おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

12月6日は魚を食べる日?!

2012-12-07 16:10:19 | うんちく・小ネタ

本格的な冬がやってきたソフィア・・・ でも日中はどうにかプラスになる気温。つまり、雪が溶けて、次の日の朝にはそれがまたガチガチに凍る、ってこと。朝は道がガキガキに凍ってアブないし、昼間はべちゃべちゃになっちゃう、サイテーなパターン・・・

Nikuldenfishshop1
そんな12月に入ると、街中いたるところで魚が売られだします。魚屋さんはもちろんのこと、道端の出店で売る人も。なぜかというと、

Nikuldenfishshop2
12月6日は「ニクール・デン」、聖ニコラウスの日だから、なんだそうです。聖ニコラウス?それってサンタクロースの元になった人じゃないの? でも、クリスマスは別にあって、その日には「デャド・コレダ」(クリスマスおじいさん)、共産体制時代にはあまり宗教色を出したくないからでしょうか、「デャド・ムラス」(氷のおじいさん)というのが、どちらかというと新年のお祝いに出てきたそうですが・・・ まっ、祭日の多いブルガリア(といっても12月6日はカレンダーの字は赤ではないのですが。)、この日以降クリスマス、新年のお休みに向けてまっしぐら、っていう感じになるんだそうです。

Sharan
この聖ニコラウス、漁師(海運業も含む)の守護聖人なので、この日に魚を食べるようになったんだそうですが・・・ 特にこの祭日にはコイが好まれるよう。もちろん、錦鯉ではないですよ(笑)。日本の鯉よりももっと背中が高くて、時にはうろこがほとんどついていない、食用の鯉です。だいたい、ブルガリア人の感覚では錦鯉とあの魚屋で売られているものは別の種類の魚だと思っているフシも有りますが。さらに鯉に混じって大きなフナも売られています。でも、普段よりずいぶん高い値段で売られているような・・・ 友人のアタナスによると、「他の国では祭日にはバーゲンをするのに、ブルガリアだけだよ!! 祭日に物の値段が高くなるのは・・・」。

Som
う~む、それでもみんな、縁起物だからでしょうか、行列を作って魚を買っていきます。なまず(ブルガリア語で「ソム」)もドドーン、と店頭に・・・ またブルガリアでは高級魚の鮭や、エビ、ザリガニを買って行く人も。でももう少し安い輸入の海の魚(さば)や、冷凍食品の魚で済ませる人もいますけどネ(笑) そしてそれに合わせて、スーパーマーケットのチラシには魚を使った料理のレシピが!! けっこうオイシそう!!Fishcooking


ちなみになぜか、この聖ニコラウスは「銀行」の守護聖人なんだって!! 何で? そして、つい先日日本の車をたくさん乗せた船がオランダ沖で海難事故にあった、という話がありましたが、それに関連してこんなニュースがありました。 あ、なんかこの船、昔よく行った広島港にも来たことあったのかな? この船にブルガリア人の船員が乗ってたんだぁ・・・ 彼が助かったのは良かったけど、この海運業の守護聖人さんは日本の会社の車は助けてくれなかったのかなぁ・・・ まァ、保険には入っているでしょうが・・・

寒い夜、滑りそうになるのを気にしながら帰路に着くと、あちらこちらから、というかどこもかしこも魚を焼くにおいでいっぱい!! 普段はあまり魚のにおいがしないので、なんだか不思議な気分になりました。

Nikuldenfishshop3
おまけ:ジェンスキー・パザールの入り口近く、みんなが行列を作っていた魚屋の隣には肉屋さんがあるのですが、近所のネコたちがコチャッと固まっていました。このネコたちも、そしてウチの近所のネコたちも、おいしい魚のおこぼれにありつけるのでしょうか?Catsinfrontofmeatshop
 

コメント (2)
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