塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

フェラーリとバルセロナには官能があるのか

2022-07-01 18:24:00 | 日記
 フェラーリに身を委ねた運転手は、快楽の中の快楽を全身で味わえると言います。

 徳大寺有恒によればジョルジュ・バタイユが記した「エロティシズム」という作品の中で

 「エロティシズムとは死までに高められた生の高揚である」

 と語り、フェラーリが醸し出す官能性は(車に関してはご法度である)死と同様であると言うのです。

 僕は軽自動車しか所有したことがありませんし、フェラーリのような大型車を運転できる技量も財産もありません。

 ただ、フェラーリの所有者がブランドを入手するだけでなく、官能を所有したい、味わいたいと思う気持ちは何となく理解できます。

 それはサッカーでいえば

 中村俊輔に代表されるフリーキックの名手が描く、ボールの軌道を追う際の快感 
 レオ・メッシのような卓越した名手が、鮮やかなドリブルで守備陣を翻弄し、得点を決めた瞬間を目撃した際の快感
 ジャンルイジ。ブフォンに代表される、素晴らしいGKがPKを止め仲間から祝福される事を目撃した際の快感

 などがそうではなかろうか、と思うためです。

 その究極がヨハン・クライフとFCバルセロナなのでしょう。

 グアルディオラですら棚上げした3-4-3を駆使し、あまりに華麗で結果に結び付く展開にファンは酔いしれ、クラブの会長ヌニェスはクライフに嫉妬し、息子のジョルディと共に1996年に追い出すことを画策したほどです。

 有機的なオフェンス・トライアングル
 GKのスビサレータとMFのグアルディオラに代表される国産選手とロマーリオに代表される外国籍選手の絶妙な配置
 1-0で勝つな、4-5で敗れることを覚えろというクライフの教え

 恐らく1990年前半のカンプノウは、これらの要素が官能となってファンに押し寄せたのではないでしょうか。

 ただ、クライフの人間性はロマーリオもストイチコフも鮮やかなまでに「クソ以外の何物でもない」と言い切るほどですから、官能の裏には結果が出ている間という問題が潜んでいた形でしょうか。
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太陽光線が毎日きついですね

2022-07-01 17:08:13 | 日記
 日本全国、強烈な太陽の日差しで皆疲れています。

 何となくアルベール・カミュの代表作である「異邦人」を思い出させますが、そのアルジェリア代表を2014年ワールドカップで躍進させたことが、ヴァイド・ハリルホジッチ招聘の決め手でした。

 ハリルホジッチはクラブではパリ・サンジェルマン、代表ではコートジボワールとフランスに縁のある存在が常に身近という印象があります。

 一見日本とフランスは疎遠という気もしますが

 1・ルイ・ヴィトンやセリーヌなど、フランスのメゾンは日本人の羨望である
 2・浮世絵、藤田嗣治など日本の芸術を欧州で最初に評価したのはフランス

 という観点があると思うんですよね。

 フィリップ・トルシエもそうでしたが、ヴァイド・ハリルホジッチもどことなく威圧的という印象が強かったのは、日本人はまず自己主張をするのではなく、目上の存在には敬意を払うという感覚を持つことを知らなかったためかもしれません。

 また(僕の推測ですが)日本サッカー協会は今も昔もどことなくお役所的空気であり、両者をそれを刷新したいと考えたのでしょうか。

 ヴァイド・ハリルホジッチはモロッコ代表でもディナモ・ザグレブでも結果的に喧嘩別れしていますが、それはある意味で信念の人であり、自分を捻じ曲げる、らしさを失うならば解雇された方がよほど都合がよいと感じるためではないか、と思うのです。

 カルロ・アンチェロッティがACミラン在籍時、シルヒオ・ベルルスコーニから必要としない戦力を、続々とあてがわれ4-3-1-2,4-3-2-1など敷いた布陣にケチと付けられても飄々としていた態度は大きく異なります。

 どちらの方法論が最適かという形ではなく、むしろ長い物にまかれなくとも生きていけるという点でいえば、ヴァイド・ハリルホジッチの方法論も捨てがたいという見解は成立するようには感じます。
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ヴィッセル神戸、橋本拳人の契約を延長へ

2022-07-01 16:51:33 | 日記
 残留への希望は身内にあった、ということでしょうか。

 ヴィッセル神戸は今年3月に加入した日本代表の橋本拳人の契約延長を発表しました。

 既にモンテネグロ代表ムゴシャを仁川ユナイテッドから獲得し、最前線の補強の乗り出したわけですが、橋本の残留で中盤センターでのフィルターが強固になれば、GKと最終ラインにかかる負荷はずいぶんんと軽減されるとは思います。

 ただヴィッセル神戸のファンは、これらの補強を冷めた視線で見つめているかもしれません。

 監督の解雇を決断した永井秀樹GM
 ではミゲル・アンヘル・ロティーナ氏に委ねたあなたも、クラブを去るべきではありませんか
 どうしてあなたはとどまっているのですか

