理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

「円心五法」の真髄 232 「肌荒れの対策」

2010年04月02日 | Weblog
「肌荒れの対策」

肌荒れの原因を前回探ってきました。肌荒れを引き起こす原因が分かればその対策ができます。具体的にどの様なことを行っていけば肌荒れを解消できるのか見ていきましょう。

肺や大腸と皮膚が東洋医学の中では深い関係にあることは前回説明しました。皮膚をいい状態に保つためには大腸の環境を常にいい状態に保つことが大切なのです。肌荒れを防ぐにはまず、便秘は禁物です。

便秘の詳しい内容については以前お話しした項を参考にしてください。しかし、少しだけ触れておきましょう。便秘をすると腸内の環境は非常に悪化してきます。便秘三日目の便を培養したものをネズミに注射すると即死するといわれるほどの毒素を出します。

このように腸内に腐敗したものが残っている状態は腸内細菌にも影響します。善玉菌といわれる腸なの環境を良くしてくれる菌より、環境を悪くする悪玉菌が増えますます腸内環境を悪くしていきます。

これが吹き出物などの原因になります。便秘はお肌の大敵です。手軽にできる便秘解消法を「円心五法」の真髄206でご紹介しています。是非、ご覧ください。

また、肺や息も関係していると前回書きました。やはり肺の機能を高めることは肌荒れ解消に役立ちます。それではどの様なことを実践すればいいのでしょうか。これは腹式呼吸を行うことです。

腹式呼吸は横隔膜を大きく動かす呼吸です。肺自体は自分で膨らんだり縮んだりはできません。肺の周辺の筋肉が肺を圧迫したり広げたりしているのです。この役割の多くを横隔膜が担っています。横隔膜が大きく動く呼吸は肺の機能を高めてくれるのです。

それでは腹式呼吸の練習をしてみましょう。イスに座ってもできますが、横になって行いましょう。

① 仰向けに横になったら膝を曲げます。意識を集中しやすくするために目を閉じます。
② へその少し下に両手の4本指を立てます。吐く息に合わせて指を下腹に押し込んでいきます。
③ 吸う息に合わせて「指が持ち上がるように息を吸う」と自己暗示を行い、下腹の指を持ちあげるように息を吸います。②、③を5回ほど行います。
④ 膝を伸ばし、下腹に立てた指を手の平に変え吐く息に合わせて「手が下がるように吐く」吸う息に合わせて「手が上がるように吸う」と暗示しながら5回行います。
⑤両手を床に開放し、ゆったりと腹式呼吸を続けてくつろぎます。

ストレスも肌荒れの大きな原因ですが、腹式呼吸を実践しているとストレスの開放にもつながり、ストレスからくる肌荒れを解消することにもなります。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会