「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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20代女性急性がん死亡、3人首リンパ異常、10代甲状腺手術、心臓痛、福島市若者。核実験、北朝鮮の病。

2013-02-13 00:05:33 | 福島第一原発と放射能

 3/2(土)夜、木下黄太講演IN京都 「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 

 こくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/74941/

 

                               詳細は本日記事の最後にも記載。

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【北朝鮮地下核実験での万万が一の場合、本日昼前から夕刻】

北朝鮮の地下核実験で、放射性物質が万万が一漏れた場合の文部科学省の想定。地下核実験の場合は極めて可能性が低いことを前提に。特に西日本のエリアは念のため、確認。

 北朝鮮が核実験を行いました。放射性物質忌避する立場から考えると、まず本質的に必要のない核武装という概念に取り憑かれている北朝鮮の存在は、危惧が深まります。核実験という仕掛けによって、自己存在を世界に確認させる作業です。特にアメリカ向けに。

 これは、ほぼ、病気の世界です。北朝鮮は核実験を続けるという病に取り憑かれていると僕には思えます。

 しかしこうした脅威が、そもそも軍事的に存在することを声高に認めるなら、日本において、原発の存在に整合性はありません。原発というものそのものが、簡単なミサイル攻撃で、あからさまな標的になるからです。これは核爆弾の投下よりも、さらに効率的に、被害を拡大させるように、なるものです。ミサイル1発で原発を攻撃すれば、日本を地球上から消し去れる的な発言を、かつて朝鮮労働党の幹部がしたこともありました。僕は、核の平和利用というフレーズそのものが、完全なまやかしだったのだろうと思います。この壮大な(でも面白くない)フィクションを戦後七十年近く続けた結果が今の日本です。

 軍事的に思考すると、核兵器の対抗措置として、いつでも核武装できるシグナルとして、原発を有する意味はありません。そんなもの間に合わないし、標的となるだけ。昔の自民党政権幹部の、超古くて、ダサイ妄想です。どうしても必要で持つというなら、兵器として核を保有するしか意味はありません。それも、対抗措置として機能するとは、僕には到底思えません。頭の中の妄想です。相手の訳の分からない妄想に呼応して、対抗的に妄想を現実化して、核武装すると、違うトラブルを招くだけです。こんなものを本気で考えている人たちは、ただ端に狂っていますし、それを追随するメディアは、実はさらに狂っています。

 そして、反核団体が、軍事にしか反対せず、反原発にきちんと取り組まなかったことは、日本の平和運動の大半が欺瞞に満ちていて、その病巣がどこまでも拡がっていることも示唆しました。

 この核実験は、北朝鮮の病をさらに浮き彫りにしましたが、返す刀で、私たち日本の病もさらに浮き彫りにしています。北の地下核実験も許されませんが、東京には、恐らくこの核実験の影響は、ほぼ皆無で、そんなものとは比較にならない、大量の放射性物質が、あなたの生活を取り囲んでいるままです。

しかし、北からの放射性物質が来ていないのか計測を進めていると声高にニュースは伝えます。


ギャグにもなりません。

 

 福島市に今もいらっしゃる、20代の若い男性とお話しいたしました。ふつうに会社で働かれています。ご自身も、心臓の痛みや紫斑がでるなどの身体症状があり、懸念が続いておられるということです。家族や同僚友人にも、生理の異常や首のリンパ異常、甲状腺手術さらにさまざま疾病の報告が身のまわりで相次いでいるということです。20代女性で急性のがんで亡くなられた方も、ご友人にいるそうです。

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福島市在住20代後半の男です。

半年前から心臓が痛く、動悸、ふらつき、血圧が高くなり病院で診察しました。自律神経失調症とのことでした。今もまだ心臓が痛く、体を動かしたり心臓付近を押すと痛みが増します。夜中に呼吸が苦しくなり目覚めた事もありました。最近は頻脈もでて不安です。セシウムが心臓にたまりやすいと知っていたのでそれではないかと心配しております。

ほかにもふくらはぎに紫斑(事故半年から一年ほどで消えました)、爪の変形、目の充血、肌の乾燥(老化にも見えます)、口内の皮が剥け出血(治りました)、最近は慢性的な肩こりで週一で整体に通っております。そして去年の夏甲状腺をエコー検査したらのう胞(6mm)がみつかりました。

家族にも症状がでました。姉は夜中に生理で大量出血、首のリンパの異常。母は急性の甲状腺の病気(治りました)、首にしこり(治りました)、そしてめまい、吐き気、動悸ひどくなりました。 

まわりでもいろいろありました。事故後一年ぐらいの出来事です。会社の人間三人が首のリンパの異常で治療、同じく会社の後輩甲状腺の手術(十代)、会社先輩内蔵が痛いとうずくまり早退(本人は食欲が減退し自分は死ぬんじゃないかと言っていました)、会社先輩ふとともに大きい腫れ物ができ破裂出血し病院で治療。

それとここ半年の出来事ですが会社上司(五十代)突然胸が苦しくなりその場にうずくまり早退、彼女の知人(二十代)が急性のがんで亡くなる、友人の祖父亡くなる、友人の父脳梗塞、近所の老人亡くなる、母以前あっためまいがさらにひどくなり入院。メニエール病とのことでした。

また救急車のサイレンもよく聞くようになりました。事故以前ではあまり見かけることがなく救急車が通ると「なんだろう?」気にかけました。今ではほぼ毎日のように救急車を見かけるので慣れて気にかけません。事故以前は週一回見るか見ないかだったと思います。

