理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

「円心五法」の真髄 231 「肌荒れの原因」

2010年04月01日 | Weblog
「肌荒れの原因」

女性にとって肌荒れは大敵です。対策を考える前になぜ、肌荒れになるのか、その原因を探ってみましょう。

東洋医学の「陰陽五行説」を見ていくと五行の「金」の属性に「肺」「大腸」「皮毛」「鼻」「息」などがあります。「皮毛」とは皮膚のことです。単純に考えると肺や大腸のトラブルが皮膚や鼻のトラブルに影響していると捉えることができます。

肌の状態をいい状態に保つには肺経や大腸経の経絡の働きを高めておく必要があります。例えば便秘をすると当然大腸の機能が低下してきます。同様に肺の機能が低下しても肌のトラブルを引き起こし易くなります。便秘をして吹き出物など肌荒れを引きお越した話を良く聞きます。肺や大腸の機能を高めておくことはとても重要です。

また、ストレスも肌荒れの大きな原因です。ストレスは私達の体に色々なトラブルを引き起こします。ストレスを過剰に受けてくると極度の冷え症になったり、自律神経の失調を引き起こしたり、精神的なトラブルにもつながってきます。

肌は外部からの色々な刺激を受けていますが、ストレスが加わることにより、体の中からの影響も大きいのです。ストレスを過剰に受けてくると自律神経系や内分泌系にも影響を与えます。このストレスを緩和しようとして副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されてきます。ところがこれが過剰に分泌されると免疫力の低下や慢性疲労、肌の乾燥、毛が薄くなるなどを引き起こしてくるといわれています。

免疫力の低下によって肌の細胞の新陳代謝も落ちてきて肌が弱ってきます。すると皮脂を過剰に分泌したり、紫外線によるメラニンが増加して肌荒れやシミの原因になるのです。

また、ストレスの影響は自律神経の問題だけでなく、冷えにも大きく関わってきます。冷えのところでも書きましたが、筋肉の萎縮がおき、大腸も萎縮してしまいます。その結果、便秘となり肌のトラブルになります。

これ以外にも肌荒れの原因はたくさんあります。紫外線の影響や睡眠不足、汗の影響、化粧品のトラブルなども、今後の肌荒れの対策でお話ししていきましょう。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会