内陸ソフィアの夏はカーッと暑くなり、肌を刺すようです。何ていうか、もう殺されそうっていうか。ホント体に悪いっていうか・・・こういう時はスイカ(ブルガリア語でディニャ)でも買って~♪
ですがアタクシの悩みは、「とにかく甘いのに当たらない!!」同じ大きさのを手で持って比べ、重い方がいいかなァ~と買う・・・ 切ると中がまだあんまり赤くなかったりして!! スイカを売っているおにーさんに「どれが甘いの?」と聞くとそっけなく「どれも甘いよ!」じゃあ切ってあるヤツなら中が見えるから、とそれを!と買う。赤くて種がいっぱい入っているのがいいや、と買う・・・しかしイマイチ甘くない!!
最初のころは「ブルガリアのスイカは甘くないのかも」と考えていました。しかし最近、友人、30代の元気ママ、アニが半ぺたくれたスイカがそれは甘かった!! そう!いただくスイカはまァまァどれも甘いんだよね~、どうして?何でみんなわかるの?中を見たわけでもない、っつーか切ってあってもアタシなんてよくわかんないもんネ!ああ、スイカの甘さを外から見分ける方法、だれか教えてくれ~っ!!!
夏のお楽しみ、もう一つはアイス!! 公共料金を払いに行ったパザールにネスレのアイスクリームスタンドが出ていました。ソフィア市内にはこのテのアイスやさんはもう一つ「ラッフィー」というチェーンもあって、そこも有名なのですが、ネスレのショップも超オイシイ!! 最近のヒットは「ドゥフカ」ブルガリア語で「チューイングガム味」ということ。すーっと前同じようなのを食べたらおいしくなかったんだけど、久しぶりにまた食べてみたら改善されたようでムチャクチャ美味しくなっていた!! ネスレのアイスはスーパーなんかでも売られているのもおいしいネ!
あぁ・・・夏バテしない強靭な胃腸のワタクシ。おいしいものを見つけてしまうと太る予感がします。夏だけど・・・
今、体にいいと日本で話題のビーツ。ブルガリア語で(そしておそらく他のスラブ系言語でも)「ツベクロ」と言います。血液力を高めるってヤツですヨ!!
冬の間、スーパーでこの根菜のコロコロしたミ(?)の部分だけとってもお安く売られているので買っていたのですが、近頃、葉付きのツベクロが出て来ました!! へぇ~っ!! こんな葉っぱなんだね~っ!!
この葉っぱ、食べられるかな?ちょこっとレシピサイトをいくつか見てみると・・・あるある~!! よく考えるとビーツって「赤かぶ」ともいうもんネ。かぶの葉はおいしいゾ!! ただ塩もみだけだとちょこっとエグい気がしたので、ごま油、砂糖、しょうゆ、おかかで炒めてみました。すると、ウマ~い!! ごはんドロボーだ~っ!!
さて、本体(?実?)の方ですが、冬のものよりもみずみずしく、サラダでもいけるかなぁ~?と思ったりするのですが、あえて茹でてみました。皮つきで丸ごと茹でると茹で水も真っ赤になります。
うまく茹でたらスーッと皮がむけます。切ってオリーブオイルとレモン汁、塩とシンプルにいただくと・・・ これがおいしい~っ!! あんまぁ~いっ!! サラダにすると1コでサラダボウル1杯分になり一回じゃ食べ切れないけど、こうすると2コあっという間にペロリです!! 冬場はさらにボルシチみたいなあったまる料理もアリですネ!!
それでも2コいっぺんに食べると・・・ その後体の中が全部あの赤い色に染まってしまったかのような現象が起きます・・・ でも、体にいいんだよネ? そう考えると効果を実感(?)したような気がしますなァ~!!
梅雨入りまでのこの季節、日本は・・・晴れれば気候のいい、心地のいい日になるかな?
そういえば大相撲は夏場所、ブルガリア出身の元大関琴欧洲が相撲部屋をもったってつい最近知りました! ブルガリアでもニュースで取り上げられてたみたい。日体大で学位ももらい、弟子たちの体と心の管理もするとか。もうすでに一人ブルガリアから入ってるコ(ベンツィだったかな?)もいるし・・・ 文化も環境も違うから大変だろうな~・・・って今までも大変だったろーなー!!