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 昨日の記事で、「水」について、十分に、みなさんに、ご理解を頂けていないようなので、書いておきます。首都圏の水道に関しては、とくに西側の水道について、僕は多少は楽観的な立場をとっていました。吸気は厳しいが、水道水のシステムが厳しいほどではないと。要は飲料水をペットボトルなどでしのげば、基本は何とかなるだろうと。

 しかし、きのう伝えたのは、首都圏西部でも、浄水を作る大きな水道システムが、放射性物質の除去という試みを続けることに、大きな障害が立ちはだかっているということです。最低限、飲めるようにしたと国が考える水を作る作業自体が、現行の法規や経済システムの中で、ずっとうまく続くのだろうかということを、僕には疑うような状況になっているということです。

 僕はこれまでのようなレベルで首都圏での水道水供給システムが、十分に機能できなくなることをリスク管理上、想定し始めています。

「水がなんとかならなかったら、避難する。山梨とかに。水が大丈夫かどうかだと思う。水がだめなら、全部無理になるから」、そう、貴女は言いました。

 この場合には、たぶん、「水」にわかる形でセシウムが出続けるのかどうかを示唆したのだと思いますし、そうしたことがないように、水道水の供給システムが続くのかどうかという意味だったと思います。

 表面上、それはクリアしているかのように見えていました。

 しかし、セシウム汚染された浄水土の大量発生が、おき続けているとなると、貴女の見立て以上に、水道供給の安全なシステム運営は成立しにくくなっている環境が垣間見得るのは、2013年の2月の日本です。

 そして、その供給されている「水」は、無理やり放射性物質の濁りを取り除いたもの。汚染レベルが極めて低いとは言え、3.11前の水道水と比べると、入っている放射性物質の量は一桁違いではきかないと僕は思います。セシウム以外の核種も考えれば。

 そうすると、国が安全と称する現在の水道水も、10年、20年という月日で使い続けた場合の不安は拭い去ることもできません。

 この大量の浄水発生土の話は、そうした「水」に纏わる首都圏の限界を露呈したと僕には思えますし、システムの話だから根が深いです。

 要は、関東の山が汚染されていて、その山からの「水」なんて汚染されているから、濾過して誤魔化して飲むしかないが、汚染土が尋常でないから、対応不全になりかねないんだということです。

 そして、これは、甲信越にとっても水源の問題があるエリアでは、同じ剣が峰に立たされることになります。長野の東信、さらに新潟には、特に厳しい話と思います。中心的な河川の源流がやられている場合が多いからです。

 貴女は「水」をどう考えますか?

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健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。

 

   僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。

 

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。

 


 

 3/2(土)木下黄太講演IN京都 

「大阪ガレキ焼却と近畿の放射能防御」 

申込はこくちーず⇒http://kokucheese.com/event/index/74941/

昨今、気になる放射能の問題を、情報満載で2時間たっぷり語ります。 

2部制。第1部は放射能関連情報を日本で最も精査している木下黄太の講演会。 

大阪市で強硬に進められた被災地瓦礫の受け入れ。大阪市内はもとより、近隣の府県での影響はどの範囲まで及ぶのでしょうか?健康被害の懸念は? 

近畿の汚染食品の流通の問題に、がれきの焼却による水や食品の放射能の汚染はプラスされるのでしょうか? 

首都圏の放射能汚染の状況と、双都構想の浮上を踏まえて、京都の役割はいかなるものになるでしょうか。 

第2部は、放射能汚染問題に詳しいサプライズゲストをお呼びしてのトークセッション。必見です!!! 

日時:2013年3月2日(土) 

18:00開場 
18:30開演 

 

ひとまち交流館 大会議室
(京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1 )

 

 

 

*参加費:おひとり(中学生以上)1000円。当日お支払いください。なるべく、お釣りのいらないようにお願いします。

 

 

 

*全席自由。 

 

第1部 18:30~19:20 木下黄太講演 

休憩 19:20~19:30 

第2部 19:30~20:30 サプライズゲストを交えてのトークショー 

 

*託児はありません。乳幼児をお連れのお客様は、会場に託児スペースを設けます。お申し込みの際にその旨、お伝えください。

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三条市と柏崎市のガレキ本格受け入れについて、新潟県の泉田知事の公式コメントです。

 

放射性物質の管理についての知事コメント

 

 

 

2013年02月12日

 

 三条市と柏崎市において、本日から震災がれきを本格受入し、焼却灰(飛灰)をそれぞれの市の最終処分場に埋却するとお聞きしました。
 震災がれき処理は復興に重要であると認識しておりますが、両市が進めていることは、被災地支援に名を借りて放射能管理の基準を緩和することにほかなりません。
 放射能管理については、県民の皆様の安全を第一に対応すべきであり、従前よりも放射性物質の規制が緩和され、原子力発電所構内よりその敷地外での取り扱いが緩くなることを懸念します。本県において、放射性物質の規制を原発事故以前より緩和する理由はなく、人知を尽くして管理することが重要です。放射能の管理については、水俣病等の歴史の教訓に学ぶ必要があります。
 低線量被ばくが健康に影響するとのチェルノブイリ追跡研究も報告されています。
 このまま、焼却灰(飛灰)をずさんな管理で埋却を進めることは、将来の世代への犯罪行為と言わざるを得ません。市民の安全を守るという本来の市長の任務に立って行動されることを期待します。