キリン、日本代表を支援して４０年の節目を迎える

　日本代表対ヴェトナム代表の中継ＣＭの中に、キリンビールの物がありましたね。

　キリンビールが日本代表を支援したのが１９７８年で今年は４０周年という年であり、同時にワールドカップ・ロシア大会があります。

　キリンの意図ではないのでしょうが、ＣＭ上では荒ぶる波の中で船が航海をする、乗組員が無事で目的地に到着するには、皆の覚悟と同じ目的意識を持たねば意味がない、という形で、なんだか今の代表がはた目からも

　「てんでんばらばら」
　「ファンもメディアも選手も指揮官も、同じ目標（僕は１６強進出が目標と感じています）を夢見ているか」

　という点で疑問符がつくのでしょう。

　アサヒビール、ブルックス・ブラザーズ、エネオスが野球日本代表　
　カンタベリー、大正製薬がラグビー日本代表

　各競技における日本代表の公式スポンサーが選手と共に歩むように、その先鞭を付けているのも日本代表ではないでしょうか。

　キリンビールと言えば日本代表、という形で是非ともキリンで働きたいという学生は多いと思いますし、背広好きならばやはりダンヒルのスーツは憧れですよね。

　代表の成績が好調だと、アウディのディーラーも活気づくと聞きましたし、結局どこかで皆が

　「日本代表の戦績」
　「監督がどの選手を先行するのか」

　は気になっているはずです。

　確かに現在の代表には、過去のキングやカリオカ、中田や中村のような、ファンがこの選手こそ代表の顔、という存在が見当たりませんが、それは監督が特定の選手だけに重圧がかかることを分散している、と言う見方もできます。

　ハリルホジッチ監督が２３名の代表選手を発表したとき、どよめきが起きるとすれば大物が落選したことを意味しますが。

２０１８年春、なでしこジャパントピックス

　トピックスその１

　ヨルダンの首都アンマンで開催中の女子アジアカップ、日本代表がベトナム代表を４－０で下し、まずは幸先の良い結果となりました。

　彼女たちの胸には前回王者の証である金色のワッペンが、胸元に誇り高く輝いていましたね。

　男子も２０１５年アジアカップの際は、同様に金色のワッペンと共に戦いましたが、８強でUAEに敗れ、アギレ政権の終焉と共に各紙がこぞってハリルホジッチ体制を批判的に見るまでになりました。

　なでしこには是非アジア王者の座を防衛してもらい、次回のアジアカップでも金色の誇りを見せてほしいものです。

　トピックスその２

　余り語られることがありませんが、熊谷が女子版チャンピオンズ・リーグで欧州王者に２度輝き、欧州各国から敬愛の念を得ていることは、もっと評価されてよいのに、と思います。

　永里がポツダム在籍時、同様に優勝の経験をもちますが

　宮間あや　アジアMVP
　澤穂希　バロンドール受賞

　というように、日本代表の選手たちが個人で受賞している賞も多く、川澄はシアトルでリーグのアシスト王と聞きました。

　男子も香川と岡崎がプレミアで、長谷部がブンデスリーガでリーグ優勝を経験し、本田はクラブ・ワールドカップで世界一を目指し、長友はコパ・イタリアで勝利を味わいました。

　彼らの優勝、活躍は大きく報道されますが、女子選手の活躍の報道、もっと目立ってよいのではないでしょうか。

　トピックスその３

　２０１５年アジアカップとワールドカップで抜群の成績を残したライト・フルバックの有吉が、大怪我を克服し再び代表での活躍が期待されています。

　当時、彼女はベレーザでの練習をスポーツジムでの掛け持ちの様子が紹介されましたが、同じベレーザで得点王の田中も、同様にジムで働いているんですよね。

　彼女たちがプロとして

　常にサッカーだけで生活できる住環境
　ジェフからレッズに移籍した菅沢のように、得点王経験者が移籍してもさほど話題にならない現状

　をどうすればよいのか、プロ契約を増加させてゆく形を皆で考えていきたいですね。