「スピリチュアリズム」(心霊主義)について、これまで三度にわたってお伝えしてきました。スピリチュアリズムの運動は、150年前から始まった天上界の計画なのであり、これによって人々の霊的なものに対する精神的土壌が耕されてきたが、その頂点として、現代における幸福の科学が始まった、というのが前回までの話でした。では、その幸福の科学とはなんなのだろうか、というあたりについて説き明かされる、今日はその第四弾になります。
幸福の科学の大川隆法先生は、『神秘の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
東南アジアの小乗仏教では、「釈尊入滅後二千五百年」という記念の年に当たる一九五六年に、盛大に法要を行いました。この時期あたりが一つの境目と考えてよいのです。占星術でも、一九五六年は「宝瓶宮の時代」(アクエリアスの時代)が始まる年なのですが、これは霊的な世紀の始まりを意味しているのです。
かくして、一九五六年が一つの大きなターニングポイントだったので、この時期を選んで、私は地上に生まれてきました。(中略)
霊的な普及活動の開始の年は一九八一年に定められていました。(中略)ただ、現実には、一九八〇年代の後半になっても、まだまだ力が充分ではなかったので、非常に焦りもし、大変でもありました。しかし、何とか、二十世紀中に、幸福の科学という存在を世の中に示し、新しい教えをかなりの人に普及することができました。(中略)
私の教えの内容を見れば分かるように、今回の私の使命は幾つかありますが、大きく見ると、仏陀とキリスト(救世主)の両方を備えていることが明らかです。仏教の「悟りの教え」もあります。それから、イエスのほうの「愛の教え」も非常に強く出てきています。これも、予定してのことなのです。
「エル・カンターレという存在を、どのように表現するか」と考えた場合、「要するに、仏陀とキリストを併せた存在である」と理解してもらえばよいわけです。「法、真理を指し示す存在」と、「イエス的な愛の教え、救済の教えを説く存在」という、この両方を強く打ち出してきています。
これ以外にも、ギリシャのヘルメスの「発展・繁栄の思想」を、近現代的なものとして再現して出している面もあります。ヘルメス的な「発展・繁栄の法」も、当会では強い底力になっているでしょう。
ただ、おそらく、外から見ると、「悟りと愛」が非常に強く出ているように見えると思うのです。(中略)教えとしては、仏陀とキリストの両面を強く出してきています。これが何を意味しているかは明らかでしょう。
キリスト教徒たちは、二十世紀末というものを、一つの「時代の境目」と捉えていました。ノストラダムス(一五〇三~一五六六)の予言もあったので、「世紀末に、大きな危機の時代が来るだろう」と、キリスト教徒は強く思っていたはずです。
この意味で、「メシア(救世主)降臨」を告げる宗教も、あちこちにありました。これはキリスト教系の宗教にもかなり多いのです。(中略)
実は、キリスト教徒たちには、「救世主は、時代の終わり、人類の終わりのような局面でなければ出てこないから、それは大変なことだ」という意識があります。(中略)「『最後の審判』と一体化して、救世主の降臨があるのだろう」と見ている人は数多くいます。「最後の審判」は、実際には霊界での物語なのですが、それをこの世の問題だと思っている人は、かなり多いのです。
そこで、今回は、「東洋世界と西洋世界の両方を橋渡ししながら救っていく」という救済計画、そういう時期を見計らっての計画だったのです。(中略)このような計画の下に、過去百五十年間のいろいろな積み重ねがあって、現在まで来ているのです。
(185~191ページ)
大川隆法先生は、なぜ、1956年に生まれられたのか。
なぜ、1981年に大悟されたのか。
幸福の科学の教えは、なぜ、「悟りの教え」と「愛の教え」が強く全面に出ているのか──。
要するに、大川隆法先生は天上界で、仏陀(釈尊)入滅2500年にして、霊的な世紀の始まりの年、1956年に再誕し、仏教的な教えとキリスト教的な教えを全面に出すことで、東洋世界と西洋世界の両方を橋渡ししながら人類の魂を救済する計画をたてた。
そして、霊的な普及活動の開始の年と定められていた1981年に大悟された。
ここに至るまで、150年にわたるスピリチュアリズムの運動によって露払いがなされた上で、現代日本において、予定どおり、幸福の科学の運動を開始されたって。
なんて壮大なストーリーなんでしょうか。
こんな話が、一つのエピソードとしてさりげなく語られるという事実そのものが、幸福の科学の教えの凄さ(その高さや広大さ)を、端的に示してるのだと私は思っているのです。
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『神秘の法』
大川隆法著 |
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