本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄442 65歳にして五十肩

2014年05月12日 | Weblog
一週間ほど前、朝起きた時になんとなく左肩に違和感を感じるので、肩をぐるぐる回したり、肩のストレッチを行ったり、少し痛いのを我慢しながら動かしていました。ところがこれが良くなかったのか、翌日、肩が痛くて腕が上がりません。五十肩だと察しがつきました。

ところが、8日には千葉県君津市の久留里で会員勉強会の予定が入っています。皆さんの前では何もないかのように振る舞い、症状別の施術の時間も何とか無事終了することができました。

しかし、翌日、肩の痛みはピ-クにこの日は9時からフットⅡの講座が入っています。とても実技の授業はできそうにもありません。悩んだ末、協会のスタッフに協力してもらい、私の誘導に合わせて施術者として施術したり、受け手として施術を受けてもらい無事終了することができました。

改めて、健康を指導するものは、健康でいることがいかに大切かということを思い知らされました。翌日は近所の整形外科に行き、レントゲンを取られましたが「石灰化したところはほんの少しで問題ないので治りも早いでしょう」という診断にホッとしました。

五十肩を経験された方も多いのではないでしょうか。突然、腕があがらなくなり上げようとすると痛みが強くなります。また、寝ていても痛みがあり、中々熟睡できないこともあります。私もこのような状態で、あわてて病院に行きました。

肩関節周囲組織の老化などが基盤として明らかな原因なしに発症して、症状の推移は急性期から慢性期、回復期という経過を辿るようです。急性期には肩を動かした時の痛みや睡眠時の痛みなどがあり、約2週間ほど続きます。

慢性期に入ると痛みが徐々に和らぎますが、腕の稼働域が制限されています。日常生活にはほとんど気にならなくなってくるようです。回復期に入ると可動域が自然に回復してきます。この回復に1年前後を要することになります。

通常の五十肩であれば発症した肩が、回復後に再発することはほとんどありません。にも拘らず、強い痛みが繰り返されるようでしたら、他の疾患が考えられますので、病院での診察をお勧めします。

治療としては薬物療法や運動療法、理学療法などがあります。私も痛み止めの注射をされ、痛み止めの薬と湿布薬をもらって帰ってきました。自然に回復するとはいってもできるだけ早く治したいと思い、手軽にできる運動療法を行うつもりでしたが、慢性期に入ってからというのです。

そこで、実際には肩を動かさないでできるハンドセラピーの一部を取り入れながら、経絡の調整を取り入れました。

今回は痛い方の腕の調整を自分で行う方法を紹介します。肩が痛い時は片方の腕だけに行いましょう。

① 肩の痛い方の手をメインに施術します。小指を付け根から左右に10回まわし、指全体を揉みます。その後、爪の角にある丼穴を押します。外側に小腸経の「少沢」、内側に心経の「少衝」があり、これを刺激します。(各3回)
② 次に薬指も同様の施術を行い、小指側の爪の角にある三焦経の丼穴「関衝」を刺激します。(3回)
③ 中指も同様に行い、人差し指側の爪の角にある心包経の井穴「中衝」を刺激します。(3回)
④ 人差し指も同様に行い、親指側の 爪の角にある大腸経の井穴「商陽」を刺激します。(3回)
⑤ 親指も同様に行い、外側の 爪の角にある肺経の井穴「少商」を刺激します。(3回)
⑥ 今度は手首にある陰経の原穴を刺激します。肺経、心包経、心経の原穴が手の平側の手首に集中しており、まず、肺経の「太淵」(親指側)を親指で軽く押し、外側に軽く回し、井穴の「少商」の方に氣を流すように圧をかけます。これを3回行います。
⑦ 心包経は手首の中央にある「太稜」に同様の施術を行い、井穴の「商陽」に氣を流します。(3回)
⑧ 心経は手首の小指側にある「神門」に同様の施術を行い、井穴の「少衝」に氣を流します。(3回)
⑨ 次に陽経の原穴を刺激します。大腸経の原穴「合谷」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)
⑩ 三焦経の原穴「陽池」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)
⑪ 小腸経の原穴「腕骨」を軽く押し、外に軽く回し、肘の方に氣を流します。(3回)

私自身、毎日実践した結果、今日は痛みがなくなり、腕の可動域も広がってきています。五十肩で悩んでいる方は是非、実践してみてください。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士