塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手たちの背中にみる小売価格の在り方

2018-04-15 00:18:09 | 日記
 米国ではアスリートが自分の意思でブランド契約、もしくはシューズ会社を立ち上げることがあります。

 ヒューストン・ロケッツで1994、95年の2季連続NBA王者に輝いたハキーム・オラジュワンは、低所得の子供たちが気軽に買える靴を売りたい、という目的でスポルディングと契約します。

 日本での小売価格は9800円ですが、これは関税も影響しているはずですから、米国では50ドルから70ドル程度だったと推測します。

 またデビュー当時はAND1と契約していたステッフォン・マーブリーは、オラジュワンを超える企画を提供します。

 それはスターブリーという自身の名前を付けたシューズブランドを生み出し、小売価格を日本円で1980円に設定するという代物です。

 スポルディングが老舗であり、バスケットと野球で果たして貢献は日本でも知られています。

 つまり製品づくりのノウハウが蓄積されていますが、スターブリーは価格は評価されたものの

 「プロが履くレベルにあるのだろうか」
 「耐久性や品質は大丈夫か」

 という疑念があったことも事実です。

 しかし、NBAを代表する名手たちが小売り価格をこれほど気にするのは、彼らが黒人であり自分たちが高い報酬を得られたかたには、周囲に配慮が必要と考えたためのものでした。

 ファン・ヴェロンが父ラモン・ヴェロンが活躍したエスストディアンデスに2009年入団し、コパ・リベルタドーレスで優勝する快挙を果たした事は有名です。

 また、彼は自身の報酬を減額しながら、ユースの育成の尽力をつくすなど、ファンから常に讃えられる存在です。

 スペイン代表ではファン・マタが遠征時、スタッフに協力して率先的に鞄を動かすなど、感謝されている様子が「フットボール・ウエブマガジン」に掲載されています。

 フットボール・ウエブマガジンでは、セビージャをサポートするニューバランスが、限定6000着ではあるものの国王杯のジャージを6000円台で販売する事が記されています。

 これは来季、ナイキに鞍替えするという事実の信ぴょう性が高まる生地ですが、ニューバランスにとってはこの価格設定はファンに喜んで欲しいという気持ちの表れではないでしょうか。
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人道的支援という言葉の背後にあるであろう姿

2018-04-15 00:04:08 | 日記
 僕は今月、2冊英語教材を新調しました。

 一冊は旺文社から刊行されている、英検準一級用の問題集、もう一冊はプレジデント4月16号「たった1日、たった3語で話せる英語の学び方」であり、どちらも重宝しています。

 ただ、今はプレジデントに掲載される、福島県浪江町の今が語られていることに購入してよかった、という気持ちがあります。

 これは復興や現状を語るのではなく、

 「東日本大震災から7年、被災地現地レポート」

 という日本赤十字社からの視点から記事が執筆され、住む人々の心情が語られています。
 
 特に牛300頭を飼育している吉沢正己さん64歳が語る口調は、本当に痛々しく、牛も人間もペットも命は等しいと思いたいが、実際はそうではない現状を物語っています。

 この地に福島ユナイテッドといわきFCという、2つクラブが存在することは今後、福島県の歩みにどう影響するでしょうか。

 長野県内でも、いっそのことパルセイロと山雅が合併すれば

 1・長野県全体で支援できる
 2・スタジアムの建設費用が節約でき、集客力も増すのではないか

 という話し合いが過去にあったはずですが、それでも両クラブがあゆむ道は別々にある。

 クラブもファンも選手も、皆がそう感じました。

 いわきFCも福島ユナイテッドも、描く姿に共通点はあるのでしょうが、方法論が異なる、だからこそいわきFCは後発として誕生したと僕は考えています。

 痛手を味わった都市に根付くことは、僕のような部外者が簡単に語れる事ではありません。

 Ⅴ・ファーレンとユナイテッドの両クラブをヒュンメルが支援しているのも当然と思いますが、人道的支援という言葉があるうちは、世界中の諸問題が解決していないことを意味する。

 これもまた確かなことでしょうね。
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