なにせ食べ物!! 日本はガスコンロで「沸かす」系のものか、「炒め」系のものしかないもんねー!ブルガリアじゃ米は食材の一つではあるけれど主食じゃないし、パンも日本のとブルガリアの、ちょっと違うもんねー!! シレネも、リューテニッツァも、バーニッツァ用のゴトビコリもないし・・・ 一体新生「鳴戸」部屋ではどんなちゃんこ料理を作るのかな?
ブルガリアの料理必須アイテムの一つ、それはオーブン!! 鳴戸部屋に一コ業務用のものでもあったらいいけどネ~!大きな「タヴァ」(オーブン用プレート、バット)に米、野菜、肉をどんっと入れて、味付&サラダ油をして180℃~200℃で1時間放っておけると、まーまー間違いなくおいしい料理になるもんネ!! そしてギュベチ!! オーブン用土鍋です。これもいい具合に具材の味がしまり、かつジューシーなのができます。 マカロニなんかのパスタ類もブルガリアじゃよくオーブンで料理、だもんネ!! 早く新生「鳴戸部屋」に後援会がついてこんな料理道具一式を買ってあげたらいいのにネ!!
しばらく前どこかで「相撲メシ」をマツコが食べる、というのが番組であってその中で、琴欧洲が現役の時所属してた名門、それも大きな部屋の佐渡ヶ嶽部屋は食費が月に5万円、って言ってたけど、それってやっぱりタニマチがついて提供してくれてるからだよね・・・ 鳴戸親方は部屋の弟子たちと一緒に近所でも評判の安いお店でお手頃価格の食材を買い物してましたが、そのシーンの中に「明治ブルガリアヨーグルト」を大量に購入している様子が!! あァ~・・・ 琴欧州の化粧まわし、「明治ブルガリア」だったよねぇ?! 明治さん、おねがいだから「明治ブルガリアヨーグルト」、部屋で必要な分全面バックアップしてあげてー!! それから他の明治製品も・・・ そしてできれば「シレネ」、カロヤンと部屋のためにつくってくれないかなァ、明治さん?!
カロヤンは角界では超少数派のヨーロッパ出身、しかも引き継いだ部屋の名前が・・・あんまりよいイメージではないんだよね・・・もちろん大相撲のシステム上、部屋の名前と親方やその部屋の力士たちが直接関係ない場合があるけど。いろいろ大変なスタートだけど、「だから違うのは仕方ないじゃんっ!!」っていうノリでがんばってほしいものです。
ちゃんこ鍋にしたらおいしいかなーって思うブルガリアのメニューは「スパ・ナ・トプチェタ」、肉団子のスープです。味付けはヨーグルトと卵黄を仕上げに火を止めてから固まらないように素早く混ぜて!! 具は「フィデ」(細いパスタの砕いたやつ)もお忘れなく。でもちゃんこに会うようにもっとボリュームのあるパスタにしたりお米にしたりして「鳴戸部屋特製ブルガリアちゃんこ」にアレンジするのはどうでしょう?!
あーっ最悪か?キャベツとひき肉が残ってる・・・何にしよう?ハンバーグ的なヤツつくってキャベツは千切りか?何かそういう気分じゃないけど、キャベツとひき肉を組み合わせて作るメニューが浮かばない・・・ もー炒めちまうかっ!!・・・ なんて考えながらコンピュータで検索してたら・・・あった!! MOCO’Sキッチンのある日のメニュー、キャベツメンチ!! 材料はひき肉、キャベツと・・・ナツメグはあるし、ソース、ケチャップ、玉ねぎ、にんにく、パン粉・・・オオ~!! 全部あんじゃんっ!!
