JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

顔に顔して Face to Face / Gary Burton

2009-06-01 21:53:26 | 聞いてますCDいいと思う


中学にかよう学生のころからG・バートンは私のアイドル的存在ではありますが、学生が全てのその後のアルバムを買うことは不可能で、幾つかを持っているだけでした。最近になって初期のバートンのアルバムを揃えることができました。
ただECMに移った後のバートンは初期の情念みたいなものが薄れていったし、音楽校の偉い人になってしまってなんかまじめさが強くなり過ぎてしまいました。
昨日の教え子との懐かしい曲の演奏はその点良かったし、もう一人の教え子小曽根とのデュオを拾ってみました。
小曽根がバークリー音楽院へ行ったのが、1980年からで、そこでゲーリー・バートンにも師事、バートンが小曽根の才能を認めグループに参加するようになりました。
そして1995年その2人が再度対峙しました。
ということで「Face To Facr」です。

実は小曽根については期待は強かったのですが、私には、なぜかあまり合ういませんでした。
バートンの気になる古いアルバムをたまに中古屋さんでひろうのですが、これはその一つ、そしてこの小曽根は良い。
3曲目スローなバラッドをこれはバートンのバートンらしい一面。
4曲目小曽根のピアノのよさがジンワリと伝わってくる演奏です。
そして7曲目がバートンの得意とするタンゴ、哀愁あるピアソラの曲、この1曲だけでこのアルバム一枚分の価値が私には有ります。
線のきれいな凛としたピアノソロで始り、バイヴは物思いにふけるような感じで加わります。その思いが段々と熱情に発展していく、ピアソラのタンゴです。

ジャケの絵は誰の絵なのでしょうか。パブロ・ピカソの絵に女性の顔の角度を変えて合わさった描写がありました。ジャケを見ながらそれを思い出しています。
小曽根氏は確か絵を描いたかとおもうのですが、このジャケも氏のものかしら。
顔に顔した、互いに尊重しあう二つの顔が一つに合わさったような変化と一体感を感じるアルバムでした。

Face to Face / Gary Burton & Makoto Ozone

1. Kato's Revenge
2. Monk's Dream
3. For Heaven's Sake
4. Bento Box
5. Blue Monk
6. O Grande Amor
7. Laura's Dream
8. Opus Half
9. My Romance
10. Times Like These
11. Eiderdown

コメント
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