山神を封じ込めたる藤の昼 池添怜子 2021-07-21 05:33:22 | 日記 「山を覆うように山藤が咲いている。春の陽を受けて、煙るような薄紫の花色に和んでいる。そんな目の嬉しさを思う句だが「封じ込めたる」である。上五、中七のフレーズは作者の心の描写かと考えてみた。山の神は女神であり、恐ろしいものの代表的存在であったことから、口やかましい妻の呼称の一つとして「山の神」が用いられるようになったことを思えば、そんな読み方も楽しい。「藤の昼」という心の穏やかさに着地して、茫々と寛容な妻の出来上がり・・・。(博子) « 人体に通ふ電流夏の河 山本峰子 | トップ | ほととぎす独眼竜の筆の跡 ... »
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