やってみたら・・・ けっこううまくできたゾ!! 上にかけるソースにはヨーグルトにオリーブオイル!! こっちでは普通に作るソースだなぁーとかけて食べてみるとウマい!!! 揚げ物は手間がかかるしカロリー高そうだけどキャベツはいってっからヘルシーで罪悪感ナシ。
そういえば何でも彼(もこちゃん)が「オリーブオイルを使い過ぎている」と言われているとか・・・ふーむ。日本だとそうかも。でも、このトルコ、ギリシャからのバルカン地方、そして地中海沿いの国はどこも、日本人が見たらとんでもない!!と思える量のオイルを使っています。1回の目安は、「ボトルを逆さにして、目をつぶって入れる」なんて言う人もいるほど!! それでもギリシャなんかは質の良いオリーブオイルが入ってこその味だから、量を減らすと食べた感じが変わっちゃう・・・ オイル込みのメニューなんですよね。
もこみち流のオリーブオイルは、拝見する限りこっちよりはかなり控え目な量に見えます。それでも日本人には多いのか・・・もう日本人はバルカン~地中海に来たらこっちの人がどう料理を作っているかは見ない方がいいねっ!! ちなみにブルガリア人もオイル大好き!! でも、オリーブオイルじゃなくてひまわり油・・・1リットルのひまわり油を4人家族なら1週間で消費するっていう話、前に書いたよね?きっとその量にショック!!で、こっちの料理を何も食べられなくなっちゃうかも。知らない方がいいかもねーっ!!
アタシはというと、ギリシャ人の友人ヨルゴシュにいつも1リットル13レバで自家製のエクストラバージンを売ってもらっています。このオリーブオイル、ミネラルウォーターのペットボトルに入ってギリシャからやってきます(笑)。これ、日本の友人たちには感動モンの高品質で、料理だけでなくクレンジングオイルとして利用しても肌に負担がかからずメイクがスルっと落ちてスベスベと好評です。だから日本から友人がブルガリアに来るという際にはその度に余分に買っておみやげにもってかえってもらっています。あーっ!! また発注しなくっちゃーっ!!
ソフィア市民の台所キルコフ(別名ジェンスキー・パザール)をお客さんと歩いていた時。お客さんが「リンゴが好き」というのでせっかくキルコフに来たんだからリンゴを買って帰ろう・・・ あいかわらずの活気。市内各所にイマ風ショッピングモールがボコボコ建てられても、食材はここでっ!! と決めている人は多いようです。
最近大型スーパーでりんごはイタリアやポーランドからの輸入モノ。そんな遠くから持ってこなくってもつくってんじゃん、ここで!! 「地産地消」しよ~よ、もっとーっ!! ブルガリアのりんごは小さくて形は悪いけど、大して手間もかけられていないっていうワイルド感、ろくに農薬も使われてないっつー 消費者的安心感。・・・農薬も肥料もタダじゃないから~(?笑)
そんなキルコフにある1軒・・・りんごですがすべて名産で有名なキュステンディル市から持ってきたっつーことらしいです。売ってるおにいさんはキュステンディル地元民。他店との「差別化」にと、りんごの品種を表記しています。 ・・・とっ‼えっ!? 「ムツ」?
「あー、そうだよ。日本のヤツでしょ? 甘くてオイシイよ! ウチの方でつくってるんだー」即、買いっ!! 他のブルガリアオリジナルの品種やフランス原産の品種のと一緒に2㎏分も!!
おにいさん、「日本でもムツってこんなんなのか?」と逆に質問。このおにいさん、日本の青森なんかに行ったことないだろうし・・・日本のムツはもっと赤かったような気がするんだけど。それにりんごの専門家でも青森県民でもないし・・・(青森県民ってりんご食べただけで品種があてられるっつーじゃないですか)
それから次の日、足りないものをチョコっと「カウフランド」スーパーで!と立ち寄ると、あっ!!今度はりんご「フジ」!!またまた即買い!!
食べてみると・・・「ムツ」も「フジ」もこちらのはあんまり赤くなく(「ムツ」は赤いのと緑のがあるらしい…)、でも甘さがやっぱりこちらのりんごとは少し違う!おいしい!! 「まったく日本と同じ」とはいかないかもしれないけど、日本ではリンゴは皮をむいてそのままさっぱりいただくのが好まれてる、その感じです。特にフジはしゃっきり感がこちらのポコポコ食感のりんごにはない感じです。
キュステンディルっ子たちはりんごをよくオーブンで焼いたりケーキに入れたりします。あー、りんごのこと考えてたらおいしいアップルパイ、食べたくなってきた!! 今度焼いちゃおっかなーっ!!