 という疑問はあるとおもんですよね。

 永井GMは東京ヴェルディの指揮官時代、選手に高圧的な態度を取ったという点が浮き彫りとなり、ヴィッセル神戸に移籍する際もファンから疑問視する声が浮上しました。

 その人間性はともかく、GMとして獲得してきた選手の費用対効果や度重なる監督交代を考慮しますと、監督の交代が相次げばさすがにGMの手腕は疑問視されると感じますが、実際はどうでしょうか。

 ヴィッセル神戸が仮にJ2降格したとしましょう。

 マスメディアがやり玉に挙げるのは、恐らく総年俸の高さと選手の知名度の高さによると思いますが、むしろ杉山茂樹が既に指摘している

 FCバルセロナを目指す姿が既に崩壊している
 ファン・マヌエル・リージョ、トルステン・フィンクと去っていった外国籍指揮官の不可解な辞任劇

 が背景にはあります。

 本家のFCバルセロナも自身の存在意義を問い直している今、分家となる神戸も自分の立ち地位を模索している気がします。
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久保建英、新天地はレアル・ソシエダードか

2022-07-01 14:41:22 | 日記
 久保建英は新シーズンをレアル・ソシエダードで迎えるのでしょうか。

 ソシエダードは2002-03シーズン、フランスから招聘(FCナント)した指揮官レイモン・ドヌエの下、ラ・リーガで2位に入り、若き日のシャビ、アロンソが在籍していたことでも知られています。

 同じくレアル・マドリードからレンタルで移籍していたノルウエー代表のマルティン・ウーデゴールは、現在アーセナルに完全移籍で活躍していますが、お隣のアスレチック・ビルバオとは異なり、レアル、ソシエダードは海外選手にも門戸を開いています。

 アスレチック・ビルバオは基本、クラブがあるバスクに縁ある選手だけでクラブを構成し、アンブロやニューバランスとジャージ・スポンサーに変更はあっても、決して胸スポンサーには頼らないという決断をしてきた、ある意味世俗から離れたクラブです。

 だからこそソシエダードとの違いが鮮明になるのでしょうが。

 ですからレアル、ソシエダードが久保建英を加入させることに、道義的な反目はなく僕はこのまま在籍すると思いますが、レアル・マドリードは現在同様に彼の保有権は維持したいと考えている模様で、この点がソシエダード移籍を拒んでいます。

 ソシエダード側はこの日本代表を完全移籍で加入させたい様子で、それだけ久保の力を買っている事になるのでしょうか。

 ラ・リーガは過去、日本代表選手との相性の悪さが強調をされていましたが近年その印象が減少しています。

 久保は既にスペイン語が卓越していますし、恐らくバスクには固有の表現方法がカタルーニャ同様にあると思いますが、すぐに覚えることが可能と感じます。

 日本代表とクラブを今後も掛け持ちになるのであれば、レアル・ソシエダードへの転籍は、決して悪い話ではないと思いますが、それは単純に信頼の問題だけでなく、重圧が当然低いというクラブ環境の話でもあるわけですが。
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AC長野パルセイロ・レディース、来季はペナルティが復帰します

2022-07-01 14:27:03 | 日記
 AC長野パルセイロ・レディースは2022-23シーズンより、テクニカル・スポンサーがXガールから、ペナルティに変更になることを本日表明しました。

 この変更声明文を見て、僕は「ベガルタマイナビ仙台レディース」「ジェフ千葉レディース」長野パルセイロ・レディース同様に、2021-22シーズンをXガールの支援を受けたクラブの公式ホームページを閲覧しましたが、スポンサー変更の記事は見当たりません。

 昨年より始まったWEリーグでは、多くのクラブがXガールからジャージの提供を受けており、僕は勝手に複数年契約だと思っていたのです。

 ただ、長野パルセイロがわずか1年で契約を変更したということは

 1・ペナルティとクラブが解除金を用意し、Xガール側に支払った
 2・Xガールはアスレチックの世界に飛び込んだばかりであり、機能面で至らない面があった
 3・これ以外の理由が何かある

 という疑問が脳裏に浮かびました。

 ちなみに伊賀くノ一FCはガビック、INAC神戸はヒュンメルと契約していますが、恐らく更新すると思います。

 また日本代表の中島依美はクラブを昨日付けで退団したとあり、AC長野パルセイロのように新規加入選手と既存選手が若い世代が多いクラブには、最適の選手が移籍市場に出る形になります。

 獲得に手を挙げるクラブ、きっと多いはずですが長野パルセイロはどうでしょうか。

 ちなみにペナルティはブラジル本社から、日本展開のウインスポーツが商標権を得て活動している「プライベートブランド」になるのでしょうか。

 だからこそブラジル本国に意見を通さなくてよい、迅速な製品政策が可能なのですね。
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