JAZZ最中

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美曲を選び取る力 DREAMSVILLE / Roberto Olzer

2016-11-22 21:26:17 | 聞いてますCDおすすめ


小旅行から帰ってきて届いていた Roberto Olzerのアルバムを続けて聞いています。行ったところの雰囲気と昨日のアルバム、こんどのアルバムとうまく混ざり合って、まさに1曲目“Novembre”撮った写真を加工トリミングしてみました。



1曲目、クラシックの技術を使ったピアノ・ソロからユーリの低い音とアルコのダブ、現実のなかにオゾラーの存在を感じます。
2曲目はマンシーニの曲をエレガントな色合いです。
4曲目クラシックのバイオリン・コンチェルト、美しい曲をたくさん聞いている強さ、クラシックの人の深さを感じます。実はピアノのコンペティションの小説をこの旅行で読み終わってクラシックの神様にもちょっとお近づきになった感じになっているのです。
5曲目、クラシカルな響きをもったユーリの曲。
6曲目重めのユーリのベース・ソロから位置をずらしたようなピアノのメロディ、合意を模索するようなジョン・テイラーとアースキンの演奏を少し激しくした感じです。
7曲目現役のトランぺッター、フルヴィオ・シグルタと言う人の曲ですが美しい曲です。オルザーのパイプ・オルガンから聞いたのでこの人が普通のジャズ・ピアニストとは思えません。バロックの美曲と次作をなんの違和感もなく並べて演奏できる完全に別の次元の人に感じます。
9曲目、スティングの“Fragile”はケニー・バロンの名演があるから、つい比較してしまいます。はつらつとしたリズムどりで、ユーリのベース・ソロとオルザーの2分台後半のところはバロンに勝っているように思います。
12曲目はリハルト・シュトラウスのこれも美曲。
出会ってからのオルザーを聞いてきて今回解ったような気がします。
たぶんクラシックを数千時間、数万時間弾いてきた人が持つ(読んだ小説の一部)音楽の神から与えられた、音楽の美しさを選べとる力がオルザーにはあるように思えます。





DREAMSVILLE / Roberto Olzer

Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass)
Mauro Beggio (drums)

1. Novembre
2. Dreamsville
3. Beau Piece
4. Violin Concerto
5. Ferragosto
6. New Old Age
7. The Oldest Living Thing
8. Unlikely Taiko
9. Fragile
10. Com'è lunga l'attesa
11. Maybe Next Time
12. Morgen

コメント (2)
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