私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

ぶんぶく茶釜

2008-04-22 20:16:08 | ひとり独り言
仕事の都合で、静岡県熱海市に行く事になり、今週は、殆ど熱海にいる事になってしまった。いつも出張に行くと何か旨い物を食べようなどと思うのだが、坂の多い町(殆どが坂道)で行動するには、あまりにも地理に不案内だった。昼食時になり、現場近くにあった定食やで昼食を取る事にしたのだが、入った瞬間に、嫌な予感がした。

奥の席に着き、ランチメニューを見るとイカフライ定食、マグロ丼、生姜焼き定食などもっともらしい名前が並び、一番下に金額が明記されていて、どれも500円。(えっ?)更にコーヒー付なのだ。(ドンビキ) 4人連れで入ったので、一人だけ出ることも出来ず、仕方なく生姜焼き定食にしようとしたら、4人共同じ生姜焼き定食を選んでいた。じゃあ、生姜焼き定食を四つと注文すると、主人が「あるかなあ~」などと言い始めた。結局、生姜焼き定食は三つしかなく、一人はイカフライ定食にする事になった。

暫くすると、奥さんが手伝いに現れたのだが、彼女はひどく機嫌が悪く、しかも無愛想だった。箸や漬物をテーブルに並べるのだが、全ての場所が決まっているらしく、かなり几帳面に並べていくのだった。少しでも移動させると、テーブルの近くを通るたびに元の場所に戻された仕舞うのだった。その様子を見て、彼女が気に入るように、料理が出揃うまで動かさないように注意をしていた。
常連さんが、来ると彼女は「今日は、団体さんが来て、生姜焼き定食は無いよ。うちに団体さんが来る事は、滅多に無いけど、今日は大忙しだよ」と、店中に聞こえるように言うのだった。元々、そんなに大きな店じゃないから普通に喋っても聞こえるのだが、彼女の地声は大きいのだった。

コーヒーが50円として、実質450円の生姜焼き定食は、値段の割には、美味しかった。一人が食べ終わるのを見つけるや否や、皿を片付け始め、「コーヒーは、ホット?アイス?」と彼女が聞くのだった。聞かれた者が「ホット」と言うので、「じゃあ、こっちはアイスにして」と頼むと、「コーヒーの注文は食べ終わってからにして!」とばっさり斬られ、気まずい沈黙がテーブルに漂っていた。
食べ終わったのでアイスコーヒーを頼むと、一人が「要らない」と言い始め、彼女の機嫌を損ねてしまった。でも、彼女にとって仕事の減ることは、歓迎のようだった。

ホットコーヒーは、多分暖め返しだろうと思ったので、アイスコーヒーにしたのだが、カップには氷が入っていた。「お主、できるな~」などと思いながら、常温に保管されていた、アイスコーヒーとやらを飲む事にするのだった。(写真)


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする