人間には、前世のカルマってのがあるんでしょ。それって、生まれて来たときから持ってるってことじゃない。もう自分じゃ、どうしようもないんじゃないの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『宗教選択の時代』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
昔話やおとぎ噺のように聞こえることもあるでしょうが、人間は実際に何度も何度も生まれ変わりをしています。そして、今回の人生の総決算が、結局は、来世でみなさんが、どういう立場でどういう人生を歩まれるか、ということのすべてにかかっているのです。
今世、頭が悪いことを嘆いている方も大勢いると思います。それには二つの原因があります。一つは、前世で勉強しなかったことです。もう一つは、前世で頭が良すぎて、他人をばかにしすぎたことです。こういう原因によって、今世、頭が悪いことさえあります。それは、考えてみれば思いあたる方もいるかもしれません。
このように、いろいろな経験が積み重なって、現在のみなさんがあるのです。それを知ってしまうと、次に、ではどうすればよいのかという問題になります。
過去世そのものを変えることはできません。また、生まれてから現在までの何十年間の人生そのもの、すでに過ぎたものを変えることはできません。それは反省あるのみです。反省する以外に、もう手立てはありません。
しかし、現在からのちは、まだ変えることができます。変更が可能なのです。残りの時間が長い人も短い人もいるでしょうが、しかし、現在からのちの時間は変えることができます。それが、来世以降のみなさんの人生を決めるのです。
来世、たとえば自分は、理想的なこういう環境のこういう人間になって、こういう幸福な生活を送りたいと思っても、今世持ち還った宿題がありますから、その宿題の部分は、来世の生まれ変わりのどこかに必ず出てくるのです。それから逃れることはできないのです。そこで、次の人生において、また同じような失敗をするというようなことが、くり返し起きてきます。
その事実を知ったならば、みなさんにできることは、「現在ただいまの自分を変え、これからのちの人生を変えていくこと」、これしかないのです。
そのためには、どうしたらよいのでしょうか。基本的には、すでに自分がなした悪、間違い、罪に関しては、やはり悔い改めること、反省することです。これしかありません。そして、すでに播いた悪の種があったら、これが大きくならないように押しとどめることが大事です。
すでにそういう悪い種を播いた方がいるでしょう。しかし、その悪い種がまだ実ってはいない、ということもあるでしょう。すでに悪い習慣、悪い仕事、悪い考え方、悪い行動でもって、次なる悪の種を播いた方がいるはずですが、これが成長しないように押しとどめることは可能です。未来に生じないように、それを止めてしまうことです。
さらには、善の種、善きことの種を、いま播くことが大事です。善きものが、自分や自分のまわりにすでに起きつつあるならば、これをさらに育てていくこと、推し進めていくことが大事なのです。
ですから、すでに終わった過去の悪については、よく反省をすることです。そして、まだ現われてきてはいないけれども、悪い思いや行ないによって種を播いてしまい、将来的にそれが悪として出てくるようなことがあったら、それを押しとどめることです。そして、善なる種を播いたことによって、現在すでに現われてきつつある善は、さらにそれを推し進めることです。こうした努力が必要です。
これが、みなさんのカルマといわれるものを清算するための、そして、より良き人生を、今世・来世・来々世と送っていくための秘訣なのです。
(103~107ページ)
過去世を変えることはできないし、生まれてから以降、現在までの過去も変えられないが、現在からのちは変えることができる。それが、来世以降の人生を決める。
だから、すでに自分がなした悪や間違いは、悔い改め反省すること。すでに播いた悪の種は、大きくならないように押しとどめること。善の種をいま播き、善きものを育て、推し進めていくこと。
これが、カルマを清算するための、そして来世以降、より良き人生を送っていくための秘訣である──。
よくよくこのお教えを味わってみると、気がつきます。
黄金の未来は、自らの手で創ることができるって。
そんなふうに、カルマ(業)に関する大川隆法先生のお教えは、とても明るく積極的なものなのだと改めて私は理解できた気がしているのです。
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『宗教選択の時代』
大川隆法著 |
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