塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

天皇杯の面白みとリスク

2017-06-22 01:35:25 | 日記
 今、FC東京の掲示板を拝見しましたら、もう怒りの意見しか確認できません。

 一方、勝利したパルセイロの株は急上昇で、これがカップ戦における勝者と敗者の明暗というわけです。

 ただ、このアマチュアやプロではあるが1部リーグのクラブではない存在が、1部リーグ所属クラブと戦えるという発想が素晴らしいですよね。

 確かに現在のJ1は、まもなく来日するポドルスキ以外では、知名度の高い外国籍選手はいませんし、観客動員やニュースの扱いではまだまだプロ野球にかないません。

 しかし、他の競技で同じ土俵でプロとアマが戦い、雌雄を決するという発想はあるでしょうか。

 例えば野球で6大学野球の王者が、公式戦でプロを戦えるかと言えば、それは絶対にありませんし、学生がプロと戦うにはドラフトで指名し、自分のプロになるしか方法は無いですよね。

 言い換えれば、パルセイロも将来上のカテゴリーに昇格し、天皇杯でアマチュアクラブに敗れたならば、昨晩のFC東京のように

 ファンから容赦のない叱責
 最悪、監督のクビが飛ぶ

 というリスクを背負うわけです。

 日本人は柔道や大相撲の例でもわかるように、小さい存在が大きい存在を打ち負かす光景が大好きです。

 大相撲で舞の海関が大人気だったのは、多彩な技を持っていただけでなく、小兵力士だったことも関係しているはずです。

 パルセイロが次戦のファジアーノ岡山にも勝利し、更に戦える機会があれば選手の経験値は非常に大きくなります。

 一方で将来、自分たちが敗戦した場合、眼前の光景が待っていることも、瞼に刻む必要があります。
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パルセイロの天皇杯はまだまだ続く

2017-06-22 01:16:54 | 日記
 明さんこと明神は、昨夜勝利したFC東京戦にどんな気持ちを抱いたでしょうか。

 昨年在籍した名古屋グランパスはパルセイロに2回戦で敗れる
 今季はそのパルセイロに移籍し、FC東京をPK戦で破る

 格下が格上を破った際は、どちらの側からしても大きなニュースになりましたが、3部のリーグに移籍したことを思うと、天皇杯でのやりがいを見出したかもしれません。

 パルセイロは過去、伊東、橋本という代表経験者を獲得してきました。

 それは彼らが蓄えてきた場数が、昇格レースに必ず活かせると思ったためですが、年齢のことや戦術とのかみ合いも含めて、思うようにいきませんでした。

 橋本はそのプレイぶりが長野でも評判でしたが、在籍期間は半年、今季はヴェルディでプレイしているように、長期的視野での補強とはいきませんでした。

 それでも明神はテレビ出演も精力的にこなし、クラブがJ2を目指していることを強く認識しています。

 天皇杯はJ3のクラブが全国に名前を売る、最高の機会です。

 一方で懸念材料としては

 選手たちが天皇杯との掛け持ちで疲弊してしまう
 監督はどの程度、ターンオーバーすべきか
 昇格を見据えた場合、天皇杯は思い切って実験場にすべきではないか

 というものです。

 つまり故障明けの選手やリーグ戦で出番のない選手を活用するための機会が天皇杯、というとらえ方が現実的でしょうが、勝てば新しいスポンサーの獲得、メディアの関心が集まる、という利点もあります。

 浅野監督は今、日程を見ながら嬉しい悲鳴を挙げているのかもしれません。
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