何も言わずに、このまま放置する東京の親たちは、僕は変だと思います。

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「3/3(日)富山ガレキ阻止大会~池多のお母さんへの刑事告訴許せんちゃ!皆ではね返そう!~」のHPできました。⇒http://blog.goo.ne.jp/toyamama

 

主催 放射能防御プロジェクト北陸ー3.3集会実行委員会
日時:3/3(日)9:00から正午(8:45開場)場所:富山県民共生センター「サンフォルテ」 

 http://www.sunforte.or.jp/free/svFreeDtl.aspx?servno=1

 

 目的 池多のお母さん方への援護射撃。当事者含め各地からのアピール 

ゲスト  青木泰 山本太郎 下地真樹  木下黄太  司会 木下黄太 

内容 ゲストと県民のトーク、アピール  入場は無料  

連絡先 3.3集会実行委員会 080-6355-2156  

名義協賛して頂ける団体は⇒次のアドレスに1.団体名2.担当者か代表者名3.所在地(都道府県市町村まで)4.連絡先メールアドレス(可能なら電話番号)5.この事案に関してのメッセージを書いて送信下さい。公開されるのは1と3のみで、メッセージも部分的に公開可能性があります。straybamboogrove@gmail.com(担当:大笹)


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【富山・不当逮捕阻止で手紙を出してください!】 

 

   まずは、県警と、地検それぞれに皆さん一人一人が手紙を出してください(出来る限り直筆で!!)。こうした声が、意外に効くことがあります。是非、やって下さい。誤解している人が多いですが、これは抗議ではありません。富山県警も、富山地検も、抗議の話ではありません。要請が基本です。間違わないで下さい。 

 

  富山県警察本部 http://police.pref.toyama.jp/police-form.html 

 

  〒930-8570 富山市新総曲輪1番7号  

 

  富山地方検察庁  http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/toyama/toyama.shtml

 

〒939-8510 富山市西田地方町2-9-16  

 

  参考文例⇒http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/7fa963466eda4cc1fdfdddf091f8322c

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3/2(土)木下黄太講演会IN京都 「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 

昨今、気になる放射能の問題を、情報満載で2時間たっぷり語ります。 


2部制。第1部は放射能関連情報を日本で最も精査している、木下黄太の講演会。 

大阪市で強硬に進められた被災地瓦礫の受け入れ。大阪市内はもとより、近隣の府県での影響はどの範囲まで及ぶのでしょうか?健康被害の懸念は? 

近畿の汚染食品の流通の問題に、がれきの焼却による水や食品の放射能の汚染はプラスされるのでしょうか? 

首都圏の放射能汚染の状況と、双京構想の浮上を踏まえて、京都の役割はいかなるものになるのでしょうか。 

第2部は、放射能汚染問題に詳しいサプライズゲストをお呼びしてのトークセッション。必見です!!! 

日時:2013年3月2日(土) 18:00開場18:30開演 

第1部 18:30~19:20 木下黄太によるお話。

(休憩) 19:20~19:30(10分間) 

第2部 19:30~20:30 サプライズゲストを交えてのトークショー。 

会場:ひとまち交流館 大会議室 http://www.hitomachi-kyoto.jp/index.html 

 京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1


*参加費:おひとり(中学生以上)1000円。当日お支払いください。なるべく、お釣りのいらないようにお願いします。 

 予約申込はこくちーず経由で。 

こくちーず申込→http://kokucheese.com/event/index/74941/

*申し込み完了メールが予約票の代わりとなります。携帯画面かプリントアウトして当日、受付にて、ご提示ください。 

*全席自由。 *先着300名。 

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 健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。 

 

僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 

講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

 

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。

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