JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

レクイエム 安息

2009-06-17 08:48:12 | その他



ピアノトリオがフォーレの歌曲を演奏しているのを何度も聴いていました。
それには訳があり、とてもお世話になった叔母が亡くなる日が近かったのです。
そしてその曲がレクイエムのように聴こえた訳です。
クラシックをほとんど聴かないので知識がありませんが、フォーレーのレクイエムがとても聴きたくなりました。

そして叔母が亡くなりました。

レクイエム“安息”が病と長く闘ってきた叔母におとずれたと思います。
ミサの最初の言葉“Requiem”
「主よ永遠の安息を彼らに与えたまえ」
叔母のところは仏教ですから、そんなことは言いませんが、永久の安息-極楽浄土に送る事は変わることとも思えません。

フォーレのレクイエムを聴きながら、偲ぼうと思ったのですが、こんな日にショップに行ったりなど出来ませんので駅前のレンタル屋に行ったら、こんなアルバムがありました。
“レクイエムがいっぱい”、お通夜と告別式の間をこれを聴きながら過ごします。

ミサ曲を多くの作家が作っていて、これはフォーレはじめ、デュフレ、パーセル、モーツアルト、ブラームス、ドヴォルザーク、ヴェルディ、ベルリオーズ、ブリテン、アンドール・ウエーバーなどの20曲がオムニバスになっています。
クラシックオンチの私にはちょうどいいかも知れません。
聴きたいフォーレが流れると、フッと心がやわらかくなります。
フォーレ自身が、怒りの日審判の概念をはずしたといわれるレクイエムが馴染むのです。(これは解説を読みました。)

ドヴォルザーク“呪われしものの口をふさぎ”とか11曲目のヴェルディの“怒りの日 たえなるラッパ”などの曲はしっくりこないし、叔母にも通じません。
また女王の葬送曲や国家的なミサの曲もやはり合いません。
そんなんでここにあるフォーレの4曲を抜き出して再び聴きました。

1曲目 “アニュス・ディ” 旅立った魂がだんだんと別のところへ離れていく感じ。でもそれは必要なこと、みたいな。
8曲目“ピエ・イエス”魂が落ち着きを求めていて、そしてそれがゆえに、満たされるている。あなたが正しいから。
15曲目“サンクトウス”喜びに満たされていく感じ、聖歌では「天と地はあなたの栄光に満たされることを。」(訳 小林利之)
20曲目“楽園にて”、なだらかな起伏が続く地を流れる風が自己かも知れない、そんな風になっている叔母を感じます。

“aeternam habeas requiem.”
「汝が永遠の安息を持たれんことを」(訳 小林利之)


1:レクイエムop.48~アニュス・デイ  :-:ガブリエル・フォーレ
2:レクイエムop.9~ピエ・イエス  :-:デュリュフレ
3:メアリー女王の葬送の音楽~女王葬送のマーチ  :-:パーセル
4:レクイエムK.626~入祭唱  :-:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
5:レクイエムK.626~怒りの日  :-:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
6:フリーメーソンのための葬送音楽ハ短調K.477(479a)  :-:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
7:レクイエムK.626~ラクリモーサ(涙の日)  :-:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
8:レクイエムop.48~ピエ・イエス  :-:ガブリエル・フォーレ
9:ドイツ・レクイエムop.45~人はみな草のごとく(冒頭)  :-:ヨハネス・ブラームス
10:レクイエムop.89~呪われしものの口をふさぎ  :-:アントニーン・ドヴォジャーク
11:レクイエム~怒りの日|たえなるラッパ  :-:ヴェルディ
12:レクイエム~われあやまちたれば  :-:ヴェルディ
13:レクイエム~ラクリモーサ(涙の日)  :-:ヴェルディ
14:レクイエム~主よ,永遠の安息を彼らに与えたまえ  :-:ヴェルディ
15:レクイエムop.48~サンクトゥス  :-:ガブリエル・フォーレ
16:オラトリオ「死と生」~審判  :-:シャルル・フランソワ・グノー
17:レクイエム(死者のための大ミサ曲)~怒りの日(抜粋)  :-:エクトール・ベルリオーズ
18:戦争レクイエム~怒りの日  :-:-
19:レクイエム~ピエ・イエス  :-:-
20:レクイエムop.48~楽園にて  :-:ガブリエル・フォーレ

叔母が亡くなった日に写した写真も捧げます。





コメント (5)
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